「船」は良いですよ
今日は海の日。
以前は、7/20であったが今はハッピーマンデーになっている。第3週という設定は、なかなかビミョーなところを突いている。
関東地方では、梅雨明けの少し手前、西日本ではほぼ梅雨明け、日本列島において「夏の到来」という季節感と、身近な「海」を連携させた上手い発想、設定だと思う。
日本人にとって、「海」は大きな存在だ。
日本は明治以降、海洋国となり、「海」を渡って大陸に進出(お隣さんから見ると侵略)し、国際舞台にデビューした。
高度経済成長期には、造船が産業の基盤にあった。1960年代の日本は「車」はショボイものしか作れなかったが、「船」はトップクラスのものを作っていた。
日本は「海と船」の国だ。
そんな日本を象徴する施設がこの間までお台場にあった。
「海の科学館」
いまはもう営業していない(施設自体は残っている)
企画が当たり前すぎて人が来なかったせいか、2011年の秋に閉館してしまった。
私は船が大好きなので、この閉館が残念でたまらなかった。
このミュージアムの展示品、解説ボードは出色の出来だ。海に関する色々なことを教えてくれた。子供達にも「日本」という国の成り立ちを理解してもらう格好の教材であったと思う。
何とか存続・復活して頂きたいと思っている。
若い頃に、船で旅行したことがある。
行き先はサイパン島。往復9日間だった。
行くのに3日かかった。
途中、硫黄島の近海を通過し、友人達と鎮魂の黙祷を捧げたことを記憶している。
夜は、水平線ぎりぎりのところに「南十字星」を見た。
「船には船の良さがある」
その時に乗った船の船長が仰った言葉だ。
たしかに船には「良さがある」
サイパンは、羽田から飛行機で3時間程度、沖縄に行くのと変わらない時間で行ける。しかし、船で波に揺られながら、3日間かけていくことも十分に楽しい。これは、ある意味で ”贅沢” なことだ。
酒を嗜みながら海を見ていることも悪くない。因に船上は ”免税” だ。お酒はすこぶる安い。
海の日なので「船旅」お勧めする。