新型新幹線:N700Aなど評価できない
新幹線に新型が出たそうだ。
東海道はN700Aに、秋田新幹線もなんちゃら型(?)、にモデルチェンジしたとのこと。N700Aは外見は全くといって良いほど変化は見られないが、内実的に大きく進化しているとTV(NHK)が言っていたが、それはどうでもいい。
秋田新幹線は、斬新だ。赤いカラーリングが素晴らしい。実物はまだ見ていないが、東京に行った際には、注視したい。最近では珍しく「おおっ!」と声に出るほど、デザインに驚かされた。
ニッポンの新幹線は素晴らしい。
交通手段として。
しかし、長距離列車としてはいただけない。
”最低”とまでは言わないが、決して私達に快適な数時間の旅を提供してくれていない。
大人になり、仕事についてからというもの新幹線には数多く乗車し、また、お世話になってきた。
しかし、断言できる。
あの乗り物は全然快適ではない。
一番の理由は、座席が狭く、車内が窮屈であるということ。足下は最近は広くなったが、座席のキャパという面では全くアドバンスしていない。
最近の人達は私を含めてデブが多い。皆、横幅があるのだ。なのに、あんな横幅の狭い座席に長時間座れる訳がない。
あの座席サイズは、昭和30年代の日本人の体系をモデルに作っているのではないか?今の日本人はその頃と比べると著しくデブだ。サイズが合う訳が無い。
私はあの電車に乗るのは、新横浜〜新大阪の2時間20分で限界だ。
これ以上、10分も乗りたくない。
”贅沢”と思われるかも知れないが、生理的に無理。あの狭く感じさせる空間がダメ。
運賃も客観的に高いと思うが、これは文句言っても仕方が無い。ともかく、私はあの狭っ苦しい空間が耐えられない。窒息しそうだ。
そう感じる大きな理由は、あの2座席+3座席のレイアウトにあると思う。
大都市を結ぶ超特急としては経済合理性にかなうが、いくらなんでも詰め込み過ぎだ。20列としても、1車両だけで100名、16両編成でおそらく1500名近くを乗せているのではないか。
あんなのに乗せられたら、息苦しくて耐えられない。何でそんなレイアウトにしたか理由、背景は分かっている。
でも、周りからは経済国と言われているのに、何故私達は、あんな惨めな気持ちで旅行しなくちゃいけないの?
あんな高い運賃を取るのであれば、よその国ではもっと素晴らしい乗り物にのせてくれる。
一例に、ドイツの新幹線を再度紹介したい。
以前のブログでICEの写真(フォルクスブルグに行った時のもの)を紹介しているので、今回はドレスデンに行った時のものも掲載する。
ついでに、ドレスデン駅で見た、斬新な車両も紹介する。
車両にVVOと書いてあるが、これはシーメンス製の新幹線らしい。VVOは”ウラジオストック”のことかしら?とにかく、これはかっこいい!
ユーロ新幹線に乗った感想は「ゆったり」できる。この一言に尽きる。シートは当然2席×2席だ。これが普通。日本がおかしいのだ。
日本の新幹線は、欧州の「ゆったり」と移動するための工夫が全く考慮されていない。
写真から欧州の”旅行”というものの味わい、雰囲気を感じ取って頂ければ幸いだ。
これは、列車が立ち寄る”駅”についても全く同じことが言える。
以前も書いたが日本の駅は”うるさ”過ぎる。その原因の多くは駅員による無意味なアナウンスによるものだ。誰も聞いていない無駄な情報を、長々と大音響で喋るのは勘弁してもらいたい。
あの人達はそれにより仕事をやっている気になっているが、言っていることの全ては電光掲示板、自動音声で全て提供されている。”うるさい”以外の何者でもない。
聴覚にハンディのある方のためにやっている、というのはいささか言い訳が過ぎる。
あの行為が、日本の駅の喧噪の多くを作り出していると言える。やめてもらいたい。
新幹線が進化することは素晴らしい、と思う。あれはA to Bにおいては、おそらく世界一のシステムであると思える。
しかし、その前提となる思想、社会背景、解決への取り組み姿勢が文化的にプアであることがとても寂しく悲しい。
駅と列車を見ると、その国のあり様が分かる。
昨年、ユーロに行ってつくづく感じたことだ・・・
(※車両のエンジニアリングとその運行システムについては、間違いなく世界トップクラスだと思う)
<以下、写真>
↑ドレスデン行きの列車
↑真っ赤な電車もある!
↑一見、何号車か分からない。実は、扉の窓に貼ってある紙の裏側に書いてあった。これでは見えないでしょ!
↑ベルリンに行くには、どっちに乗ればいいの?
↑こ、これでいいのかしら・・・。デュッセルドルフって・・・何処?
↑ドレスデン駅は結構閑散としていた
↑皆、観光です
↑ドレスデン駅で見た列車。すごくエレガント!
↑VVOとはウラジオストックのこと?これ、乗ってみたい!
↑ベルリン中央駅で見た車両。特急列車か?
↑これがドイツの新幹線。ICEバーンと呼ばれる
↑車内風景。混んでいるが座席はゆったりとしている。指定席だが皆、指定券は買わない。
↑通路。ホテルみたい
↑カラーリングもいいね
↑ドレスデン駅
↑ドレスデン駅の構内。ユーロらしい
↑人の行き来はあるが、とても静か
↑構内にはジオラマもある
↑市街地図。これを見て観光ルートを決める!グルッと1周廻ると2.5時間ほど。
↑手前に見えているのが乗っていた市内観光バス。2階建て。
↑旧市街地。うっとりするような風景
↑先ほどの路面電車が行く・・・。彼女はこれに乗りたがっていた。
↑暮れなずむドレスデンの夕日・・・