ジャンクフードの真髄
私の場合、「ファストフード」といえば、やはりMac、ハンバーガーが思い浮かぶ。
自身の嗜好としては必ずしも好物ではない。家族とのお付き合いで食していることが殆どだ(今日の朝食は「朝マック」っていうノリ)。
しかし、不味いと思っているわけではない。
モスとマックしか知らないが、どちらも食べる時には相応に満足している。そして、大した根拠もなく、私の思考の中ではハンバーガーって「こんなもん」と結論付けていた。
しかし…
息子は、渡航前に「ハワイに行ったらやりたいこと」として次のものをあげていた(他にも色々あるとは思う)。
・分厚いステーキを思い切り食べる
・Macに行って日本のものとの食べ比べをする
・ヴィトンの財布を買う
息子はMac大好き。ワイキキに到着すると早速Macを探していたのであるが、私がカラカウア通りそばで、とあるハンバーガー系のお店を見つけてしまった。
滞在日程はまだあるし、現状、皆空腹であったので取り敢えず今見つけたお店に入ってみることになった。
まるでブルーシートを屋根にしたような、一件貧相な野外店舗である。
全く高級な店ではない。B級以前。
雨の日は大変なことになりそうな構えであるが、考えてみればワイキキはあまり雨が降らない。大抵の風雨はこれでOKなのだろう…
ワイキキに来るのはこれで2度目だ。しっかりとしたレストランが数多くあることは知っている。
だから、そういう店にも行くが、地元のラフな楽しいお店も開拓したい。そういう欲求から、一見この何でもないお店に入ってみようと思ったのだ。
妻は即時に同意。同じことを思ってくれていたようだ。
このお店にそんな大きな期待を持っていたわけではない。
ところがここで食べたハンバーガーが相当に美味しかったのだ。
写真のように、バーガーは両側に開いた形で提供される。
それに好みに合わせて、ケチャップ、マスタード、マヨネーズ等を自らかける(6種類のものを出された)。
そして、パンを重ねて豪快に口にするのだ。
写真を見てわかるように、重ねると相当太いハンバーガーになる。ビッグマックよりも相当大きい。
食べるのには結構苦労する。手がべたべたになるし、挟んだものがこぼれる。
しかし、これがとても美味しいのだ。
ハンバーガーを知らない私であるが、これは本当に美味しかった。
パテの厚さが半端ではない。味もワイキキ基準でOKだ。単独で食べても十分に美味しい。やや焼き過ぎの感はあるが、ワイキキで食するステーキは皆こんな感じだ。安定のラフさ加減。
美味しさを増幅しているのはピクルスだと思う。Macのものよりも相当に味が濃い。はっきりとしたシャープな酸っぱさがある。これがめっちゃ美味しい。分厚いパテにさらに相乗的インパクトを与えていた。
いや、とにかく美味しかった。こんなの初めて。
妻に感想を言うと概ね同じだった。
こんなハンバーガーは日本では食せない。
大満足であった。
私たちは、到着した日と出発した日の両方でこの店に行った。気に入ったからだ。
色々と好みはあるとは思うが、ワイキキでファストフードであれば、私はこの店をお勧めする。
お店の名前は「Cuckoo Coconuts」と言うらしい(未確認)。
ハンバーガーと言えば日本ではジャンクフードと揶揄されることもあるようだが、全く侮るべきではないことを勉強した。
いや、本当に美味しかった。
最後にもう一品を紹介する。
王道。
パイナップルジュースだ。
これはお店の人に頼んでリキュールレスで作っていただいた。
甘くて究極的に美味しい。
お勧めする。
この店、プライスは総じて高い。日本の1.5倍イメージ。精算時にチップ料15%が込みで請求される。
チップ込み精算を否定的に捉える方もいるかもしれないが、私たちは逆。ドル(現金)の持ち合わせが少なかったので有り難かった。何故ならこの店、この見かけなのにカード利用OKなのだ!
今回の旅行で私たちは多額の現金を所持しなかった。
それ故にこういうシステムもありがたい。
ジャンクフードと言うなかれ。
ハンバーガーの奥は深いと理解した。