オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

日常とは…

 ほぼ1ヶ月ぶりのブログ更新である。

 少し間が開いたが、そりゃそうだ。書くことが見当たらないからだ。

 首都圏における自粛要請は解除されたが、承知のようにコロナが根絶された訳ではない。よって、無用にあちこち飛び回る気には到底なれない。

 休日になっても、どこかへ行くわけでもない。それは、妻も同じ。

 「やること、ないね〜」

 「暇だね〜」

 「何か食べに行こうか?」

 「もう大丈夫かな〜」

 こんな感じだ。

 近所の人気ラーメン店にすら行く気になれない。この消費マインド低下は重症だ。

 ただ、お金はそう使わないので貯金は少し増えた。

 そう言えば、手続きからおよそ1ヶ月後に定額給付金が振り込まれたが、妻と久しぶりに焼肉を食べに行って、1万円使っただけで、あとは手をつけていない。消費はもうそれっきり。

 もう少し経ったら、長男夫婦と三島の鰻屋桜屋)に行こうと約束している。おそらく、それまで大型消費は自粛、だ。

 人って、何もしなくても死にはしないが、何もしないとストレスになることを学んだ。

 妻にも同じことを言われている。

 だから、こういう時ほど、夫婦の会話が重要なんだ、とも。

 妻には、在宅勤務も結構であるが、やはり、お互いこれまでのように各々の、それらしい生活パターンが大切だ、とも言われた。

 こんなの「不自然だ」と。

 確かにそうかもしれない。

 今のは、違和感のある生活だ。

 本来は、こんなのじゃない。

 元に戻りたい…

 

 都内の感染者が先週から100人を超えた。

 「夜の街」が批判の対象になっている向きもあるが、北海道では「昼のカラオケ」でクラスターが発生しているようだ。

 若い人たちの感染比率が高い、と注目されているが、だからと言って若者だけが批判されるのはおかしい。

 老人だって好き放題やって感染を広げている。皆、同じ。

 若い人たちは、感染に無頓着に見える時があるが、それは「重篤化しずらい」との情報が散布されたのが遠因だと思う。

 死に至るケースが少ないと見られているから。本当のところは知らないが。

 私に言わせれば、皆、等しく迷惑をかけている。

 ソーシャル・ディスタンスを無視しているのは、圧倒的にジジイだ。

 奴らはとにかく無神経。

 私は、何度もジジイに近寄られたことがある(密着するくらい)。

 奴らは、マスクをしているだけであとは何も考えていないようだ。

 あと、通勤電車は「密」で要注意であるが、あの密集の中でベラベラと大声でお喋りしているのは、学生を除けば、圧倒的にオバハンとババアだ。

 皆、菌を拡散している自覚に乏しい。

 だから皆等しく同じだ。

 

 マスク警察とやらもいるらしいが、バッカじゃないか、と思う。

 ニュー・ノーマルまでの道のりは遠い。

 皆、ノーマルに慣れているない。戸惑っている。

 はて、

 「ノーマル」って何だっけ?

 

 

 

