国民の選択肢
今月28日に開会する臨時国会冒頭での衆議院解散、来月22日の総選挙・投票が既成事実となった。
当然、何が理由の衆議院解散かを問う声や、大義なき解散への批判、加計学園や森友問題の説明責任への指摘等、現政権を批判する意見が出ることは誠に当然であり、ある意味で健全なことだと考えている。
個人としては、これまでのABE総理の政権運営面での課題等について、色々と指摘したい部分はあるが、まぁそれは止めておく。
それにしても、彼は、ABEはもう潮時だと思う。
とにかく政権運営はむちゃくちゃ。手続き・手順は都合が悪くなれば当たり前のように無視。説明責任果たさず。ヤジ・暴言のオンパレード。これは、幾ら何でも限度を越している。
彼に見切りをつけざるを得ない問題行動を一点だけ指摘する。
「総裁任期の延長」だ。
こういうことをやるリーダーは駄目。「危険」だ(ロシアと同様)。
権力者が自己保身・独裁に走った時は、事態悪化の最終局面だ。
これは、中曽根、小泉ですらやらなかったこと。
彼だけのためにそんな見直しがあっていい訳がない。まぁ、自民党の勝手なのだが。
ともかく、今回の総選挙を機に降りてもらいたいというのが私個人としての意見。
当然、彼を支持する人も多くいる。それは否定しない。できない。
だから、各々が信念に基づき思った通りの投票行動を取れば良い。
さて、私のように現政権不支持の人は今回の投票先に困っていることだろう。
幾ら何でも民進党はごめんだ、という人はいる(多い?)。そして、その言い分は大体において ”正しい”。
あの政党はもうおしまいだ。
彼らに政権担当能力は ”無い”。
頭が悪い訳では無い。中には例外も存在するが、政党中枢にいる幹部達は総じて高学歴の知識層だ。頭脳明晰であることは間違いない。それなりの見識もあるし理念も有してる方々だ。
しかし、政党・組織としての政策遂行能力が低すぎる。
有意義な議論ができない。言ってることがバラバラ。ビジョンを示せない。夢を語れない。何より、「信用できない」。
何を言っても、それを守るか守らないかが不明。
政権公約など無意味。
そんな政党に一票を投ずる人はいないだろう。いや、いるかもしれない。入れることは勝手だ。しかし、大多数になるとは到底思えない。
「XXファーストの会」も政策は完全未知数であるだけに、ギャンブルを好まない有権者層を取り込むことは難しいだろう。ましてや共産党なんて、とんでも無いということになる。
現政権はイマイチであるが、所謂「受け皿」が無い、故に選択肢が無い、と考えている有権者は結構いる。
だからといって、棄権したのでは現状維持になる。
投票率が低い場合、十中八九、自民党・公明党が勝ち、連立政権は維持されることになる。
これは面白く無い…
現状維持だけは駄目だ。局面を変えなければ、私にとっては総選挙は意味をなさない。
しかし、ものは考えようだ。
連立政権が維持されることはこの際、甘受しよう。
せめて、総理大臣を替えよう。
良識派の谷垣氏が引退するのは残念だ。私にとっては、彼は次期総理候補だった。
誰が次を担うのかは分からない。
前々回の総選挙の際、ASOに代わってABEがくると思っていた有権者は果たしていたのだろうか?
私は夢にも思わなかった。
そして、彼があんなにひどい政治家だとは考えていなかった。
ABEを選んだのは自民党を選択した日本国民なのだから自業自得だ、と暴言を吐く評論家が一部にいるが、それは違う。
私たちはABEを直接投票で選んだ覚えはない。
彼を選んだのは自民党員だ。
自民党の構成メンバがアホなのだ。
だが、アホの党員もこれに反省し、次こそ ”まとも” なリーダーを選ぶであろうと予測・期待している。
と、言う訳で彼をあそこから引きずり下ろすだけなら、手段はある。選択肢はある。
「自民党以外のどこか」に投票するのだ。
それはどこでもいい。
目をつぶって自民党以外の ”ど・こ・か” でいい。
できれば無所属は止めた方がいい。
彼らは当選後、自民党の公認をもらう可能性がある。無所属=自民党、と思った方がいい。
あの「ハゲ〜!!」のおばはんも当選したら、間違いなく自民党に復党する。禊は済んだ、とか言って。
「そんなええ加減なことできない!」と言う人も当然いるだろう。
でも、そこは我慢だ。我慢。
目的は「現政権は総選挙に敗北した」と言う事実を作ること。目的はその一点。
現総裁のABEは、敗北の責任を取らねばならない。それは総理職の辞任を意味する。
我々は、後先のことは考えずに、ともかく自民党の現有議席を減らすことに専念するのだ。
勝敗ラインは分からないが、自民だけで過半数を割れば間違いなく”敗北”だ。
公明党との連立政権は維持されるが、それは止むを得ない。低投票率が続く中で、公明党まで追い詰めることは不可能だ。
狙うは自民党議員の首だ。
そんなことをやって、訳のわからないバカが議員になったらどうするんだ!と心配する向きもあろうが、残念ながら、そもそも議員個人が優秀かそうでないかは最終的には有権者には予測はつかない。
現に、当選後「あんなAHO〜とは思わなかった」と言われる議員は山ほど存在する。
「いい人」「優秀な人」「仕事ができる人」を選ぼうと思っても無駄だ。
私たちには分からない。見通しは的中しない。だから、そこは諦める。どうでも良い。
自民党が有する数の力を破壊するのだ。
大丈夫。どんなにアホがいても、同じくらいの比率か、それ以上に良識のある人は存在する。
国会は少なからず混乱するであろうが、いずれ一部の優秀なものたちによって政府はある程度適正に運営されることになる。どこかの国みたいにミサイルを撃ちまくるような政府にはならない。
そして、彼らの任期は長くても4年。最長でもその期間内での我慢だ。
見るに耐えないアホは、次の選挙で落とせば良い。
4年後には受け皿もできているかもしれない。次の内閣はそれまでの繋ぎと割り切ろう。
「必ず正しい答えは存在する」
「そして行動は完璧な回答に基づくものであるべき」
こう言う考え方は止めましょう。
「くだらねぇ政治家しかいないから、more better な選択をしたんだよ」
私たちは胸を張ってそう言おう。
そういう国民の行動の方が、良識ある言動よりも政治家は怖いと思う。
国民をバカにしたらどうなるかを政治家たちに見せつけたいものだ。
ただ、不幸な選択肢であることは認める。