究極のリモートワーク
コロナの第何波だか忘れてしまったが、どうやら首都圏においても感染爆発は収まりつつあるようだ。
神奈川県の新規感染者数も100名/日を切るようになり、私の住む市では数名にまで減少している。やれやれである。
東京都の緊急事態宣言の解除後、会社からは「これまでと同様、無理してまで出社に及ばず」の通達が発行された。
私の所属する事業部の方針は「月に2回程度は出社してチームメンバと対面で仕事を行うこと」…この程度だ。
昨年の3月末から本格的なリモートワークに突入したので、在宅勤務はそろそろ1年半になる。通勤定期はとっくの昔に期限切れ。新規購入はしていない。
通勤定期の新規購入に関する本社指示は「概ね3回/週以上通勤する人のみ新規購入せよ」だ。
これ、基準が非常に分かりやすい。JRの通勤定期の割引率を考慮すると3回/週未満の通勤の場合、切符の随時購入の方が経費が安いからだ。
これを踏まえると月に2回程度の出勤を「目安」とする我が職場の方針は、明らかに「リモートワークが通常の勤務形態」ということだ。
いや〜、会社も変化(へんげ)するものだ。
以前から在宅勤務の制度はあったし、会社から配備されているPCにリモート機能は備わっていたので、やろうと思えばやれたが、育児・介護以外の理由でやる者は皆無であった。正直、上司もあまり推奨してはいなかった。
リモートワークには色々と課題もあるが、私にとっては便利この上ない。
以前から、ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと嫌だったことから解放される。
何と言っても「通勤」。
あのすし詰め満員電車。大嫌い。
電車の中の臭い連中。風呂入れ!
必要以上に神経質になっている女性。私しゃ、あんたに触ろうとなんかしてないよ。
乗ってから降りるまでずっと咳をし続けているリーマン(会社休めよ)。
人身事故でいつまで経っても動かない列車とパニックを起こしている駅構内。
台風の中、ずぶ濡れになってバスを待つ時間。
さっきからビールを片手に「諸君はそれでいいのか〜!!」と叫んでいる老人(誰か止めろよ)。
数えれば通勤における不快な事象はキリがない。私だけではなく、多くの人が同じ不快な思いを抱えながら毎日の通勤を余儀なくされていることと思う。
この苦役からの解放は本当にありがたい。
仕事を始める前にこんな嫌な思いをしなきゃならん理由が分からん。
通勤の後には本格的な苦役である"労働"が待ってるというのに…。
さて、自宅にいる時間が圧倒に長くなった生活の中でも気になる事はある。
挙げたらキリはないが…
外を通る車がうるさい。
特にトラック。何で生活道路をあんな猛スピードで走る?そもそもうちの前の道を「抜け道」に使わんで欲しい。北に10mも行けば立派な市道があるじゃん。そっち走れ。
空を飛ぶ自衛隊機もうるさい。
F-16が岩国に行った(空母艦載機の離発着訓練は厚木から岩国に移転された)おかげで以前ほどではないが、プロペラ機であっても飛行機はやはりうるさい。毎日ブンブンとハエのように飛び回っている。鬱陶しい!
道端にタバコを捨てるのはやめろ。
タバコの吸い殻以外に電子タバコの箱がよく捨ててある。電子になったから吸い殻がなくなって良き事と思っていたら、今後は奴ら箱を街中に捨て始めた。喫煙者はとことんクズ野郎だった。
マクドナルドの袋がよく捨ててあるのは何で?マックを食べる者はアホということか?
最近道端で特によく見かけるのは「マスク」。
1年前は貴重品だったのにね。2021年10月現在、地球上で最も不潔なモノは道端に捨ててあるマスクだ。人間はいつからこんなバカに成り果てたのだろうか。
マスクをしている理由を忘れたのか?マスクを道端に捨てる者は公衆衛生を分かっていない。
コンビニに弁当を毎日買いに行くようになって思う。
信号が多い。多すぎる。何でこんなに信号が必要なの?
車も死ぬほど多い。
いや、車でのお仕事ご苦労様…。
ああ、街の喧騒が鬱陶しい…。
色々、あれこれ考えていると、いっそのこと田舎に引っ込んでしまった方がいいのかな…と考えることが増えた。
あれこれ書いた愚痴の多くは、静かな人通りの少ない場所に行けば解消されるものだ。
私が住む街は「地方都市」だと捉えていたが、それでも人口40万人もいれば都会の端くれかもしれない。
人が多ければ、色々と摩擦が生じるのは当たり前のことだ。
私は便利な土地に住んでいるくせに栓ないことを言っているのだ。
話を戻せば、リモートワークは極端な話、日本のどこにいても可能だ。
なにも見えないストレスを抱えながら今の場所で無理して働くこともあるまい。
いっそのこと、地方に行ってリモートするか…
これは究極のリモートだ。
今、移住を考える…