オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

ノスタルジー 〜YOKOHAMA〜

 「コクリコ坂から」がDVD等でリリースされた。この作品は、ジブリ作品であるが、監督が宮崎吾郎さんであることも大きな話題の一つであった。

 作品の評価は、賛否両論といったところか。

 ロングヒットとなり、動員数で相当の実績を挙げている事から、名作といって差し支えないと思うのであるが、ファンの方々の目は相当に肥えており、単純に誉め言葉が並ぶ状態にはないようだ。ファンの方々は、相当にレベルの高い評論をしている。

 

f:id:azuyuz:20120630185220j:plain

 この作品は、実に地味だと思う。

 しかし、物語として非常に実直に作られており、見ているものの胸に確かな感激を誘発する。エンディングが流れた時に、何とも言えない感動から目頭を拭った方も多いのではないだろうか。

 何に感動したのかは、うまく説明できないのだが・・・

 

 この作品は、岡田君と長澤まさみさんが声を入れているが、これが何ともフィットしていて良い。このまま、この2人でドラマ化してもらっても全く差し支えないのではないか、と感じる次第。

 実写で作っても何ら問題の無いものを敢えてアニメで作ったと言うべきか、アニメがそのレベルまで昇華したと考えるべきか、微妙な感想である。この作品の評価には今暫くの時間が必要なのかもしれない。

 この作品に出てくる昭和時代の横浜の風景がとても気に入っている。何でかはわからない。でも、ハマッ子にはたまらない描写なのではないだろうか。何がいいのかうまく説明できない。

 blue-rayはとても高価で、先に述べたような事情に興味のある人以外には、正直いってお勧めまではできない。この地味な内容に5000円出す人はいないだろう(見てみないと分からないのだが)。

 ジブリ宮崎駿ではなく)が今後どのような路線で勝負していくのかを計る意味では、 注目の一品であると思う。

 とにかく、うまく表現できないのであるが、私はお気に入りの作品である。エンディングの手嶌葵さんの 歌、歌詞とも素晴らしい。

 すべての横浜ファンに・・・