オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

宝船に乗って

 正月は体調がすぐれなかった。微熱が続き、頭がボーっとした状態だった。

 恐らく軽い風邪を引いたのだと思う。止むを得ず、私の初詣は中止。妻と娘とおばあちゃんを見送り、私は自宅療養となった。

 おみくじを代わりに引いてきてもらったが、結果は小吉。まぁ、今年はこんなもんかな、と覚悟をした。

 正月も明けた14日。妻が茅ヶ崎七福神めぐりに誘ってくれた。

 私にとっては、これが初詣になった。

 茅ヶ崎七福神とは初耳だ。

 正式には相州小出七福神と呼ぶそうな。

 スタートは「香川駅」。

 以降、白峰寺(寿老人)→宝蔵寺(大黒天)→来迎寺(恵比寿神)→蓮妙寺(弁財天)→腰掛神社→善谷寺(福禄寿)→妙伝寺(毘沙門天)→正覚寺布袋尊)という順序で廻った。

 ぐるっと廻って香川駅まで帰ってくると、およそ12Kmになる。半日では廻れない。

 私たちは、朝9時に出発、帰ってきたのは昼の2時を過ぎていた。

 因みに途中に食事を取れるような気の利いた施設は見当たらない。

 おにぎり持参がお勧めだ。里山公園を横切るので、そこで一服できる。

 途中でおまけが入っている。腰掛神社。

 これは、妻が名前が気になってどうしても行きたい、というので妙蓮寺と善谷寺の途中で立ち寄った。何でも相模の国の神様が旅の途中で立ち寄り、腰を掛けた石があることから名付けられたらしい。

 また白峰寺は、実は何度も行ったことがある。

 ここは、動物達の供養をしてくれることで地元では有名だ。

 私の家にいた動物家族達は皆ここに眠っている。

 宝蔵寺は紫陽花が多く咲いていた。アジサイ霊園とも呼ばれるらしい。何故かキティちゃんの石像があった。

 蓮妙寺の弁財天は残念ながら未公開だ。「物騒な世の中です」との断り書きがある。過去に何か、トラブルがあったのだろうか。

 妙伝寺では毘沙門天を拝見できたのだが、お隣でお経を読まれていたので写真撮影ははばかられた。しかし毘沙門天さまは、大層よろしかった。とてもカッコ良い。

 正覚寺から香川駅までの間には熊澤酒造がある。「湘南ビール」で有名。

 工場内にはイタリア料理店「MOKICHI」がある。

 ここで遅めの昼食をとった。

 ビール・料理はとても美味しいが、ここ、値段が総じて高い。

 

f:id:azuyuz:20180121150412j:plain

白峰寺

 

f:id:azuyuz:20180121150435j:plain

宝蔵寺のキティちゃん

 

f:id:azuyuz:20180121150515j:plain

大黒さま

 

f:id:azuyuz:20180121150535j:plain

来迎寺

 

f:id:azuyuz:20180121150625j:plain

弁天さまは見れなかったので代わりに猫さんを撮った

 

f:id:azuyuz:20180121150643j:plain

腰掛神社

 

f:id:azuyuz:20180121150659j:plain

善谷寺

 

f:id:azuyuz:20180121150718j:plain

妙伝寺

 

f:id:azuyuz:20180121150735j:plain

正覚寺

 

f:id:azuyuz:20180121150751j:plain

MOKICHIでビール

 

 七福神の歴史は古く室町時代にまで遡るらしい。

 禅僧の七賢人、あるいは仏教の七難七福が由来と言われているとのこと。

 もっとも昔から信仰されていたのは、海からやって来ると言われる「恵比寿さま」。

 海洋国らしく海に面しているあちこちの街に「えべっさん」は祭られている。大阪では商売の神様として庶民から深く愛されている。「商売繁盛で笹もってこい」は有名。

 天部の神「大黒天」は比叡山延暦寺の厨房に祀られたのが始まりとのこと。

 そもそもは、この2神が始まりで、後ほど5神が加わった。

 元々、別々に信仰されていた神様たちが、七福神詣として流行したのは江戸時代かららしい。

 彼ら7神が宝船に乗っている絵を見ていると確かにめでたい気分になる。

 今年も宝船に乗った気分で頑張りましょう。