オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

NPBを救済する方法

 最近、プロ野球は全く見ていない。

 新聞のスポーツ欄によると、セ・リーグでは巨人に優勝マジックが点いてすぐ消えたとか書いてあった。

 夏に入った頃は、阪神が巨人を追撃していたようだが、今は広島が2位らしい。

 マエケンが打たれた、というのはNHKのスポーツコーナーでチラ見した。

 でも、興味ない。

 野球は、子供の頃からあんなに好きだったのに、この数年間で情熱が全て蒸発した。球場にも行っていない。

 理由は、ともかくくだらない、と感じてしまったからだ・・・

 

 例年、秋頃になるとやっているCS(クライマックス・シリーズ)が、あのプロスポーツのくだらなさに拍車をかけている。

 USAメジャーリーグの真似をしているのだろうが、全米に多くの球団を持っているが故に必然性のあるプレーオフを、商業主義のためだけに興行してしまうところが凄まじい。

 3位までのチームに「レギュラーシリーズは1位でなくても良い」と妥協させてしてしまうことが最大の欠点。

 多くを述べる気にもならないが、ペナントレースを蔑ろ、にしていることは間違いない。

 CSというシステムを無邪気に喜び、甘受できる人はよほどの野球ファンなのだと思う。

 私は、あのようなまやかしの優勝決定戦に一喜一憂することは出来ない。無理。

 「冷めたみそ汁」なんぞ、飲む気にはなれない。

 いっそのこと、CSをどうしてもやりたいのであれば、ペナントレースもそれを前提に試合を組んでみてはどうだろうか。

 例えば、ペナントレースは3シーズン制にする。

 前期、セ・パ交流戦、後期の3つに分けるのだ。1シーズンは40試合程度。

 そして、各々のシーズンの1位を選んで、最後にCSで決着をつける。

 この場合CSは、サッカーW杯のように、1次リーグを設け、そこは総当たり戦にし、決勝リーグをトーナメントにする方法もある。

 いずれにせよ、今のように年間140試合を戦って1位になっても、日本シリーズに行けるかどうか分からない、という仕掛け自体がレギュラーシーズンの位置付けを蔑ろにしているのだ。価値を毀損すること甚だしい。

 

 最初からレギュラーシーズンを短中期決戦に設定すれば、万年最下位のチームにも勝機はあるかもしれない。

 なんせ、40試合弱で1番をとれば良いのだから。選手層の薄い球団は、そのあとの2シーズンはCSへ向けてじっくりと調整すれば良い。

 また、シーズンの重複優勝があった場合は、CSへの出場権はそれ以降の順位球団に譲ることにすればどうか。

 つまり、CSは3シーズンを通じた成績上位3チームをセ・パで選出し、計6チームで争うのだ。

 この方法はどちらかと言えば、弱者救済型の優勝決定システムだ。

 しかし、不確定要素が多分にあり、全ての球団にチャンスがある。

 これは、CSの再定義だ。

 

 別にNPBがこの先、どのように衰退しようが一向に構わないし、興味も無い。

 しかし、ただ黙って指をくわえたまま、何の工夫もせず惰性でプロフェッショナルスポーツを運営し続けるのであれば、これ以上の発展は見込めないと思う。

 以前は、日本人の見る娯楽としてのスポーツは相撲と野球しか無かった。

 しかし、今は違う。

 全世界のあらゆるスポーツを見ることが出来るのだ。

 伝統あるプロフェッショナルスポーツであっても、変化しなければ、生き残れない。

 

 以前は ”大好き” であったスポーツ「野球」。

 私なりの救済方法だ・・・