政治空白の見分け方
解散して何日かがたった。
何日がたったのだろうか?
日本人は、政治に関しては忘れっぽい、と誰かが言っていたが確かに私はそうだ。もう思い出せない。
やはり、解散の是非が論議されている。果たして「大義」はあるのか、否か。
どこかの野党が「総選挙に700億円も使うのは無駄だ」と言っていた。
私は、そうは思わない。「もったいない」などと言っていたら、全ての選挙が行えなくなる。私にとっては、総選挙の経費よりも、717人分の議員歳費の方がもったいない。
これこそ、大いなる無駄だ。
日本の国会に、あのようにウジャウジャと議員は必要ない。もったいないこと、この上ない。
選挙の大義に、さほど差はない。私には、郵政解散も今回の解散もさして違いはない。郵政の方が、論点が明快過ぎただけだ。今回も、選択の理由は見つけられる。そんな、難しい事ではない。
それでなくとも権限が小さいと言われる議院内閣制のTOPだ。解散ぐらい、好きな時にやれば良い。専権事項だ。
「このような重大な時期に政治空白を生じさせる事は無責任だ」と、誰かが言っていた。
これも、もっともらしくて、アホらしい論理だ。
700名を超える議員先生達が、これまで、日々、刻一刻と政治情勢を進めていたようには到底見えない。
「今は重要な時期」って、政治の世界に休日はないのだから、1年365日、いつも重要な筈だ。
1年の中で、最も暇な時を見つけて、そこで総選挙を打てる人がいたら、その人は超人だ。
何かこの数日間、無駄な事、空虚な事、アホな事しかTVからは流れてこない。全くと言って中身がない。これまでにも増してだ。地震が起きた事をまるで喜んでいるみたいだ。
TV局も流すニュースのネタがないのだ・・・
そうか・・・
これを彼らは「政治空白」と言うんだ。
分かったぞ。
TV局自身が政治家に取材出来ない状態が「政治空白」の本質なんだ。
どの政治家にマイクを向けても、今は皆、選挙一色。現在、永田町に政治ネタはない。
そのような時、TVって何も流すものが何もないんだ。
知的・思考的蓄積が無いから、ニュースソースそのものが無いんだ!
「空白」とは「政治」のことではなく、「ニュースソース」のことだったんだ・・・