オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

「おおかみこどもの雨と雪」from amazon

 今日、「おおかみこどもの雨と雪」が届いた。DVD発売が決まってから予約していたものだ。発売日当日に届けてくれるのだから、本当に便利な世の中になった。

 パッケージと中身は写真の通り。

 

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 実物の装丁は、とても丁寧に作られている。絵柄の美しさも手伝い、本棚に入れておいても違和感がない。

 初回限定品は、特典DISCと40ページのブックレットが付いている。別にこのようなものを集める趣味はないが、値段に大きな違いがある訳ではないので、色々付属している方を買った。ブックレットはちょっとしたパンフレット代わりになる。

 

 映画の内容については、ここでは触れない。

 この作品のファンは、恐らく数多く存在するであろうから、ネットをあちらこちらにマニアックな評論が掲載されているものと思う。そちらを参考にどうぞ。私ごときでは、到底思いもよらない、すばらしい感想、評論があるものと確信する。この映画は本当に素晴らしかった。

 このディスクは、映画を一緒に見に行った彼女が珍しく「このDVDが発売されたら欲しい!」というものだから、事前予約したものだ。彼女がジブリ以外でこの手のものを欲することは大変珍しい。さらに言えば、どのような映画を見ても涙を流さない彼女が、映画館で珍しく目頭を拭うところを見た。おおかみこども、恐るべし・・・。

 

 さて、おおかみは、さておき、注目すべきはamazonの快進撃であろう。

 今日のニュースでは、amazonの日本での売上が7000億円を超えていると言っていた。これは驚きだ。

 私は、書籍とDVD(Blue Ray含む)の多くは、amazonで購入する。いや、多くの人はそうではないか?

 これほど、何でも敏速に、リーズナブルに欲しいものが手に入る通販は他に思い当たらない。アフターも、ほどほどしっかりとしている。

 楽天がライバルとTVで言っていたが、私の場合は”おもちゃ”以外はamazonとは競合しない。楽天を使う方が圧倒的に少ない(彼女は違うと思う。女性は食品購入が多いからね)。

 これでは、街中の書店、音楽堂はやっていけないのではないか。品揃え、値段の両方で負けている。今すぐ欲しいものでなければ、大概のものはamazonで調達できてしまう。正に、小売りの黒船、小売店のデストロイヤーだ。

 また、amazonにはもう一つ、大きな”ウリ”がある。

 洋書だ(マーケットプレイスもウリであるかもしれないが、これには少し”課題あり”と考えている)。

 品揃え、値段、ともに大変魅力的だ。

 私は英語に堪能な訳ではないが、専門分野と趣味の世界であれば、何とか読める。よって、趣味、特に天文(astronomy)については、星図や天体写真集をよく購入する。

 これらは、文書ではなく、ビジュアル中心の読み物であるから、洋書でもその面白さ、便利さを十分に堪能できる。大変お勧めだ。

 

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 私は、洋書の掘り出し物を探しに、神保町や八重洲ブックセンター三省堂に時間を見ては顔を出しているが、比べてみると、殆どの専門書はamazonの方が圧倒的に安い。

 大型老舗書店も現実を直視し、商売のモデルを見直さないと、早晩、客がいなくなること間違いなしだ。

 現に、私は最近、書店で専門書を買っていない。

 専門書は1冊当たりの単価が高い。よって利益幅も高い。このありがたい購買層を根こそぎamazonに持って行かれて、業界関係者は平気なのだろうか?

 ただし私達、マニアにとってはとても便利な時代になった。

 一方で、あまり考えなくとも流通経路の閉塞性、商慣行や不透明な手数料(再販制度もそのうちの一つ)等、既得権でビジネスが成り立っていた人達は、今、そして、これからは、さらに厳しい時代を迎えることと予想する。

 でも、恨みっこなしか。

 みんな、それぞれの世界でグローバルの波の中でもがいているのだから・・・