UP!のアップアップな部分
今回は、UP!のいただけないところを指摘しておく。気に入って買ったものでも、ダメな部分はダメ。不満は不満、だ。
何と言っても、ミッション。
UP!のミッションは、ASGと呼ばれているオートマチックだ。
しかし、オートマとはいっても、Pレンジがないし、クリープもしない。機械としての特性は、マニュアルミッション、そのものだ。チェンジだけは機械が行うと考えた方が良い。
エンジンの始動は、N(ニュートラル)でないと出来ない。
一方、Pレンジがないので、エンジンを切る時にはRかDに入れておかねばならない。
何故こんなことをする必要があるのか、マニュアルに乗った事のある人にしか理由が分からない(彼女は今でも「何でDに入れっぱなしでエンジン切るの?」と言っている)。
これを怠るとサイドブレーキによる制動しかかからないので、場合によっては車が前後に動く(!)これは危険だ。
よって、Nでキーを抜こうとすると警告音が出る。
最初は何でピーピー言ってるのか分からなかった。
また、バックソナーが付いているので、Rでエンジンを切った場合、次に乗った時にエンジンをかけようとキーを回すと、バックソナーのピピピッ、という音から始まる事になる。これ、そうとう鬱陶しい。
1速から2速へのシフトショックは相当大きい。
「バッ・・、コン!」という感じ。
また、当たり前だが2速のレンジが大きいため、エンジンは結構な回転数まで引っぱることになり、ツインカムの音が出る。これ、考えようによってはウルサイ。早くシフトアップして欲しいが、してくれない。
3→4→5速はスムーズ。
60Km以降の走りは極めて安定している。彼女も「60Km辺りから良いよね〜」と言っている。スタビリティはハンパではない。
一方、20〜30Km当たりの低速域は動きが不自然極まりない。アクセルコントロールが難しく、ギクシャクしている。
コツを掴めばシフトアップ/ダウンをコントロールできると評論家は言っているが、私にとっては容易な事ではない。とにかく、シフトアップが遅い印象がある。
マニュアルモードも試してみた。
どうやら、各々のギアは、一定の回転域にいかないと、手動でシフトアップしてもチェンジしないようだ。早め早めのシフトアップをしようと”+”に入れても、回転数が低いとミッションが反応しない。
これも面倒。あまり使う気になれないな。好みだと思うけど。
先ほども書いたが、クリープがないので後進するときは、アクセルワークに注意が必要だ。車庫入れの時、道に勾配があればマニュアルと同じような微妙なアクセルワークが求められる。これはオートマに慣れた人には結構大変な操作だ。
このミッションの特性は、個性というよりも欠点だと思う。
購入を考えている人は、じっくりと試乗してみるべきだ。
燃費は120Kmの走行距離で、14.0Km/ℓ。
ちょい乗りが多い割には良い。
運転に慣れると恐らく、15.0Km/ℓまで伸びると予想している。これは、初代プリウスと同じレベルだ(13〜15Km/ℓくらいだった)。恐らく高速道では20Km近くまでいくと思う。
さ・す・が、だ。
CDにチェンジャーがついていない。よって当たり前だが、CDが1枚しか入らない。これは彼女が”BU-BU-”言っていた。彼女は山ほどCDを入れたいらしい。
仕方ないから、ウォークマンを繋ぐ、と言っていた(AUX端子がある)。
あと、ゴミ箱が置けないことに不満な彼女は、ゴミをカップホルダーの穴に放り込んでいた。腹いせらしい・・・(上の写真に放り投げたレシートが写ってる)。
パワーウィンドの自動開閉がない(全開/全閉)。これは不便。私は車庫入れの時は窓から顔を出して後方確認することにしているので、毎回、「ウィンドボタン押しっぱなし」を強要されている。面倒!
ドアミラーの折りたたみは手動。それも、完全(90°)には折れない。そして、そのミラーも重い。いただけない。
やはり、ナビが邪魔しているからか、エアコンの効きが悪い。
アンテナが長くみっともない。ゴキブリみたいだ。彼女は「取っちゃえ!」と言っている。
ウィンドウォッシャーの出し方が分からない。
ウィンカーとワイパーを未だに間違える(取り付け位置が日本車と逆)。
たまに、アクセルペダルを空振りする。
アロマが匂わない・・・。意味ないじゃん・・・。恐らく芳香剤に負けているんだと思う(これも上の写真に写っている)。
と、アカンところも一杯あるね。参考にして下さい。
でも、気に入ってます。
走っていて楽しい。持っていて嬉しい。見ていて可愛い。
意外な事に、UP!は既に2000台以上売れているらしい。
分かる人、好きな人もいるんだね。
おまけ。
これキーです。折りたたみ式になっていて、VWのマークがしっかりと入っている。かっこいいです。
燃費については、しばらく様子を見てUP!します。