新しい日常。不要不急の意味…

 緊急事態宣言は解除されたが、私の生活に大きな変化はない。

 会社からの指示は「7月末まで出社に及ばず」だ。

 どちらかと言えば「よほどのことが無い限り、東京には来るな!」との指示だ。

 これには、私だけでなく、同僚たちも驚いた。

 マジで持久戦を覚悟しなくてはならない。

 あと、同僚達とSkypeで話し合っていて感じたこと。皆、通勤電車に恐怖を感じている。

 あの満員電車に乗ることは、とんでもないリスクだ。

 高齢の自分達にはあの「密」は、シャレにならない。

 命の危険を感じるものだ、ということ。この感覚、若い人には理解出来ないだろう。

 別にそれは仕方がない。

 人、それぞれだから。

 あまり個人情報を晒したくはないのであるが、私がとっくに50歳を超えていることはこのブログを見ていれば自明だ。隠しようがない。

 なので正直に吐露する。

 コロナが怖い。

 妻も同じことを言っている。私たちの家族の誰かが感染すれば、我が家は崩壊する。そして、感染したら死を覚悟せねばならない。

 この歳で感染すれば覚悟が必要だ。

 だから、私も妻も殆ど家から出ない。不要不急を除いて。

 妻は、家事の一切を担っている。だから、食材を購入しにスーパーには1日1回は出向かざるを得ない。

 私は3月30日からずっと、在宅勤務だ。

 不要不急の外出は判断に迷わない。むしろ、リスクを背負っているのは妻の方だ。本人もそれを自覚している。

 藤沢市では、この1ヶ月間、感染者は出ていない。だから、どこに出ても近所であれば、まずは安心であろう。

 しかし、妻は余計な外出はしない。必要最低限だけだ。

 それは、先ほども言ったように、万一家族から感染者が出たら我が家は崩壊するからだ。

 子供達は既に独立し、各々の生活基盤を持っている。今、この家に住むのは大婆様を含めて3人だけだ。

 しかし、大婆様は「要介護」だ。

 これを全て支えているのは妻だ。

 だから、彼女がこの家からいなくなると、現状維持は出来なくなる。

 私も彼女も、感染する訳にはいかないのだ。

 だから、彼女は外出も外食もショッピングもしない。

 ずっと、家にいる。

 たまに、私と一緖に、孫の面倒をみに長女の家に押しかけているだけだ。

 この間、長女のところの婿殿が「焼肉食べたい!」と叫んでいた。私は「コロナが収まったら死ぬほど奢ってやる」と約束した。

 

 コロナ太りを避けるため、敢えて外出して歩くようにしている。

 今日は、自宅から駅まで行って、その次の駅まで線路沿いを歩き帰ってきた。ざっと、12Kmくらいをウォーキングした。

 途中、図書館を通り過ぎたが、駐車場の誘導員のおじさんが「やってますけど、まだ館内には入れないんです。すみません。」と私に話しかけてくれた。

 多分、私が図書館の入り口をずっと見ていたからだと思う。

 私は彼に軽く会釈をし、笑いかけてその場を去った。

 図書館の入り口は空いていたが、スタッフの女性が数名、そこで訪問してきた人たちの対処をやっているようであった。

 私はふと「図書館戦争」のシーンを思いおこしていた。

 妻は、この間から「図書館、開かないかなぁ〜」と言っていたことを思い出した。

 借りていた料理の本を返却しなくてはならないし、また別に借りたい本があるそうだ。

 図書館とは、普段何でもない施設であるが、いざ、無くなると心に紛れもない空白が空くのだ。私たちは、知らずにこれまでこの施設に心を満たされていたのだ。

 図書館のゲートで、本を貸し出す女性スタッフの方々を見ていて、胸が熱くなった。

 「本当にいつもありがとうございます…」

 

 2時間ほど、歩いていて駅周辺の多くの飲食店が閉店しているのを見た。どうやら、多くは廃業・閉店したようだ。

 コロナの与えたインパクトは大きい。

 凄まじいまでの経済収縮が起きている。そして、それはまだ治らない。

 私の妻ですら「今は外食する気になれない」と言っているのだ。

 密を避けようとすれば、「行かない」という結論になる場合は多い。

 「不要不急」

 何と罪な表現か。

 これが「ニュー・ノーマル」か…

 この先に、一体何が待っているのだろう。

 

 

