今年の漢字は「聖」で決まり
年末になると「〜大賞」や「〜ランキング」、「今年の〜」というようなものがよく発表される。
どれにも別に権威や有用な価値観を感じる事はないが、それにしてもアホらしい、それがどうした、と思わせるものがよくある。
それらの中で、今回、特に、その「意味の無さ」、さらにはそのことを証明するかのように「自らを否定した」アワードが2つある(わざわざ、オゥワードと呼ぶ大層なものもある)。
「流行語大賞」と「日本カー・オブ・ザ・イヤー」だ。
「流行語大賞」が自らを否定した理由は、大賞と大げさに謳っておきながら、それを決めきれず4つも選出した事。
そもそも、その年に流行した言葉なぞ、どういう基準、価値観、根拠に基づいて決めようというのか。
どうでも良い事であるが、”真面目” に考えてみると全くもって意味不明だ。
そんなもん、勝手に決めるな! とおっさんの私は思っている。
それでも、審査委員までおいて、一定規模の予算を使い、バカバカしくも広報しているのだから、どれか一つに決めれば良いのに「優劣付け難し」との理由で、4つを羅列してしまっている。
どれに決まっても、文句が来る訳でなし、これまでも極めて恣意的に決めてきている訳だから、「決められない」などということはあり得ない。
別に「ユーキャン」に決めてもらわなくても、皆自分で決める事はできる。
では何故、かくいう私もこんなくだらないことに注目し、どうでも良いことをグダグダ書いているのかというと、「流行語大賞」には権威も根拠もないが、訳のわからん屁理屈をつけて”一等賞”を決めてきた経緯があるはずだと言うこと。
どうせどうでいい、くだらないことを大層に決めている訳だから、その「屁理屈」を面白おかしく聞かせて欲しい、と言っているのだ。
それを、言うに事欠いて「優劣付け難し」。
ホントに企画サイドは「バカ」だ。
意味ないっしょ。
どれもいいから、一つに絞って「理由」を付けろ、ちゅうの。
ふざけてやっていることは承知しているが、こういうことは真剣にふざけないとシャレにならない。
関係者は「思考停止」し、自らの存在を否定した、と私は受け止めている。
こんなことも決められないのであれば、来年からは決めなくて良い。私が替わりに決めてあげる。
どうでも、いいけど・・・
でもね、この賞の良いところ、面白いところは「政治用語」が毎年エントリーされること。そして、官房長官や大臣、政治家はこれを辞退する。
これこそ、ジョークの神髄であると思う。
どうでも、いいけど・・・
もう一つの話題、「日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」は、VWゴルフが選出された。
外国車が選ばれるのは初めてとのこと。
・・・
アホか。
確かに今回のゴルフは凄い。
しかし、ゴルフの先進性は「い・つ・も」だ。
モータリゼーションにモーブメントを提供してきているのは、その誕生以来、変わらないことではないか。
今回のCOTYが正しい「評価基準」だというのであれば、これまでのゴルフⅠ〜Ⅵの評価はどうであったのか?新型ゴルフが発表された年のCOTYは、全てゴルフが受賞していないと、COTYの判断基準は間違っていると思う。
COTYは、日本車に与えるのが「暗黙の了解」なのだ。
どうでも、いいけど・・・
つまり、「流行語大賞」と同じ。
屁理屈を考えるのが面倒だったから、「ゴルフ」にしたのだ。
だったら、もう止めなさいよ。国産車の一番すら決められないのなら。
因に、別の団体が「インポートカー・オブ・ザ・イヤー」というものをわざわざ決めてくれている。
COTYがわざわざ、外国車まで評価する必要は無い。
自らを否定したのだよ・・・。愚か者め。
COTYは、比較的歴史の永いアワードであり、車好きにとっては相応の権威は感じられたものだ。
これから、毎年、ベンツ、BMW、ゴルフ、ポルシェが順番にCOTYを取る事になるだろう。
日本車が「先進性」でこれらのメーカーに勝る事は極めて難しいと思う。
「ハイブリッドがある」と考えられる方もいるかもしれないが、VWはその何十年も前に小排気量のディーゼルエンジンを開発している。
「エコ」をいうのであれば、「コモンレール」が欧州の常識だ。単に日本に輸入されていないだけ。私は、ゴルフのディーゼルがあれば、プリウスを差し置いて、真っ先に買っている(欧州では販売されている)。
どうでも、いいけど・・・
・・・
と、言う訳で年末の話題の「今年の漢字」は、「今」になるのか、「倍」になるのか。
ひょっとして「秘」だったりして・・・
決めきれないから「今倍」?
一字じゃ、ないじゃん!
私が決めてあげる。
「聖」
だよ。