若冲展、その後…
熱狂と言ってもいい状況の中、若冲展は終わった。
入場者数は、何と44万人とのこと。1日当たり1万人以上が訪れた計算になる。
多くの人々が、300年前の天才が残した名画に酔ったことだろう。私もその中の一人だ。
実は若冲展において残念なことが一つあった。
展覧会のカタログが品切れしていたのだ。
私は絶対に買うつもりであったので、相当にショックだった。
会場では、後日の郵送申し込みを受付けていた。もちろん、迷うこと無く申し込んだ。
発送は、23日以降とのこと。値段は3000円。送料は無料。
3000円はこの手の書籍としては相場。カタログは毎回買っている訳ではない。気が向いた時だけだ。この前は2011年夏の「空海と密教美術展」で買って以来になる。
何とも待ち遠しい気持ちを押し込めて私は申し込み手続きを行った。
5月27日(金)、カタログは着荷した。
あの感動が再来した。
見ての通り、表紙自体が既にアートである。装丁も非常に丁寧で美しい。
一端であるが内容を紹介させて頂く。
このようなものがこの値段で手に入ることがありがたい。
展覧会自体が素晴らしいものではあったが、このカタログはその内容を記録・記憶しておくに相応しいものである。
たった3000円でこれが手元に置けることは幸運だ。
手に取ってみて、本に心を動かされたのは一体何年ぶりだろうか…
宝物にしたいと思う。