オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

近ごろ都に流行る物言ひー10選

1.卒業

 降番・交代、脱退、喧嘩別れ、クビ等をごまかす為に使うワイルドカード。最近は、美少女アイドルグループのトップメンバの脱退や、処遇に不満だった局アナの退職・独立、いじめによるメンバ追い出しや引退等、事実を公表すると何らかの波風が立つ恐れがある場合に、それを繕うことを目的に使われる事が多い。関係者やファン、視聴者からの批判をうまくかわす事のできる、非常に都合の良い比喩。もちろん、証書は発行されないし、資格も与えられない。

 

2.ばらまき

 何かをしようとする時に、その反対意見を押さえる為に行う弥縫策のこと。自民党が良く用いる言葉であるが、自分たちが良く用いる道具、いわゆる「実弾」の類義語。因に、特別減税は何故か「ばらまき」とは表現されない。

 

3.政治とカネ

 法的には推定無罪だが、昔からどうしても気に食わない奴なので、政界から抹殺するために当事者の資質・人格・言動をはじめ、全人格を否定・誹謗中傷するために使われている慣用表現。よく耳にする言葉であるが、それが何の実態を指すのかは不明。本来は全ての政治家の資質・ポテンシャルを表す業界用語。

 

4.あまりに唐突だ

 マスコミの業界用語。自らの不明・低知能のため予測出来なかった政局が起きた際に用いる言い訳の言葉。報道する立場にあるにもかかわらず、起きた事象にあまりに驚いてしまいパニクった時に、その思考停止状態をごまかし、自らの狼狽を隠すために使うのが常套的手法。本来、政治の世界に予定調和的進行はないため、政局は突然顕在化する。政治シーンの解説に用いるには不適な用語。

 

5.密室で・・・

 これもマスコミの業界用語。マスコミに黙ってことを進めた全ての人物・企業・法人に対し批判的な意味合いで使われる。あたかも、公開すべきものを公開せず、秘密裏に不適切なことを決めているように表現される。もちろん、言う必要の無い事、公開したら纏まらないデリケートな決め事については、そのように行動せねばならない義務はない。ちなみに、検察や警察等の公権力がマスコミに対し秘密裏に情報を流す事は、「関係者の証言」といい、「密室で情報提供を受けた」とは表現しない。

 

6.説明責任

 丁寧に解説してもらったにもかかわらず、聞き逃したり、頭が悪くて理解できなかった際に、相手側に「すみません。アホなので分かりませんでした。もう一度、分かるように説明して下さい」を省略して言う時に使う。あくまで、こちらがお願いしているのだが、高圧的に使われる場合が多い。野党やマスコミがよく使う。

 

7.予断を許さない

 高度に専門的で分かったような解説をしたが、その内容と導かれる結論については、私は一切責任は持たないよ、を一言で表現した言葉。

 

8.自分たちのプレーをしたら勝てますよ

 「太陽は東から登る」の言い換え。オリンピックの開催年に、テレビのコメンテーターが日本チームへのアドバイスとしてよく使う表現。フジTVの「とくだね」の司会者もよく使う。大一番の時に、何故この表現が使われるかの理由については分かっていない。

 

9.マニフェスト

 政党の政策方針と行程を記述した政策文書に似せて作ったビラ。英国のものを真似たとも言われているが、日本での目的・用途は全く異なる。選挙を盛り上げるために作るものであり、基本的に何を書いてもよいし、選挙後の政党の政策運営を制約しない。自民党では政権公約と呼ばれている。マニフェストと実政策に生ずる差異は、「熟慮の末の心境の変化」と説明される。

 

10.財務省

 政府のこと

 

 中身がバラバラですね。思いつくまま書いたもので。