夜明け前

 ようやく、緊急事態宣言が解除されるようだ。

 私自身は、3月30日から在宅勤務に入っていたので、丸2ヶ月間、Stay Home していたことになる。

 長かった。

 コロナ後について、多くの識者・専門家が予言、予想をしているが、さて、どうなるのだろうか。

 あまり、興味はない。

 今回のパンデミックでこの国の政治・経済・社会、国民心理が変わるのであれば、2011年の震災時にそうあってもおかしくはなかった。

 おそらく、真っ先に変化・進化・退化するのは企業であろう。政治はおそらく変わらない。

 私たちは、今回の1件で自己防衛の知恵を付けた。

 他人を思いやる優しさを思い起こした。

 無情に他人を批判・裁断する醜い野蛮人の存在に気付かされた。

 でも、それが何か人生を変化させるかは未定だ。

 私はこれまで通り、生きていく。それだけ。

 

 政府は、それなりに頑張ったと思う。

 いつもは、政権批判ばかりの私であるが、今回は誰がリーダーであれ、舵取りは相当に難しかったと思う。

 バカな宰相とそれに群れる知恵の足りない友達連中であったが、実力値からすればあんなもんだろう。

 ただ、メンツが違っていれば、命を救われた方ももっと多かった可能性はある。しかし、それはたられば。

 そこまで彼らを責めては、幾ら何でも気の毒だと思うのでこれ以上言わない。

 ノータリンの坊っちゃまにしては及第だ。

 そして、日頃、選挙に行かない人々も、自分たちの県の知事、市長がどのような人格で、どれだけの手腕を有しているか、よく見えたことと思う。

 これは貴重だ。

 これからは選挙に行こうね。

 有事の際、私たちの命は彼らの行動にかかっているということだから。

 

 自粛されていた自営業・サービス業の方々は、本当に大変だったと思う。

 一刻も早い業績回復を祈っている。

 私は在宅勤務であったので、収入に変化があった訳ではない。被害はなかった。恵まれている。

 でも、国からの10万円は頂くことにしている。

 何かに使う。無駄なことに使う(ギャンブルではない)。

 不要不急のことをやり、そのことに浪費する。

 それが、今回の給付金の意味だ。

 

 コロナ太りは私の体にもやって来た。

 これは、これで大変なことである。

 在宅勤務に入って1週間も経つと、明らかに体調の変化を感じた。

 それ以降、毎日、昼休みを1時間取ってウォーキングすることにした。

 私の足だと、1時間で歩く距離はおよそ4.5Kmほど。これを日課にした。今は、元の体重に戻っている。

 毎日、アホらしいクレイジーな通勤をしていて、心底ウンザリしていたのだが、あればあれで必要最低限の運動になっていたということ。それを思い知らされた。

 今後は、通勤も少しポジティブな感情を持って出来そうだ。

 40年近く、働いていてこのような経験をすることになるとは、まさか思いもしなかった。

 人生は本当に分からんものだ。

 会社に行ったら、仲間と一杯やりに行こうと思う。

 

 また、いつもの生活が始まる…

 

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2ヶ月間で得たもの。上は妻が作ってくれたマスク入れ

 

翼あるもの

 以前に記した「市民革命の歴史」は、1848年の3月革命までの経緯である。

 さて、歴史には当然のことながら続編がある。

 フランスの3月革命は欧州の各王国に飛び火した。

 ”革命” は、プロイセン、イタリア、イギリス、ベーメン(ウィーン)、ポーランドハンガリーなどに一大市民運動を起こさせた。

 それらの多くは失敗に終わるが、社会主義者(=労働者たち)の台頭により、”ウィーン体制”も終焉を迎える。のちにこの欧州の一大ムーブメントは「諸国民の春」と呼ばれるようになる。

 果たして、この時期、大国帝政ロシアは何をしていたかと言うと、欧州の東方に進出し勢力拡大を図っていた。1849年のハンガリーの民族運動にも介入し、これを鎮圧している。ワルシャワ公国もすでにロシアに編入されていた。

