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オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

社長を再教育するのは誰か

 阪急阪神ホテルズで原料表示に偽りがあり、社長による謝罪会見があったが、なんとも酷い内容のものだった。「偽装」ではなく「誤表示」、それも、「従業員の知識不足によるものが原因」とは・・・。

 いやはや、居直っただけでなく、原因の所在を大っぴら、あからさまに社員に押し付けるとは、TVドラマでないと見る事の出来ないようなシーンをリアルで見せてくれた。

 社長がこれほどアホだと露見すると、世間、業界だけではなく、身内からも見放される事は明らかだろう。どうして、バレれる事がミエミエの嘘を、それも会社の最高責任者が、TVの前で堂々とつけるものだろうか。まさに、開いた口が塞がらない状態だ。

 在阪の人であれば周知の事であるが、旧阪急グループは大阪においては「ブランド」を築いている。

 大阪には、阪神、近鉄、南海、いまは大丸もあるが、数々のデパート、高級百貨店、ショップ群がひしめいている。その中でも「阪急」は、”少し”高級なブランドイメージを持っている。それをベースに幾つものホテルをあちこちに展開していた。

 そこで起きた今回の「偽装」だ。

 このイメージダウンは計り知れない。著しくブランドイメージを毀損している。

 大阪のおばちゃん達は「ほなら、今日は阪急あたりで、ぱ〜っとやろか!」というノリで阪急ホテルのレストランを使うのだ。

 そのホテルで出されている食材が高級でも何でも無いのに、ぼったくりの料金をとられていると言うのであれば、客としてはバカにされたも同然であり、恥までかかされ踏んだり蹴ったりだ。

 「誰が二度と行くもんか!」と考えるだろう。私は大阪の人達の厳しい視線に今後、阪急グループが耐えられるのか疑問だ。

 「コストダウン」「利ざやで儲ける」意識はなかった、だから「誤表示」だ、と社長は主張しているが、安い素材を使って高級なメニューを提供したように見せかけ、現に高価な料金をとっているのであれば、これは「誤表示」ではなく「詐欺」だ。

 一流ホテルのレストランのあちこちで、当たり前のように、随分と前から行われていたのであるから、普通「確信犯」であると受け止めるものではないのか?

 ここの社長は、小学生でも知っている世の中のルールを知らないようだ。一体、どこの小学校に通っていたのであろうか?

 社長の「隠蔽」と「嘘」と「責任転嫁」は、いずれ真相が明かされる。

 隠し通せるものではないし、経営上の明らかな不正、管理不良、怠慢があったのは明白だ。このアホな社長は、この先も恥を晒すことだろう。

 こんなアホが社長をできる企業って、一体どんな組織を持っているのだろうか。不思議だ・・・

 

 しかし、アホな社長というのであれば、輪をかけた大物がいる。

 みずほ銀行の頭取だ。

 怖い業界の人達に融資をしておきながら、これまた「隠蔽」。

 「知らなかった」「知る立場になかった」

 「コンプライアンス担当役員が情報を握りつぶした」

とのこと。

 アホ過ぎる・・・

 この人、いやこの業界、部下が仕事でミスをした際、同様の言い訳をしたら絶対に許さないと思う。そんな甘い業界、仕事ではない。そこは競争至上主義、弱肉強食の世界だ。業務への指導はすこぶる厳しい。

 社員もしないような子供じみた言い訳を社長が発するって、一体この会社は何なのか?

 経済インフラを支える役割をもっているからこそ、経営危機に際して「公的資金」が投入される。

 「倒産させない/できない」企業であるからこそ、そこに高邁な経営理念、倫理観が要求されるのだ。

 倫理観の欠如した単なる特権をもった企業群であるなら資本主義市場に存在する必要は無い。さっさとつぶすべきだ。

 あの時、そうすべき、だったのかも知れない。

 ここの社長(頭取)も、さらに恥をかき続けることと思う。結果、辞任は必至であり、今ついている嘘は保身の何の役にも立たない。先祖末代までの恥をかいただけのことだ。

 全くもって、アホだしバカらしく、愚かな行為だ。

・・・

 

 世の中には、色々なセミナー、研修メニューが存在し、その中には企業経営者向けの「マスコミ・トレーニング」を実施するものがあるそうだ。社長やそれに相当する役職の人を対象に行う だけあって内容はもとより研修費用も半端ではないとのこと。

 そこでは、不祥事があった際の謝罪会見のやり方を徹底してレクチャーしてくれるそうだ。

 上記の社長達は、そのような訓練も受けていないようだ。

 社長の取り巻き、戦略スタッフの質が悪いの、社内の抗争や派閥がどうの、と指摘する評論家もいるが、何よりもバレる嘘を平然とつくのであるから社長が「何も考えていない」、そこに「深慮遠謀」がないことは事実であろう。

 この人達は、社員には絶え間ない勉強・自己研鑽を課しているくせに、自分達は経営者として何の精進もしていない、ということらしい。

 あって然るべき経営者としてのスキルが欠如しているのだ。

 「責任をとる」「謝る」ことが、社員・会社にとっては唯一実効的な行為なのに、それすら出来ない経営者が世の中にごろごろと存在しているこということだ。

 では、今更、一体誰が、このおバカなおじさん達を真っ当な経営者となるよう「再教育」すべきなのだろうか・・・。

 いくらなんでも社内では無理だ。なんだかんだ言っても、あの人達、一番エライし。

 やっぱり、経団連の米倉翁(ジジイ)に頼むしかなさそうだ。

 何処の会社も、企業内で社長向け研修などできないから、経団連でセミナーを行って欲しい。そこで「正しい謝罪会見」のやり方を、あの残念な人達に教えてやって欲しい。お願いだから。

 ついでに、米倉翁に言っておきたい事がある。

 日本企業が「グローバル化」しなくてはならない、と言うのであれば、そこにいる人財や社内ルールも世界に通用するものでなくてはならない、とはそちらの言い分ではなかったか?

 で、あれば経営者も世界に通用する人財であるべきではないのか?

 社員ばかりに「世界を見ろ」って言ってるように見えるぞ。

 あんたら、言っている事とやっている事がアンマッチだ。それとも、記者会見でバレる嘘をつく事がグローバルスタンダードだというのか?

 是正すべきである。あの人達は日本の恥だ。

 経営者のスクリーニング&トレーニングを是非とも業界団体として行って頂きたい。

 経団連もたまには役に立つことをやってほしい。

 

 一連の不祥事を受け、各企業では役員報酬の返上等が一定期間行われるとのこと。

 これで禊になるとはちゃんちゃらおかしい。

 私からの提案。

「社長は、当分の間、電車通勤とする。もちろん9時〜17時までちゃんと働く事」

「秘書は、当分の間、置かない事とする。スケジュールは自分でとる事」

 これでいいんじゃね?