オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

NHK、ISPに参入・・・

 私はガラケーを使っている。

 大した理由はないが、スマホではない。機会があればスマホにしようと思っているが、まだその機会は訪れていない。

 切替えるのであれば、arrowsがいいな〜とか考えている。友人にスマホの使い出を聞いてみると、「見易いけどバッテリーが持たない」「でかくて重たい」「ちょっとしたニュースを読むんであればガラケーで十分だと思う」

 ・・・

 否定的ではないが、さほど押しもない。でも、廻りにいる人の多くはスマホだ。

 皆、さほど良いと思わないものを使っているんだ・・・

 スマホガラケーの保有比率は、ほぼ50:50とのこと。

 これの現状はなかなか興味深い。きっと、私がスマホを持つ頃は世の中の大半の人がスマホを所有するようになっているだろうね。

 

 私は新しいもの好きだ。

 しかし、モノによる。IT機器には興味があるが、何故か以前から携帯電話には執着が沸かない。

 さほど、新機種が欲しいとは思わないし、モバゲーをやりたいとも思わない。そう、ゲーム機にもほとんど興味が無い。

 ニンテンドー3DSは発売日に買ったが、やっぱり数週間したら触らなくなった ゲームソフトもクリアすることが少ない。RPGはやらない。あれはかったるい。

 我家にはドラクエは殆どのシリーズがあるが、これは彼女がプレイしているものだ。彼女はドラクエが大好きで、日常の隙間を見てはシコシコとプレイを数ヶ月間に渡って行っている。

 脅威の持続力、粘り、だ。好きなんだね。

 何も知らない私にドラクエの素晴らしさを教える為に、わざわざ最終局面だけをプレイして見せてくれた事がある。よく分からないが、魔王を倒すステージを、だ。キャラクターはスライムだけはわかる。その程度。

 

 さて、そのガラケーを仕事(本来の通話機能)以外で何に使うかと言えば、多くはTwitterだ。これは発信しているのではなく、nhkのツィートを見ている。話題のゆるいヤツではなく、newsの方だ。

 以前は、日経サイトを見ていたが、止めた。

 日経は、電子版を始めてから明らかに意図的に携帯向けサイトの情報発信を抑止している。一方、有料版PCサイトはすこぶる充実している。これは、政策としての差別化であろう。

 もはや、ケータイ向けのサイトから得られる有益な情報はない、と私は考えている。よって、今、日経を見るにはPC、あるいはスマホで有料サイト、ということになる。読売も朝日も同様で、ガラケーでは大した情報は得られない。

 今、私にとってこれを補ってくれているのがnhk_newsだ。

 nhk_newsのTwitter発信は極めて迅速、コンパクト、的確だ。

 ガラケーでも十分に内容を把握できる。

 私は屋外でのニュースソースの大半をこれに頼っている。

 今や、多くのメディアが新たな情報提供手段や料金形態を模索して行く中にあって、ガラケー(携帯電話)向けのサービスは早晩無くなるものと思われる。これも時代の流れだ。

 そう考えていて、ふと思い付いた。

 NHKISP(Internet Service Provider)に参入したらどうなるのであろうか。

 NHKは、現在でも充実したポータルサイトを有しているし、有料コンテンツ配信も行っている。インターネットのサービス提供は行っているが、これをさらに深化させるのだ。

ISPとして自前サーバをもつ

NHKの放送受信料を払っているユーザに自社ドメインを提供する(www.nhk-members.or.jp/xxx-)

・もちろん、メールアドレスも(yyy@nhk.daisuki.jp)こんな感じ

・契約者には、優良(有料ではない)なニュースソース、コンテンツをリアルタイムで提供

・PC、スマホからも「八重の桜」「紅白歌合戦」が見られる

・投資資金(原資)は、BSを1局廃止し、それを当てる。これには何の不都合も無い。受信者の大半はNHKで映画や大リーグの試合を見るべきだとは思っていない。競合は他にいくらでもいる

・上記、1局は映像、ネット配信を融合したメディアとして運営する

 

 以前、放送受信料の不払いが注目された際、NHKの会長はこともあろうか、「スクランブルをかけることも考えている」と自爆テロ並みの発言をしたことがある。

 これには、私も熱狂した。

 「絶対賛成!」

 是非ともそうすべきであった。

 そうしていれば、NHKは、今の様なええかげんな経営も少しは是正されていただろうと思う。いや、既にNHKは倒産していたかもしれない。

 当時の会長は、自分の会社がどういう仕掛けで成り立っているか、維持されているか、それが商売の世界で如何に歪(いびつ)で不公平なものであるか、さえ理解できていなかったのだ。

 この程度の人でも経営ができるほど、NHKは楽勝の事業形態を有しているということだ。所謂 NHK法というものは、常軌を逸している悪法だ。

 情報の質を高めるため、維持するため、視聴者がまるで税金を払うがごときに受信料を一方的・強制的に負担するという。

 この考え方は間違っている。

 その努力は発信側が行うべきであり、視聴者はそれを選択し、その対価として受信料を払うのだ。

 NHK以外の有料放送が多々ある中で、私達は既にその選択と受益者負担のシステムに乗っかっている。NHKだけが例外であり、それ故に私達は彼らから希望する形でのサービスを受け取ることが出来ていない。

 これは不条理だ。

 先に挙げたNHKISP化は、私達が放送受信料の対価として受け取っていい、今の世の中の常識的でリーズナブル、かつ有益な方法論の一つだ。

 如何であろうか。

 どうせ払っている受信料でプロバイダーサービスを受けるのも悪くないじゃね?

 独占禁止法に抵触しなければいいけどね。

 NHKと契約している受信者全てがNHKプロバイダの加入者になる。

 単純計算で3500万世帯、7000万人規模・・・だよ。

 

 もし、これが実現されれば、多くの放送局、新聞社、ISP業者は職を失うと思う。