着々と欧州各国の領土侵入に邁進するロシア。この時、思わぬ事が起きる。

フランス=ナポレオン3世が、聖地エルサレムの管理権をオスマン帝国から奪い取ってしまったのだ。

 この時代、パレスチナオスマン帝国の領土内にあったが、古からこの聖地の管理権は、カトリック教会とギリシア正教会の間を行ったり来たりしていた。

 16世紀以降は、フランスが保有していたが、フランス革命の際にロシアの横槍により、管理権はギリシア正教会に渡っている。これをナポレオン3世が、オスマンに政治圧力をかけ、カトリック教会に貢物のように渡してしまったのだ。

 これに、ロシア皇帝ニコライ1世は激怒。ギリシア正教徒の権利回復と保障、聖地管理権の返上をオスマン帝国に要求した。

 オスマン帝国は、正教徒の権利回復は約束したものの、管理権については「大きなお世話。内政干渉すんな!」と突っぱねた。

 オスマン帝国のこの態度は、ニコライ1世に領土拡大の絶好の口実を与えた。

 1853年10月16日、ロシアは5万の大勢力をもってオスマン領への進撃を開始した。

 オスマン軍とロシア軍は、クリミア半島で激突した。

 クリミア戦争の始まりである。

 この戦争には、結果としてイギリス、フランスも参戦し、オスマン帝国と連合軍を形成しロシアと対峙した。

 イギリスには、カトリック教会への管理権移譲に同国大使であるカニング公が関わっていることに加え、黒海の航行権を巡る思惑があった。黒海艦隊を巡る利権争いは、この頃から歴然と世界史の中に刻み込まれていたのだ。

 当時、”瀕死の病人” と揶揄されたオスマン帝国は、国力の低下からバルカン半島をはじめとする領土分割、帝国崩壊の危機的状況にあったが、イギリス・フランスの肩入れにより、ロシア軍と対等の戦いをしたと歴史の教科書にある。

 しかし、その戦闘の内実は酷いもので、両軍ともに支離滅裂な作戦指揮により決定的な勝敗がつかず、双方に甚大な人的被害が出るばかりであったという。

 悲惨な戦闘は、1855年9月10日のロシア・セヴァストポリ要塞の陥落で終結した。この難攻不落要塞での攻防戦は1年に渡って行われた。

 救いの無い戦場であったが、ここに天使が舞い降りる。

 名を「フローレンス・ナイチンゲール」という。

 彼女は、イギリス看護婦団の団長であった。

 彼女は、激戦地であるオスマン領スクタリ基地に赴き、そこに野戦病院を作った。そして、セヴァストポリ要塞攻防戦で傷ついた夥しい数の将兵を収容し治療に当たった。

 ナイチンゲール看護団の活躍は目覚ましく、それまで座して死を待つより他なかった負傷兵たちに希望の光を与えた。真夜中もランプを手に病棟を巡回し、傷ついた兵士たちに優しい言葉をかけ慰める姿はまさに ”天使” そのものであった。

 しかし、彼女はのちに有名な言葉を残している。

 

「天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である。」

 

 彼女が野戦病院で取った看護手法、衛生活動は、その後の医療のスタンダードになっているとのこと。また、万国赤十字社の基礎を築いたことも彼女の歴史的偉業、貢献である。

 

 

 今、彼女の意思・DNAを継ぐ人達が世界中で命をかけた ”闘い” を続けている。

 相手は、人間ではない。生物でもない。

 ウィルス。

 相手の正体は未だ不明だ。

 闘いが何時終わるのかも定かではない。

 それが、人々を疑心暗鬼に駆り立てる。

 その恐れが差別や偏見を生もうとしている。

 彼ら、彼女らを "媒体" として疑う卑しい思考だ。

 もし、高邁な職業倫理観のもと、犠牲的・献身的看護行動をとる天使たちに敵意が向けられるのであれば、それは敵がウィルスから人間に変わることを意味している。

 それは紛れもなく悪夢だ。

 

 「翼あるもの」には敬意こそが向けられるべきだと思うのだが、私は間違っているのだろうか…

 

 

 

 

 

 

