オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

ロンドンへの長く険しい道

 今、日本対プエルトリコ戦を見ながら、書いている。いや、もはや結論はどう心配しようが、私の思いのままにはならない。試合の結論が出る前に、ここで指摘しておきたい。「当たり前のことができていなければ勝負には勝てない」。

 対セルビア戦でのサーブミスは何と20本。1試合であり得ない。今日も、清水、福澤はサーブミスを何度もやっている。ラリーポイント制なのだから、ミスもラリーの末のエーススパイク1本も、リベロのファインレシーブの結果の1点も全て同じ1点である。入らないサーブは何の意味もない。どれだけ惜しいものであってもミスれば相手に1点である。エースが何本スパイクを打っても決まらない状況で、何とか取った1点も、サーブミスの1点も同じ。

 今の全日本はおかしい。

 何で修正できない?

 入らないジャンプサーブよりも、絶対入るフローターで良いではないか。だって、入らないんだもん。サーブは完全な個人技。成功/失敗は全部自分のせい。技術と練習要素が100%で、他に何の要素もない。これが、肝心要の大一番で、あれだけ入らないのは絶対的に努力が足りないからだ。

 中学生のバレーボール選手だって、こんな事知ってるし、だから、すごくサーブ練習をやっている。これだけは言える。サーブを入れられない今のJAPANは例えオリンピックに行けても、絶対勝てない!4年前から全く進化していないのではないか。

 

 昨日、埼玉スタジアムでザックJAPANの完全勝利を見た。いつの間に日本はこんなに強くなったのか、と驚いた。本田のインタビュー、長谷部の所見を聞いて、彼らが如何に勝つ為に思考を巡らせ、努力しているかの一端を見たような気がした。吉田の退場に、今後の不安を感じるサポータも結構いるらしい。彼はディフェンダーで一見目立たないのだが、守備におけるキーマンだそうだ。皆さん、よく見てるんですね。私にはさっぱり分かりませんでした。

 こちらについては、日常の不断の努力が成果として顕在化したのだ、と思った。見えない部分での努力が相当なければ、あのように試合を支配できないのではないかと思う。サッカーはあまり知らないんですけど。

 

 一方、バレーボール男子は、こんなプレーでオリンピックに行けなかった時、どんな後悔をするつもりなのか。「サーブが入らない」、これはバレーボールにとって致命的である。弁明は色々とあるだろうが、入らないサーブとチャンスボールに近いサーブとどちらが得点機会を持つかを考えれば、今の意味のない状況を打開する術を考えるべきだ。

 オリンピックに出ることだけが目標のチームであれば、それもいい。でも、本当にそれでいいのか?今のサーブの貧弱さは「ゴメン、ゴメン」のレベルを超えている。

 私はこれでは男子に期待できない。私の予測が外れることを期待する。