ThinkPadの障害と修復
ThinkPad(X61)のWindows8.1が立ち上がらなくなった。
電源を投入以降、いつまで待っても画面は真っ暗なまま。
ThinkPadの起動ロゴは表示されるので、CPU・メモリなど、主要ハードウェアに大きな障害は無いようだ。
ThinkPadは、以前もブート障害を出しており、その再発かも知れない。
前回は、OSを再インストールして修復させた。今回も、それを覚悟した。
リカバリ用DVDは作成してあったので、それを用いて修復を試みたが、リカバリプログラム自体がローディングできなかった。
理由は分からない。
リカバリ用DVDは前回障害時も使えなかった。
これはダメだ。いざという時に「リカバリ」できない修復メディアなど、全く意味が無い。
止む無く、OS再インストールを試みた(Windows8Pro)。
インストールの初期画面(四角いタイル)は表示されるが、これ以降は進まない。
何時間も待つと、ハードディスクのサーフェイスチェックのような画面になる。そのまま待っていると、数時間後に最初のブート画面に戻り、以降はその繰り返し。
この状態を確認するのに、丸1日近かった・・・
もう、口があんぐり…、である。
「こりゃ、いかんわ」
理由はわからないが、Windows8の再インストールはできない。
現象切り分けのため、WindowsVista、WindowsXPのインストールができるかを試してみた。
結果は、どちらもNG。
試しに、MS-DOS(クローン)のインストールもやってみたが、「エラー」表示で実行出来なかった。ブートはできる。やはり、CPU・メインメモリ(つまり、マザーボード)に障害は無いようだ。
FDISKを起動してみると、パーティションは確認出来る。
ここまでくると、ハードディスクを疑ってみる事も必要だ。
パーティションの再設定(消去→新規設定→初期化)をやってみる。
これも「エラー」表示でNG。
ここに至り、ハードディスクの障害を疑わざるを得なくなった。
ハードディスクのパーティションは確認出来るが、MS-DOS上からハードディスクドライブの認識はできない。つまり、ハードディスクのディレクトリを含めたいっさいのファイル読み出し/書き込みが出来ていないのだ。
寿命か・・・、意外と短命だった。
2008年に購入したので6年余り。
ThinkPadを修理に出す気はない。スペック的には、もう古い。OSも2世代前(Vista)だ。
3ヵ月ほど、彼女(ThinkPad)は押し入れの中で寂しく眠っていた。
・・・・・・・・・
たまたま、ショップでSSDが目に留まった。
CSSD-S6T128NHG6Q(TOSHIBA) 128GB、7500円(税別)。
故障したThinkPadのHDDは、160GB。
「安いし、試してみようかな・・・」
ThinkPadのHDDはサイドスロットにユニットごと挿入されているだけであり、引っ張るだけで外せる。SSDとの換装は簡単だ。
HDDとSSDを入れ替えた後、まずWindowsVistaをインストールする。
所有しているWindows8Proは、アップグレード版のためインストールの前提としてして何らかのOSが存在せねばならないからだ(実際、クリーンインストールは可能だがプロダクトキー登録ができない)。
WindowsVistaのネットワーク設定が上手く出来なかったが(理由は不明)、気にせず、そのままWindows8Proの上書きアップロードを行った。
荒っぽい手法だが、ダメで元々だ。NGであれば、気の毒であるがThinkPadは処分するしかなかった。
結果は、Windows8Proのインストールに成功。ThinkPadは生き返った。
HDDがSSDに変わったので、動作も極めてスムーズ。
SSDは、90GB程度の空き容量があった。
最初にインストールせねばならない更新プログラムは110個。これには参った。
Windows8.1へのアップグレードはしばらく後にすることにした。別に急ぐ事は無い。
Windows10は、早ければ、来年にもリリースされるかもしれない。
ThinkPadには、Windows10の評価用としてもう暫く働いてもらう事にした。