オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

コピッと頑張る朝ドラ

 村岡花子- 『赤毛のアン』翻訳に託した未来への希望」実況まとめ - Togetterまとめ http://togetter.com/li/685417 @togetter_jpさんから

 

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 Togetterで、大変興味深いまとめを読んだ。

 今、話題のNHK朝ドラ「花子とアン」のヒロイン、村岡花子さんにまつわる講演会の記事だ。

 このドラマ、私も見ている。仕事の関係上、リアル視聴という訳にはいかないので、DVRに貯めて週末に見るというパターンだ。

 凄く面白い。

 私はおっさんなので、「赤毛のアン」は知らないし、読んだことはない。しかし、このドラマを見て、この歳になったが、読んでみようかなと思うようになった。

 モンゴメリの原作にとことん心酔している女性ファンもいるようで、アンの話ではないのに、朝ドラ自体が物語のイメージを壊すようなことをして欲しくない、とクレームに近い意見も制作側には届いているらしい。

 村岡花子さんの努力・才能に改めて敬意を表するしかない。私は読んでいないが…

 最近、毎週朝が楽しみである。吉高さん、コピッと頑張れ。

 

 このところ、TVドラマが不調らしいということは以前も書いた。ホントかウソか知らないが。

 フジTVは失地回復のため、キムタクの「HERO」の続編を制作するらしいが、松たか子さんはキャスティングされないらしい。

 彼女もいい歳なので、前作のイメージを永久保存するためにもそれがベターな判断だと個人的には思う。

 代わりに北川景子さんが出演されるらしいが、それはそれで良い。

 「何でお前がエラッそうにCASTを評論しているんだ」と言われそうだが、単に北川さんが好きなだけ。松たか子さんも好きだが、北川さんでも良い。おっさんは柔軟であり許容度が高いのだ。

 

 続編ドラマがやたらと多いのには閉口するが、それは良い新作の物語が書ける作家・原作者がいないかららしい。

 しかし、NHKの朝ドラは近年ヒット続きだ。この現象は民放ドラマ制作部のお歴々は何と説明するのであろうか。訳の分からん芸能評論家たちも。

 朝ドラのコンセプトが優れていることはあるだろうが、それだけではない。それなら、民放も真似すれば良い。

 制作費だけの問題でもないだろう。あの朝ドラに巨大な制作費がかかっているようには見えない(NHKのストックはあるだろうが)。

 私が思うに「じっくりと」作っていることが良質なドラマを現出させる源になっているのではないだろうか。

 高々15分のお話であるが、月曜から土曜日まで6話、6ヵ月間の番組である。

 民放に置き換えると2時間ドラマを毎週1回、半年間連続で制作することに匹敵する。これは単純計算で、今主流のドラマ制作ペースの2倍の分量だ。

 当然、ストーリーも綿密に描写・演出されることになる。何より、ストーリーの連続性を踏まえた丁寧な作り込み・演出ができる。

 そもそも、単発ものではなく連続TVドラマなのだから、連続性を重視することは当たり前と言えば当たり前。

 民放のドラマ作りの主流である1クール、11〜12話構成というものにそもそも無理はないのだろうか。

 これは、近年「つまらない」「くだらない」と揶揄される大河ドラマが、その実、見てみると、とても丁寧なストーリーを練り込んでおり、毎回それなりに感慨を覚えることからも、妥当な仮説ではないかと考えている。

 要は、民放は粗製濫造、即席栽培、電子レンジでチン、のドラマ作りをやっているから「良いモノ」が作れないのではないか、と言っているのだ。

 関係者は「TV離れ」とか言って嘆く前に、一度、原点回帰しては如何だろうか。

 何も難しいことを提言しているのはない。

 好きなもの達が集まって「じっくり」とドラマを作ってみては如何か、と言っているだけだ。NHKはそれをやっている。

 もちろん、このご時世、資金力のあるNHKだからこそ「まったり」としたドラマ制作を維持・継続できるのだ、という意見はあるだろう。

 確かに「坂の上の雲」は民放には作れない、とは思う。しかし、あのようなドラマを民放に制作しろと言っているのではない。もっと、ささやかなことだ…

 

 これまでの朝ドラでマジで見続けたのは以下のもの。

・凛々と

あぐり

カーネーション

 そして、今「花子とアン

 輝かしい女性の物語だ。

 

 「コピッと頑張る」吉高由里子さんから目が離せない。