黄金週間に思うこと

 今日が連休最後の1日。

 別に地球最後の日ではないので「最後」と表現する必然性はない。

 私に限らず、でも、多くの人達は「五月連休最後の日」という比喩をこれまで使っていたと思う。

 今年は、少し、いや全然違う。

 

 ゴールデンウィークという表現は、日本からは無くなった。

 そもそも、”黄金週間”などという言葉の存在が、この国のチープな労働事情の現状を示していた。

 高々、1週間程度の連休があること…。

 しかし、ただそれが貴重で重要で、今働いている者たちの安息と希望、家族との連帯、地域社会との結び付き等、色んな社会的意味合いを持っていた。

 この時期の民族大移動は、昭和の頃からずっと続いてきており、これは日本という国の文化・習慣とまで言われるようになった。

 日本の労働者たちは、諸外国と比べて休暇を取らない。働きすぎだ。平成の初期、こういうどちらかと言えば、批判的な論調がUSAの経済界にはあった。

 そして、その圧力を前に日本は変わろうとした。

 色々、口実をつけて祝日を延々と増やしてきた。

 政府が例え「Go Home」と言ってもこの国のリーマンたちはそれに従わなかった。

 よって、旗日を増やすしか政府には手が無かったのだ。

 政府が何を言おうが企業経営者たちには関係なかった。

 当時の経営者団体は「国際競争力」という言葉を多用していた。これを高めることだけが、資源のないチープなこの国の産業・経済を守る手段なのだと。

 だから、コスト増に繋がる賃金引き上げなどとんでもないと言い続け、今では信じられない話であるが、「デフレで生活向上できるでしょ」とまで言っていた。

 現実は語るまでもなく…

 

 しかし、残業を苦役ではなく美徳としてこなす大和民族を見て、USA議会は驚いた。理解できなかった。

 「何で自主的にサビ残やるの?」

 そして、「こいつら、言っても分からんバカ達だ」と見切りをつけた。

 USAは、日本の経営者たちにこう言った。

 「俺たちが寝ている時に、残業してまで物を作るって反則だろ。お前らは、国際的に見れば公平な競争をしていない。アンフェアだ!」

 「国際的」

 日本人経営者、政治家、有識者、俗物が食いつく、最も誘惑的で甘美、曖昧で、意味不明な、しかし統制力のある無意味な日本語だ。このワードの破壊力は凄まじい。

 その後、政府は「日本の年間総労働時間は、欧米の実態を見据えて1800時間とする」と表明し閣議決定した。

 ちなみに、この時の世界の実態は、USAは1900Hr、フランスが1600Hr、日本は2300Hrくらいではなかったと記憶している。ドイツはその中間、1800くらい、イタリアは良く覚えていないが、ヨーロッパ最短のイメージはない。

 

 文化を欧米に倣うのは良い。別にバカンスのあり方については否定しない。

 だからこの国に、法で定めた絶対的存在の連休週間があっても構わない。

 問題の本質は、国が定めないと ”連休” も取らない、取れないとのお国事情の方だ。

 ”五月連休の過ごし方云々” など、そもそも「欧米基準」で見れば、”お前ら、バッカじゃね〜”の話である。

 「コロナ感染のリスクを冒してまで会社に行く理由を教えて欲しい」

 これが、国際標準、グローバルスタンダートだ。

 ちなみに、こういうイシューにおいてこの国の経営者は「欧米」との比喩は使わない。これは一貫している。

 

 そして今。

 

 令和に至って2年目。

 あまりこの国の価値観がいい方向に変化したとは思えない。

 相変わらずブラックだ。

 それは、おかしいと思う。

 私のような世代がリーマンとしては、ほぼ絶滅している筈なのに、何でいまの会社って、私が新人だった時と同じくらい息苦しいの?

 俺たちのような、鬱陶しいジジイたちは、もはや会社にいない筈なのに、何でそんなに生き辛らそうなの?

 一体、この醜悪な日本企業の劣悪DNAを継いでいるのは誰だ? 

