どこで野球をやりますか?
夏の高校野球大会が雨のため5度も順延になったとのこと(8月18日段階)。この時期の長雨は珍しく計5度の順延は46年ぶりとの事である。
でも、1975年以来というのだから、そんなに大昔のことでもなく気候大変動というような一大事でもなさそうだ(少なくとも初めてでは無い)。
当事者である高校球児、大会運営等の関係者にとっては色々と頭の痛いことであろう。
しかしながら、今朝の天気図を見るとどうやら雲行きが怪しい。
ひょっとすると、今日も雨天、順延の可能性ありだ。
天気図は、まるで梅雨の終わり時期の様相。前線が西日本にびっしりと張り付いている。
東の太平洋上から高気圧が迫り日本海側には高気圧が陣取っている。当然、それに挟まれた地域は気圧が低くなり雨が降りやすい。前線が停滞する状況。
この構造に変化がない限り、この雨は梅雨のように続く。
長期予報では20日過ぎまで現状が続く可能性あり、と言っていた。順延は7度くらいを覚悟する必要があるかもしれない。
この悪天候の煽りで、大阪桐蔭(大阪)VS. 東海大菅生(西東京)の試合が雨天コールドゲームとなったことで、少なからず騒ぎになっていたようだ。
”SNSでは炎上”という表現がなされていたがこの程度で炎上というなら、世界は毎日火だるま。
大袈裟…
「コールドは球児がかわいそうだな〜」との意見に混じり「コールドゲームは大会運営の判断で避けるべき」との意見もあった。
人ごとの意見である。
野外球場で試合を行う限り絶えず悪天候のリスクは伴う。野球とは悪天候によるコールドゲームあり、そのシチュエーションを織り込み済みのスポーツだ。
だから、その取り扱いについてもルールブックに明記されている。
それを今更言う?
天気予報の状況如何でその都度試合を順延していたらキリがない。運営をやらない者の無責任な意見だ。その意見を持つのであれば自分で運営をやってみれば良い。
しかし…、皆が幸せになれそうな運営代替案はある。
ドーム球場でやればいい。
雨の心配なし。コールドもなし。エアコン付きで熱中症のリスクほぼ無し。
言うことなし、だ。
「夏の大会は甲子園でなきゃ意味が無い!」
と”当事者の高校球児” が声を大に主張・反対するのであれば、この限りでは無い。
ここで、自分が真夏の炎天下でプレーする訳でもないのに、観戦するだけのまさに "外野" が甲子園での試合に固執するのは馬鹿げてる。
外野は本件についての意見を言う資格はない。黙っているべき。
彼らに、球児たちに開催方法を選ばせてあげれば良い。
因みに高校野球大会の開催球場は、そもそも西宮や鳴尾辺りで始まっている。甲子園は絶対条件ではない、とも言える。
いや「甲子園だからこそ、それを目指す」と言うのであればそれは否定しない。セットだと言うのであれば。
でも、甲子園にさえ固執しなければ開催場所も兵庫県である必然性はなく、国体のように持ち回りも可能になる。これは東北・北海道勢にとっては朗報になるはずだ。
東京ドームでやっても野球は野球。
あらゆる競技のルールが時代の変遷により変化している中で、高校野球の開催時期・場所だけが普遍というのも変な話。異常だ。
因みに「雨天コールドゲーム」というのは野球の伝統的ルール。
野外での競技を前提とするスポーツの必然的な枠組みを変えたいのであれば、関係者は甲子園などという場所の前提は撤廃してはどうか。
そもそも、昨年はコロナで大会自体が開催できなかった。
今年は無観客といえど、なんとか開催にこぎつけている。
球児にとってはこれが救いだろう。野球ができるのだ。これが本質。
「甲子園から感動を届ける」
私はそんなことまで望んでいない。
ドーム球場ででもいいから君たちが伸び伸びと大好きな野球を楽しんでいる場面を傍らから観戦させていただければ十分です。