どちらが正しい?
その1。
大分市の高崎山自然動物園のお猿さんの名前は「シャーロット」で決まったそうだ。
英国王室の寛大なるお言葉で、動物園だけでなく、投票した当該者、関心を寄せる多くの日本人(?)は救われることになった。
猿に王室王女の名を冠することが非常識であるのかが議論になった訳であるが、そもそも、動物園側の企画意図が「トレンドなっている人の名前」を一般から投票で募り、それを名付けようとしていた訳であるから、名前の起源が犬であろうが、猫であろうが、知ったことではあるまい。
ある意味、主催者側が「確信犯」である。
敢えて、動物園関係者以外の非常識を問うのであれば、安易(?)に「シャーロット」を投票した一般市民の側であろう。
元フジTVのアナウンサーは、数年の海外滞在経験をもとに、上から目線で日本人全体の「KY気質」を批判していた。茂木健一郎氏は「英国人の価値観、自然観」を述べておられた。
いずれも、私達の気にし過ぎだ、との意見。
本件、私は当初、「?派」だった。
猿に王女の名を付けていいのか、と。
しかし、杞憂であったらしい…
その2。
「カナダから成田空港へ向かっていた飛行機の中で、女性乗客が出産し、同機は予定より早く成田空港へ緊急着陸した。」とのニュース。
私は「ふ〜ん。母子ともに無事でよかったなぁ」とお気楽にTVニュースを見ていた。
TVでは、当時の機内の様子を同乗していた乗客からインタビューしており、「機内は歓声と拍手で包まれた」旨のことを伝えていた。
ハッピーである。
私は、これ以上、深くは考えていなかった。
ところが、本件は一つ間違えると医療トラブルを誘発する事態であり、単なる「美談」として報道するべきものではない、との指摘がなされた。
たまたま、産婆さんがいたのかどうか知らないが、映画でよく見るシチュエーションで収まったのは今回たまたまであるとのこと。
なるほど…、一理ある。
私ももう少し深慮してニュースを捉えるべきであった。
その3。
ABE総理のUSA議会での演説は、賛否が別れた。
「最高!」「ブラボー!」「全てにおいて完璧」との評価。
その一方で、
「拙い英語で恥をさらした」「歯の浮くようなUSAよいしょ演説」「原稿丸読み」
まあ、この両極端の評価にも驚く。
私は、演説内容は翌日の新聞で読んだ。
率直な感想としては「USAよいしょ演説」に同意。
USA議会での演説であるから、そこに外交辞令が含まれるのは当然であるが、このような内容の演説をされると、私は正直「恥ずかしい」。勘弁してほしい。
しかし、「良く出来ていた」との専門家の意見も相当数ある。
その4。
地元では、何と自民党と共産党が「反対!」のコラボレーションをしているそうだ。
極めて珍しいことであるが、やはり共通の敵は「団結」を生むのであろうか。
何より、官房長官は「違和感だらけ」
与党幹事長は「目的に照らせば当然の行動」
と、政府与党間でも意見が分かれている。
反対派は「分からないのであれば、反対票を!」を訴えているらしく、これが「政治家の発言として如何なものか」との批判を受けているとのこと。
私はこのような重大事案で「棄権」は絶対すべきではない、と考えるものなので「分からないのであれば反対を」との言い方を否定はしない。そうとでも言わないと棄権する「思考停止者」を大量に生む可能性があるから。
一方で「分からないのであれば賛成票」も考えられる。
これは「改革の可能性に賭ける」という積極的選択だ。未来志向。
数年前の民主党の無様な政治運営を想起し、未来の可能性に賭ける行為自体を悲観する向きもあるが、これは人それぞれの価値観だと思う。こちらもありだと思う。
この注目の住民投票。一体どうなるのであろうか。
賛否だけではく、投票率、投票後の各陣営の動きにも注目が集まる。
傍観はあり得ない。
このようなこと、滅多にあることではない。
その5。
理由は「お下劣だから」「子供がTVを見る時間帯の番組としては内容があまりに不適切」云々で、視聴者(の親)から非難轟々らしい。
私は、これくらい「OK」と思っている。
因に私の倅は「銀魂は下ネタばかりでイマイチだから見ない」と言っている。子供にだって、物事の善し悪しの分別はつくし、良品番組の選球眼はあるのだ。
子供の判断に任せればどうか…
それとも、私が下ネタに寛大すぎるのか?
最近、どちらが正しいのか分からないことが増えてきたように感じる。