オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

女子力よりも歌唱力でしょ・・

 4月9日(水)、今話題の人である小保方女子(博士だ)の偽造・捏造、虚言疑惑に関する説明会見があったらしい。

 「らしい」というのは、たまたまその日は彼女と遊びに出ており、家に帰ってくるのが遅かったから。

 TV、ニュースの類いは全く見ていない。

 その後も、ニュース等でチラッと見聞きしているだけで、細かい事までは調べていない。

 まあ、調べるも何も、どこの記事を読んでも、彼女の女優並みの演技力やお化粧のノリの善し悪し、雇用元との争議を見据えた弁護士の戦略だのを評しているものばかりで、STAP細胞の存在に関する論理的推考や研究内容の妥当性に関する解説は”皆無”と言って良い状況だ。

 何がその日に行われたのかについては、理解しようもない。

 今や例の細胞は、日本の論壇を完全に”STOP”させている。

 全くもって、発見者も細胞も大したものだ。

 リケジョは、女子力だけでなく、演技力・表現力までも評価されてるに至っており、本筋から外れた評論合戦はしばらく止みそうにない。

 報道関係者の知的レベルと彼女の研究者・科学者としての完成度のレベルが見事にシンクロしたのだと思う。

 両者共に、思う存分にやってもらいたい。私は、既に興味はないので話題についても、蚊帳の外にいることにする。

 

・・・・

 

 私はその日、彼女とともに午後は日本橋と恵比寿、夕刻から日比谷の日生劇場にいた。

 日本橋の「たいめいけん」で昼食をとっていた。先日、さいたまスーパーアリーナの帰りに食べ損ねた「たんぽぽオムライス」を食べていた。

 オムライスは、彼女の勧めであったが、一方でハンバーグも食べてみたかった。

 もう一度、行ってみるしかない。

 

 日生劇場では、「Love Never Dies」を鑑賞していた。

 このミュージカルは、誰もが知っている「オペラ座の怪人」の続編だ。

 劇団四季による前作は、絶唱されるに相応しいものであった。

 ストーリー、演出、音楽、出演者のパフォーマンス、舞台装置、どれをとっても私達の想像を遥かに上回る良いデキの作品であった。

 この続編が果たして、いかなる内容であるのか(その後、ファントムはどうなったのか?)、前作を見たものにとって興味は尽きないはずだ。

 主催は劇団四季ではないが、プロデュースは同じくロイド=ウェバーが行っている。

 また、ファントムを鹿賀丈史市村正親が演じるというであるから、ミュージカルファンであれば、俄然、劇場に足が向くというものであろう。

 彼女は市村正親が演じるファントムがお気に入りのようだ。

 彼女が前作を見に行った動機の一つは、市村氏が劇団四季を退団すると聞いたので、「今のうちに見ておかなきゃ」と言う事だったらしい。彼女らしいエールだ。

 当時、私は劇団四季も市村氏のことも、よく知らなかった。

 そして、今回もクリスティーヌを誰が演じるのかを知らずに劇場に行ってしまっていた。

 幕が上がると、そこにいたのは何と平原綾香だった。

 圧巻だった・・・

 

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 物語の結末は私にとっては意外。

 彼女も、そう言っている。

 

 前作「オペラ座の怪人」を観劇した全ての方にお勧めできる。

 劇場へ急げ!

 

 間違って帝国劇場に行ってはいけない。あちらは「レディ・ベス」だそうだ。

 

 リケジョの女子力を計る暇があるのなら、平原綾香の歌唱力に浸る方が遥かに充実している。