アリストテレスも驚く「ヒッグス粒子」の歪んだ報道
1.「ヒッグス粒子」とみられる新粒子を発見 質量の源に近づく?
欧州合同原子核研究機関(CERN)は4日、質量の源の解明につながるといわれている「ヒッグス粒子」と性質が一致する新しい粒子を発見したと発表した。
「自然を理解する上で画期的な節目にたどり着いた」と、CERNのロルフ・ホイヤー所長は述べた。CERNは世界最大級の粒子加速器である大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を使い、ヒッグス粒子の探索にあたってきた。
2.「ヒッグス粒子」ほぼ確認
欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)は4日、世の中の最も基本的な粒子の一つで、物に重さ(質量)を与える「ヒッグス粒子」とみられる新粒子を発見したと発表した。日本の研究機関を含む国際チームが実験で「神の粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子をほぼ捉えた。宇宙の成り立ちを知るのにつながるノーベル賞級の成果といえる。
2種類の記事がある。
1.はCNNが配信した記事。2.は共同通信だ。
今朝、NHKの解説員が「質量とは重さのことですが・・・」と解説を始めた。私の購読紙である日経も同じ解説。質量=重さ、なのだ。これは、2.のコピペ記事だ。それも、わざわざ間違った方の。
アインシュタインも、ガリレオも、ニュートンも、シュレディンガーも泣いている。
とことん、日本の報道機関は文化的にも絶対知力も、職業人としてのプロ意識もダメだ。この記事の解説は間違っている。正確に解説すべきだ。
分かりづらいから、重力に例えました、は理由にならない。
それなら、始めから、解説なんか止めとけ。所詮、日本人にはわからん、でいいではないか。「世界が驚いている!」って言っても、何に驚いているかが、マスコミには分からんわけでしょ。背伸びして、恥を晒している。
これ(質量=重さ、ではない)、高校生の物理で習ったぞ(その程度の知識だ)。
共同通信の配信記事を、多くの新聞社がウラを取らず、単にコピペしていることは、これまでもある程度知られていた。しかし、先日のapple-1をMacの原型と言った恥記事にも、相当腹が立ったが、懲りずにまたしても同じような間違いをやってくれた。
本当に、恥ずかしくないのか?おまえら、ヘキサゴンか?
あと、TV局や新聞社には、理系はいないのか?
ちゅうか、文系でも常識だろ。スイカの重さを地球上で計っても、月面で計っても同じメーター表示だと思っているのか?重さと質量は違うんだよ。
少し前の「ニュートリノに質量はあるのか?」の議論を思い出してごらん。「ニュートリノに重さはあるのか?」ではなかったでしょ。重力の証明と、質量の証明は意味が違うんだよ。重力は、万有引力が働いた結果だからね。ましてや、素粒子間の引力は重力ではないでしょ。
21世紀の大発見は、猿業界の頭脳には如何とも理解し難く、アリストテレスの時代の比喩によって広く国民に伝えられました。この人達の常識では、月面でも羽毛よりも鉄球の方が、早く落下するんだよ。それも、理由は、”より大地を愛しているから”、だ。
ほんとうに恥を知れよ。
同僚だったら、相当に痛いし、友達いなくなるぞ・・・
私は、バカを責めてはいない。バカであることを理解していないことを嘆いているだけだ。
でも、やはり、責めているか・・・?