オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

着実に劣化中

 「もう、ええかげんにせんかい!」

 

 最近、バラエティに限らず、ニュース・情報/報道番組でさえ、表現・編集が酷過ぎると感じている。ここまでくると、もう内容云々の問題ではない。

 朝の民放番組の画面を思い起こしてもらいたい。

 左上に大きく時刻表示、地方の天気絵、気温、降水確率。右上には、コーナー見出し。左右側面に、地方の時間別天気と降水確率の推移と映像のトピック見出し。画面下部には、会話のスーパー。極めつけが、画面右下の小窓に出演者の小顔、顔、顔。

 ・・・

 ごちゃ、ごちゃだ。

 うっとしい!

 めちゃくちゃ、見辛い。

 スタジオにいる出演者だけで、勝手に笑い盛り上がっている。

 だから、不必要に音声がうるさい!

 

 制作サイドは、映像を取り扱う者として、美意識や美術に対するこだわりはないのであろうか?

 最近、頓に著しく汚く・醜い。醜悪だ。

 これが、視聴者の望む絵のセンスだと思っているのか?

 ゴテゴテしてケバいだけじゃないか。

 中には、映像の所々にぼかしやモザイクを入れて「?」マークが人の頭や顔の部位を完全に隠しているものさえある。いかがわしいDVDでも、ここまで訳分からん映像表現はしない。

 特に耐えられないのが、画面下の会話をなぞったスーパー。

 話し手の会話の補助をやっているつもりなのかもしれないが、おかしな日本語だらけだ。

 「〜かな、と」(〜ではないか、と考えている)

 「〜というかんじ」(何のかんじだ?)

 「〜できれば、いい」(〜が実現すれば、より良い事だと考えている)

 「〜という、かんじかな、と」(上記の合わせ技:何が言いたいのか不明)

 

 語尾が全て略されている。

 考えているのか、思っているのか、望んでいるのか、本人の最終意思が省略された会話で、日本語になっていない。非常に見苦しい、聞き苦しい。

 確かに話し手が、そのような曖昧な物言いをしているケースは多いが、本人が「〜と私は思っています」とはっきり発言しているのに「〜かと・・・」でスーパーを締めてしまうことも頻繁に見る。

 これは驚いた事に、民放だけではなく、放送コードが一般に厳しいと言われるNHKですら同様だ。

 NHK自らが、言葉の表現をかき乱している。

 幾らなんでも酷過ぎる。うんざりだ。

 暫く見ていると、Wonder Landにいるようで、頭が痛くなってくる。

 

 「いやなら見るな」と言う事なので、今後は、よほど見たい番組以外はTVを消す事にした。

 節電・・・

 そんなに不便は無い。大丈夫。

 情報番組、ニュース番組ですら、全般に、そして、着実に劣化中・・・だ。

 

 いつから、TV番組は「ゴミ」になったんだ。作り手も同様だ。