「Leaders」に泣けた・・・
DVRで録り溜めしていた番組を週末なので一機に見た。
その中のひとつ、「Leaders」が抜群に良かった。
トヨタ自動車をモデルにした物語であったが、今や世界を代表する自動車会社にも、このような苦難の歴史があったことが分かり、大変感動した。本当に泣けた。
TVドラマなので、そりゃ脚色もあるとは思うが、こういう話は好きだなぁ。
久しぶりにのめり込んで番組を見た。
以前にも書いた事があるが、トヨタには日本の製造業の雄として、是非とも頑張ってもらいたいと思っている。
因に私は、トヨタ関係の人間でもなければ、トヨタの愛好家でもない。どちらかと言えば、日産のファンだ。
それでも、あの会社の骨太な理念には共感している。
中国で反日デモがあった際、現社長が「自社のクルマが破壊されるのを見るのは身を痛めつけられる思いだ」と言った事が、とても印象的だった。
F1撤退の時も、あの人は涙を流していた。
トヨタの経営陣には、自動車を愛するDNAが組込まれているのかも知れない。引き合いに出して失礼とは思うが、その辺り、某財閥系の会社とは違う。
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このような、「坂の上の雲」的なお話であれば、お勧めしたいもの(本)がある。
一つは、「覇者の誤算」(著:立石泰則)
後者は、銀行側から見た融資の本質、「興業」の話だ。
「覇者の誤算」の主人公は、富士通の若き技術者、天才、池田敏雄。そして、脇役として見逃せないのが平松守彦。平松氏は、当時の通産省の役人であるが、後に大分県知事を務められている業界の有名人だ。
細かい説明は省略するが、この本により、日本のIT産業の黎明期に活躍した天才達の武勇伝が読める。とても感動させられるものだ。
一方、「日本興業銀行」は財界の鞍馬天狗(死語?)と呼ばれた、中山素平氏が主人公。
冒頭いきなり、当時の大蔵大臣、田中角栄が出て来る。「山一証券」への日銀特融のエピソードがはじまりだ。
決して、業界ものではない。
私のような技術系の人間にも、十分解るような内容である。そして、これはモノ作りをやっているものにとって、「融資」する側からの論理を知る上で、大変貴重なお話だ。結構、感動できる。
別にノスタルジーに浸っている訳ではない。
しかし、少なくとも「モノ作り」を軽視するような風潮が少なくない中で、「Leaders」のようなお話が出てくる事は率直に評価したい。喜びたい。
私は、「ネット」だけで商売をする人達の言い分は好きではない。