 そんなもん、受け継げとは私は部下に言ったことはない。

 「成果で測ると会社は言ってる。であればプロセスは問わない。皆の価値観でやれ。私はその管理者・責任者であるだけだ。だから、必要な時には相談してくれ、報告してくれ、遅いのは絶対にダメ!」

 これが私の部下への指示の全て。

 「能力・成果主義」と宣言した瞬間、そうするしかないでしょ?

 

・・・・・

 

 「勤勉は美徳」、「労働は苦役」

 随分と極端な価値観が存在するものだ。

 「働かざる者食うべからず」→「no work no pay」

 こんな価値観が、私の子供の頃からずっと続いている。その前、なんという価値観であったかは知らない。

 

 今年の5月連休を終えて感じるのは、これまでの「長期連休」って一体何だったの?ということ。 

 私は、この1週間ほぼ家の中に居た。

 「Stay Home」であった。忠実な市民であった。

 この1週間は、無駄であったような気もする。何もしていない。

 これまで、経験したことのない週間でもあった。

 FaceTimeを使って、孫たちと”オンライン・ピザパーティー”をやれたのは良い思い出だ。

 しかし、それでもこの1週間は無為であったと正直感じている。

 いつでも、どこでも、自由に休暇が取れるのであれば、このような気持ちにはならなかったのだろうか…。

 

 一体、私たちは ”休息” の本来の意味を理解しているのだろうか…

 

 

 

世界は変われるか

 静かな、とても静かな連休が始まった。こんな連休は生まれて初めてだ。

 人生の中で、まさかこんなことがあるとは夢にも思わなかった。

 人類の敵は”生物”ではなかった。

 そして、最も注意しなくてはならないのは、実は私たちの心の有り様だった。

 今朝、妻が言っていた。

 「これまで、病気になったら皆から心配されたのに、今回はまるで悪いことでもしたような風潮になってる。こんなのおかしい。」

 彼女のいう通りだ。

 謂れなき差別もあると言う。

 世界は、この感染症に真の意味で勝つことが出来るだろうか。

 人間の持つ本質を”信じる”ことはできるだろうか。

 このパンデミックが収束した後の世界観に言及している専門家も多い。

 確かにポスト資本主義の考え方や、国際協調、経済的連携、特にサプライチェーンの修正はあるだろう。

 そして、その中で日本はどうなるのだろうか…

 変わるのか…?

 

 私は、変わらない、変われないと思っている。

 永田町の議論を見て、そう思っている。

 あの人たちは、2011でも変われなかった。進化できなかった。浄化できない精神の持ち主であった。

 官庁も同罪。

 だから、期待はない。

 

 しかし、市井に生きる人たちは違う。

 やはり、皆、優しく親切だ。丁寧だ。

 この国は良い。

 この街は素敵だ。

 私はまんざらでもない人生を過ごせている、と思ってる。

 

指揮官たちの終戦

 潜水艦は姿を見せたら終わりだ。戦闘艦としてのアドバンテージは全くない。浮遊物としては脆弱極まりないものだ。

 この艦は間も無く沈む。しかし、浮いている間に一矢報いることは出来る。水面下に突っ込むまではこちらの方が有利だ。

 先ほどの砲撃は敵の戦闘力、行動力を完全に奪った。この身をもってすれば、最後の一撃を与えられる。命はもう惜しくない。妻のところに行くだけだ。私は、沈みゆく船にいた彼女を守れなかった。助けられなかった。でもこの想いからもやっと解放される。

 

 駆逐艦は残る力の限りを尽くして、大破、停止しているUボートに向かった。ま直線に。

 Uボートからの反撃の一発が艦橋付近に命中したが、副長に怪我はなかったようだ。艦は直進を続けている。

 ふと向こうに目をやると、部下達のライフボートが見えた。皆、無事退艦できたらしい。それに加え、Uボートからの退艦者も救助している。なかなか見ることのできない場面だ。しかし、皆よく戦った。あとは好きにすれば良い。確かに、ここからは敵も味方もない。生き残れば、皆、故郷に帰れる。それでいいんだ。

