宝船に乗って
正月は体調がすぐれなかった。微熱が続き、頭がボーっとした状態だった。
恐らく軽い風邪を引いたのだと思う。止むを得ず、私の初詣は中止。妻と娘とおばあちゃんを見送り、私は自宅療養となった。
おみくじを代わりに引いてきてもらったが、結果は小吉。まぁ、今年はこんなもんかな、と覚悟をした。
私にとっては、これが初詣になった。
正式には相州小出七福神と呼ぶそうな。
スタートは「香川駅」。
以降、白峰寺(寿老人)→宝蔵寺(大黒天)→来迎寺(恵比寿神)→蓮妙寺(弁財天)→腰掛神社→善谷寺(福禄寿)→妙伝寺(毘沙門天)→正覚寺(布袋尊)という順序で廻った。
ぐるっと廻って香川駅まで帰ってくると、およそ12Kmになる。半日では廻れない。
私たちは、朝9時に出発、帰ってきたのは昼の2時を過ぎていた。
因みに途中に食事を取れるような気の利いた施設は見当たらない。
おにぎり持参がお勧めだ。里山公園を横切るので、そこで一服できる。
途中でおまけが入っている。腰掛神社。
これは、妻が名前が気になってどうしても行きたい、というので妙蓮寺と善谷寺の途中で立ち寄った。何でも相模の国の神様が旅の途中で立ち寄り、腰を掛けた石があることから名付けられたらしい。
また白峰寺は、実は何度も行ったことがある。
ここは、動物達の供養をしてくれることで地元では有名だ。
私の家にいた動物家族達は皆ここに眠っている。
宝蔵寺は紫陽花が多く咲いていた。アジサイ霊園とも呼ばれるらしい。何故かキティちゃんの石像があった。
蓮妙寺の弁財天は残念ながら未公開だ。「物騒な世の中です」との断り書きがある。過去に何か、トラブルがあったのだろうか。
妙伝寺では毘沙門天を拝見できたのだが、お隣でお経を読まれていたので写真撮影ははばかられた。しかし毘沙門天さまは、大層よろしかった。とてもカッコ良い。
正覚寺から香川駅までの間には熊澤酒造がある。「湘南ビール」で有名。
工場内にはイタリア料理店「MOKICHI」がある。
ここで遅めの昼食をとった。
ビール・料理はとても美味しいが、ここ、値段が総じて高い。
宝蔵寺のキティちゃん
大黒さま
来迎寺
弁天さまは見れなかったので代わりに猫さんを撮った
腰掛神社
善谷寺
妙伝寺
MOKICHIでビール
禅僧の七賢人、あるいは仏教の七難七福が由来と言われているとのこと。
もっとも昔から信仰されていたのは、海からやって来ると言われる「恵比寿さま」。
海洋国らしく海に面しているあちこちの街に「えべっさん」は祭られている。大阪では商売の神様として庶民から深く愛されている。「商売繁盛で笹もってこい」は有名。
天部の神「大黒天」は比叡山延暦寺の厨房に祀られたのが始まりとのこと。
そもそもは、この2神が始まりで、後ほど5神が加わった。
元々、別々に信仰されていた神様たちが、七福神詣として流行したのは江戸時代かららしい。
彼ら7神が宝船に乗っている絵を見ていると確かにめでたい気分になる。
今年も宝船に乗った気分で頑張りましょう。