オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

ボ〜ッと生きてんじゃねえよ!

 8月27日、日経新聞世論調査の結果を掲載した。

 それを見て驚いたことがある。

 サマータイムの賛成比率だ。何と31%もの人が「賛成」と意見表明しているのだ。

 反対は55%いるので大勢は「反対」ではあるが、それにしても3割以上の人たちが肯定的であるのだ。これは怖い。

 日本でサマータイムが効果を上げるとは到底考えられない。想像ができない。

 

 例えば、30分の早起きが出来ずに、毎朝、駅で駆け込み乗車をする輩が大量に存在する社会で、2時間の時間(時計)ずらしが上手く働くか?

 プレ金すら活用されていない現状で、終業後の余暇活用が図られるとお思いか?

 経済効果が本当にあると想像できるか?

 サマータイムを支持する層(30%)って、一体何を考えてるんだ?

 体内時計を2時間もずらすって、めちゃくちゃしんどいぞ! 

 若い人は、ともかくジジイ、ババア含めて大丈夫か?

 

 朝7時に家を出る人は、恐らく6時には起きているはず。

 サマータイムになればこれは4時起床になる。

 一方、夜は23時就寝なら21時に寝床に入ることになる。

 本当にそれがスムーズにできるのか?

 皆、朝準備の余裕がなくて、駅に駆け込んで、朝飯は電車の中でおにぎりを食ってるんじゃないのか?

 そもそも、18時に帰社出来ない小心者が、16時に会社を出られるか?

 そして、そっから友人誘って遊びに行くか?

 

 欧米はやってるっていうけど、日本人は皆現地に行ってそれを見た事はあるのか?

 そこで生活した事はあるのか?サマータイムを体験してみたか?

 あっちの通勤事情、労働事情を知って言ってるのか?

 あっちは日本ほど時間にうるさく無い。

 ある意味、のんびりとしている面がある。

 日本ほど、せかせかしていない。

 家族第一だ。バカンスの習慣がある。会社人間は存在しない。

 あっちでは定刻に電車は来ないことはよくある。

 しかし、それで遅刻しても会社で文句言う人はいない。仕方がないから…

 向こうとこっちでは、社会構造は違う。

 気候だって昼の長さだって日本とは違う。イングランドやフランス、ドイツは日本の北海道より北にあるんだぞ!地球儀見てみろ!

 だいたい、欧州に人口1.2億の国なんか無い!

 一千万人が住む首都などない!

 3分に1本、入線してくる鉄道など無い!

 乗車率150%なんてクレイジー

 

 何でミソもクソも一緒にする?

 欧米の真似ができるというなら、政府はまず、労働時間(休暇・余暇時間)を合わしてから提案せぇよ。

 そんな大切なこともできないで、こんなブラック社会を放置しておいて、サマータイムだけ持って来たって上手くいく訳無いだろう?社会が混乱すること必至だ。

 

 私はサマータイムを30%もの人が支持(日経世論調査)していることに恐怖を感じる。

 これは、「何も考えていない人」「思考停止している人」が30%もいるということに等しい。

 私たちは、恐ろしい無責任社会に生きているのだ。

 オリンピックのマラソン対策との声もあるが、では試しに朝5時に起床してみればいい。

 家の外は全く「涼しい」とは言えない(犬の散歩をしてるので知ってる)。

 2時間違いの温度差なぞ、せいぜい数度だ。

 気温効果はない。

 「マラソン対策」とは詭弁だ。そんなのすぐ分かるじゃん。

 

 みんな…。

 「ボ〜ッと生きてんじゃねえよ!」

 世論調査には真面目に答えようね。

 

 ちなみに、同世論調査内閣支持率は48%。

 呆れているが、文句は言わない。

 こちらも、相当に恐ろしいけどね…