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オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

本当に「無印」か?

 「人をダメにするソファ」というものが一時話題になった。

 正しい商品名は「体にフィットするソファ」と言うらしい。

 しかし、そのソファに座った人はその気持ちよさから、皆だらしなく、無気力になり、そこから離れようとしなくなるなどの傾向が見られることから、そのような通称がついたらしい。

 その破壊力は凄まじく、人間だけでなく、犬や猫すらも「ダメにする」らしい。

 ちなみに、我家の犬猫たちは、別にソファがフィットしなくても1年中ダメになっているので、事の真偽は定かではない。

 これ、「無印良品」の商品だ。

 かねてから興味があったので、テラスモール湘南に行った際、お店を覗いてみた。

 噂のソファは陳列してあった。私は、店員さんの目からは隠れるようにして座ってみた。

 「・・・」

 何か、分かる気がする・・・。ダメになりそうな気がする・・・。

 

 誰がネーミングしたのかは知らないが、秀逸だと思う。

 ネットでの情報交換が当たり前の現在、「口コミ」「風評」はその表現や捻りと相俟って、インパクトの強い有効な広報手段となっている。

 このおかしな名前のソファだけではないが「無印良品」は、その商品コンセプトの潔さ、合理性から、元来の趣旨から離れ、今や確固たるブランドとして定着している。

 「無印」と言いながら「印(しるし)」を消費者に認知されているのだ。見事なものである。

 

 ・・・・・・・・・・・

 

 9月1日に内閣改造を行うと首相が表明している。

 日付を事前にリークするとは、政治の世界も変わったものだ。以前であれば、大臣候補の周辺で足の引っ張り合いや、誹謗中傷合戦、派閥同士での人材押し込み等の喧噪を心配(あるいは期待)したものだが、今はそのようなお猿さんの陣地取りみたいな事にはならないようだ。

 そのような中、石破幹事長の側近達が集まり研修会を開いているらしい。

 政治の世界で「研修会」「勉強会」「研究会」と言うと新たなグループや派閥の立ち上げを示唆することが多い。以前の自民党最大派閥「創世会」だって、はじめは勉強会と言っていた。

 石破氏の側近の集まりは「無派閥連絡会」。

 その名の通り、派閥に属していない議員で構成されているらしい。

 しかし、これ・・・、「派閥」である。

 9月の内閣改造石破氏がどのような処遇を受けるのかは定かでないが、ポスト安倍の最有力候補であり、次期総裁選で現職の再選を阻むとしたらこの人である可能性が極めて高いと思われる。

 「無派閥連絡会」の皆さんは、来るべきその時のために、今「ヨイショ」をしているのだ。

 彼らの想いは一つ「目指せ大臣の椅子」だ。

 「無派閥連絡会」と言うが「無派閥」ではない。

 無印と似ている。国民にしっかりと認知されているのに・・

 

 与党として認知されている某政党は、「平和印」を明確にかかげているのに実態は「無印」だ。今やその理念は骨抜きにされ「無印政党」になっている。「良品」かどうかも怪しい。

 堕落の要因は「大臣の椅子」だ。

 この椅子は、政党をダメにする機能を有している。一旦あの椅子に座ると、全ての政治家はそこから離れられなくなる。

 何が何でも、それにしがみつこうと足掻き続ける。

 それは我が家の犬猫が心地よいソファから離れようとしないのと全く同じ。

 危険ドラッグ並みの覚醒効果と習慣性を有しているらしい。

 「無印政党」も、内閣改造を首を長くして待っている事と思う。

 

 11月の沖縄知事選に現職知事が出馬する事、自民党が支援する事が決まったらしい。

 この方に限らず、多くの知事候補は「無所属」だ。

 しかし、本当は「無所属」ではない。何かの「印」を持っている。

 この人の場合、「埋め立て印」と「ジミン印」を持っている。

 昨年末の政府との談合は記憶に新しい。

 果たして、沖縄の県民はどのような「印」を選ぶのであろうか。

 この世の中、「無印」を探す方が難しくなった。

 

 見かけではなく、その中身の実態は何なのか。

 ものごとを冷静に見極める姿勢が重要である事を改めて考えてしまう夏である・・・