オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

明け方観望の勧め

 この週末、朝・夕ともにとても天気が良かった。

 星空観測の絶好の機会であったので、夜な夜な望遠鏡を覗いていた。

 UFOや流れ星は見なかったが、人工衛星らしきものは2度遭遇した。凄いスピードで一直線に駆け抜けていったので、恐らくUFOではないと思う。

 今回の対象は散開星団(Open Cluster Nebula)であったが、それに加え、M31を狙ってみた。時期的には南中の時期ではないが、未明に西の空に沈むところを捉えられるのではないか、と考えたのだ。

 M31は、アンドロメダ大星雲として超有名であるが、室内での観望が中心である私にとっては、旬の期間、殆ど天頂に位置するこの銀河を望遠鏡で見る事は無理だ。いつもは野外で8倍程度の双眼鏡で観察している。

 今の時期は、午前2〜3時、西の空から北方向へ30°程度、高度も30°位の場所にいるはずだ。

 アンドロメダ座の周辺には1等星がない。

 さらに、私の部屋からは、北極星は見えない。よって、赤道儀のセッティングに極軸望遠鏡は使えない。コンパスを使って当て推量で方位設定するしか無い。

 これは、望遠鏡を向ける目印に大層困る状況だ。

 M31の視直径は、およそ180′×60′と相当大きい(数値上は月の3倍)ので偶然でも視野に入ればめっけもんだ、と考えていた。

 大きめのアイピース(40mm)を使って探索したのであるが、結果は失敗。

 残念ながら、大星雲を捕まえることは出来なかった。次は、違う手段を考えようと思う。

 

 散開星団は、オリオン座からシリウスに向かって適当に覗いた。こちらは、シーイングが良好で、いくつも捉える事ができた。

 主なものは、NGC2244/2246(バラ星雲)、NGC2264(クリスマスツリー星雲)、NGC3745(コーン星雲)、M50、M41等など。これらは、私のような素人でも簡単に観測出来る。

 この辺りは、散開星団が多く見られる。

 また、ベテルギウス、シリウスを始め、1等星が多くあるので、方位のアライメント調整が大変やり易い。一旦、方位設定すると、あとはコンピューター任せにできる。

 

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 明け方まで3時間程、ゆったりと星を見ていた。

 オリオン座は、典型的な冬の星座であるが、明け方観測であれば「今が旬」。

 夜よりも明け方の方が空が綺麗な事は良くある。

 朝、早く目覚めたら、空を眺めてみては如何だろうか。凄く綺麗だ。

 天頂には、元気よく木星が光っている。