夢のかけら
「今夏、怪獣集結!科学特捜隊は、横浜タカシマヤへ、急行せよ!」
との指令があったので、科学特捜隊員ではないが高島屋ギャラリーに行ってきた。
ここで「円谷英二、特撮の軌跡展」を開催しているのだ。
どうやら日本のあちこちを廻っているらしく、横浜には2週間程度しかいない。
急がねばならない。
展示内容の多くは、ウルトラQからウルトラセブンまでの怪獣やミニチュアセット、特撮説明のディスプレイだった。
中には、円谷プロのスタッフ達が打ち合わせを行っているシーンを再現した飲み屋や旅館のセットもあった。懐かしい昭和の風景・・・
円谷プロは、今でも夢の再生産を続けているが、ここで展示されているのは、円谷英二が実質的にかかわりを持った作品群だ。よって、セブンまで。
ひし美ゆり子さんが語っているが、セブン制作当時は、英二氏は現場に数度顔を見せた程度で、実際の番組制作は彼の育てたスタッフ(通称、円谷組)が行っていたとの事。
それでも彼らの特撮にかけた情熱は、英二氏のDNAをしっかりと受け継いだものであったようだ。
会場には、当時番組を見ていた子供(今はおっさん)だけでなく、現代の子供とそのママさん達も多くいた。
ウルトラマンティガやダイナにつながるオリジナルを見て、彼らはどのように感じたのであろうか。小さな女の子が「こわ〜い」と叫んでいたが・・・
展示してあった怪獣群(着ぐるみ)を思い出して、出来る限り書き出してみる。中には、記憶違いもあるかもしれない。
・ゴメス
・ペギラ
・カネゴン
・ガラモン
・ケムール人
・アボラス
・チャンドラー
・ピグモン
・ドドンゴ
・ギャンゴ
・ギガス
・ゼットン
これらとは別に展示されていた特撮グッズ。
・「1/8計画」で使われた8倍サイズのカメラ(桜井浩子さん用)
・国立競技場のミニチュア(相当大きい)
・科学特捜隊本部のオペレーションパネル(今見ると相当アナログ)
・ビートル号の操縦席のカット
・ウルトラアイと腕時計型通信機(これ、持ってた!)
・テレスドンが壊している夜のビル群
さらには、特撮のネタ証しのディスプレイ。そして、当時の台本や絵コンテ。販売されていた書籍・漫画・ソフビ人形、等々
中には「金城哲夫用」とサインされた脚本もあった。
私はウルトラシリーズのコレクターでもマニアでもない。でも、懐かしくて暫く見入っていた。
子供だった頃、昭和の時代を思い出した。
少し、夢のかけらを拾ってきた気がする・・・