オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

都議会の矜持

 東京都議会で、代表質問をする某女性議員に対してセクハラまがいのヤジがあったと話題になっている。

 内容を伝え聞いたところによれば、それが真実であれば発した議員は「OUT」だろう。どういうノリで発言したのかは不明であるが、内容はジョークにもなっていないし、どのような言い訳も通用しないであろう。

 恐らく、犯人として特定されれば「辞職」は免れない。

 男はかくも知能が低い生き物なのであろうか。

 その女性議員の過去はよく知らないが、明石家さんまの番組で醜態を晒すような発言をした前科があるらしい。

 そもそも軽々しい女が、容貌と知名度を笠に着て、にわか都議会議員なった、との妬み・羨望・嫉妬があったのかもしれない。

 しかし、ヤジの内容はどのように高度な論理付けがされようとも、正当化することは不可能だ。

 下品、低劣、最悪・最低の内容だ。

 私は、酔っていてもこのようなヤジは飛ばせない。

 例えば、重要会議の場で女性スタッフから「ソチンぶらさげて恥ずかしくないか」とか、「キンタマがついていないからデシジョンができないのだろう」と言われたら、我々男子はどう反応するだろうか?

 「おお、やったるわい!」とか、そういう問題ではない。私達のソチンと仕事の内容に如何なる因果関係があるのか、と考えるだろう。

 あそこの立派さと仕事は関係ない!とソチンの私達は声高らかに主張するであろう。それは、女性サイドも同じだ。

 東京都議会とは、恐ろしく前時代的な場所なのであろう。

 「ヤジは華」だと?

 バカじゃねぇか・・・

 「華」の意味を知っているのか。

 

 犯人の特定は未だ出来ていないらしい。

 しかし、少なくとも犯人を知っている議員が3人いる。

 本人と、その両隣の議員だ。

 見て、聞いて、その事実を知っているはずだ。そんな、難しい事件ではない。犯人特定は、アガサクリスティの推理小説よりももっと単純だ。

 それでも、犯人が特定できないのは同じ会派の議員同士が庇い合っているからだろう。このような下劣極まりない奴を何故庇うのかは不明だが・・・

 

 日本に、ブラックな会社が存在・存続し、学校でのいじめが根絶できない理由は、何故だろうか?

 この事件と同様に、周りが不都合な事実を認めないからだ。

 身内で庇い合っている。

 「仲間を裏切る事は出来ない」とか言いそうであるが、そもそもその仲間は「犯罪者」だ。社会を裏切っているのは彼の方だ。善良なる市民に脅威を与えようとしているのは彼の方だ。勘違いしてはいけない。

 この国は、当たり前のジャッジを行う力を失いつつある。

 今回の件は、とても単純な事案だ。

 昭和の遺物である某議員を首にして、彼の愚劣極まりない蛮行を見て見ぬ振りした議員たちに厳しい処罰をすればいいだけのこと。これに選択肢はない。

 こんなことも出来ない国なのか?日本は・・・