日本は嘘をついている
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ご存知、日本国憲法第9条。
この文書は、意外と平易な表現で書かれている。
頭の良い小学生であれば、十分に理解できるはずだ。
ここで日本国民は、「国際平和を誠実に希求する」と書かれている。
これに異論はない。
この次に「戦争を放棄する」と読める文書が存在する。
「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」と書かれている。
別に難解な表現ではない。
「国際紛争」を解決する手段として・・・、と明確に書かれている。「威嚇」もしないとなっている。
この文章を読んで、「集団的自衛権」が憲法に違反しないと考える人は頭がおかしい。
上記の文章は、如何なる事があっても「武力行使」による紛争解決をしない、と言っているのだ。
私の解釈は間違っているか?
「2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」
これを読んで、現在の自衛隊を「戦力」以外の何と受け止めれば良いのだろうか?
イージス艦の火力(主に魚雷やミサイル類)を見て、「あれは護衛艦だ」と思う人がいるのだろうか。
「戦艦大和」を見て、あれはイカ釣り漁船と見る人がいるのだろうか?
本音と建前にしても、可愛げが無さ過ぎる。
どうしても、武力による紛争解決集団の一員に加わりたいのであれば、正々堂々と憲法改正すべきだ。
国民を説得すべきだ。理由を含めて。
彼は、改正へのハードルが高過ぎるため、今のような変化球を投げようとしているのであろうが、それは間違った手段だ。
現憲法の改正障壁が高い、と言いたいのであろうが、それを含めた9条なのだ。そう考えるべきだ。
そもそも現憲法は、簡単に9条を捨てる事が出来ないような設計になっているのだ。
正道の手続きを無視した解釈変更など、絶対にやるべきではない。
地獄に堕ちると思う。
彼の子々孫々までも恥を背負う事になる。
セコイことは、止めておくべきだ。
・・・・・・
国際司法裁判所は、南氷洋での日本の調査捕鯨を違法、と判断した。
あれは、「商業捕鯨だ」と判定したのだ。
そう、あれは「調査」ではない。
食べる為に鯨を捕獲しているのだ。日本人の一人として私はそれを認めたいと思う。
日本人は、世界に向けて「嘘」をついている。
日本では、「嘘」をついても、それを社会全体で覆い隠すかのような風潮がある。
日本では「売春」を「援助交際」という。
「捏造」を「演出」と言ったりする。
音が聞こえるのに「現代のベートーベン」と呼ばれる人がいるらしい。
食品の原材料は「演出だらけ」らしい・・・
暴れ回って手の付けられない原子力プラントが存在するのに「事故終息宣言」が、何と電力会社ではなく、政府から発せられている。
役所の出す「需要予測」など、当たったら奇跡だ。しかし、そのでっち上げた数値をもとに「公共投資」が今も行われている。
瀬戸大橋、アクアラインの需要予測、収支計画は一体何処へ行ってしまったのか?
小売店に行くと「万引きは犯罪です」という張り紙がある。
当たり前、だ。あれは「窃盗」というのだ。
この国は、「真実」を蔑ろにしようとしている。
政治家の「真摯さ」に欠ける行動が目に余る。
今、一度、胸に手を当てて考えよう。
原案作成が、GHQであろうが、マッカーサーであろうが、どうでも良い。例え、押し付けられた憲法であっても「日本国憲法」だ。憲法の出生の秘密など、関係ない。
政治家は、憲法を守る気がないのか?
虚言を弄する為政者達を見ていてうんざりした。
私は国際社会から「嘘」をつく国民と思われたくない。
お願いだから、政治と社会は「真摯」な姿勢でものごとに臨んで欲しい。
「嘘」が前提であれば、議論すら出来ない。