 駆逐艦Uボートの側面に衝突し、その勢いで甲板に乗り上げる形となった。凄まじい衝突音と同時に海上に火災が広がった。2つの船は一気に炎に包まれた。

 「副長、砲撃手、退艦せよ。先に行け!」

 どうか無事に…いてくれ。最後まで付き合わせてすまなかった。

 

 …しばらく、ほんの少しの間、思考が止まっていた。

 「?」

 下敷きになったUボートの艦橋に誰かいる!

 艦が雷撃で被弾し、その後、停止状態から機関を再起動した時、いち早くこちらの狙いを察し、素早くクルーを退艦させたように見えたが、まだ誰か残っていたのか。

 二人いる。一人はどうやら重傷のようだ。

 甲板を回り込んでデッキから上半身を乗り出して見た。

 肢体がしっかりとした人物だ。鋭い目つきでこちらを見上げている。

 軍帽をかぶっている。ひよっとして…

 その男は、ゆっくりと、静かに右手をあげた。そして、敬礼をした。少し微笑んだように見えた。

 「!」

 私には分かった。理解できた。すぐさま認識できた。

 「艦長か…」

 敬礼を素早く返した。こんなことがあるのだろうか。2日間にわたって死闘を繰り返した相手と対面している。

 Uボート上の二人はもはや動こうとはしていない。避難する気もないようだ。いや、あの傷では動けまい。艦長は部下とともに沈むつもりのようだ。

 複雑な気分になった。そう、憎み合って戦っていたのではない。しかし、彼も運命を受け入れようとしているように見える。

 「もういいのか…」

 彼の境遇は知らない。しかし、彼の気持ちが分かる気がした。

 私は、とっさに手元にあるロープを投げた。彼は、それを受け止めると見事なロープワークで負傷した部下を素早く結びあげた。そして、十分に余らせたロープの先端を投げて返した。

 急いで、そのロープをマストに結びつけ、渾身の力で引っ張り上げた。負傷兵はゆっくりとであるが、もう間も無く沈むであろう駆逐艦に収容された。全身血まみれで助かる見込みはなかった。

 艦長と思しき彼は、2艦に張られたロープを掴み、両手で綱渡って移動して来た。タフな男である。

 私は何とかしたい気持ちだった。

 「向こう側の甲板に行こう。まだ火が回っていない。私の言葉が分かるか?その男は残念ながら助からない。気の毒だがおいて行こう。言っている事が分かるか?」

 「My friend…」

 「えっ?」

 「友達なんだ。副長で私の」

 私は立ち尽くしていた。思いもよらなかった。

 「そうか…」

 私は副長の肩を持ち上げた。結構、恰幅がよく重い!体が持ち上がらない!

 その時、Uボート駆逐艦のクルーたちが梯子をよじ登って甲板に一斉に上がってきた。私達4人の体を胴上げするように持ち上げ、あっというまに救命ボートに収容した。

 大した部下たちであった。

 やがて、駆逐艦Uボートは大爆発を起こし沈んでいった。

 

 救援の艦船がやってきた。

 それを見て、Uボートの彼は言った。

 「私はこれまでも何度も死にかけ、そして多くの部下を失いながら生き残ってしまっていた。今回も。しかし、今回は君のせいだ。」

 私は呆れた。そしてなだめるつもりで言った。

 「じゃあ、次はロープを投げない」

 彼は微笑みながら言った。

 

 「いや、君はまたきっと投げる」

 

 

 

 

反撃!

 機関室付近に被弾したようだ。大爆音で艦体は大きく身震いした。

 「ボイラー1機停止しました。」

 機関長からの連絡である。

 「もう1機は使えるか?」

 「はい!大丈夫です。」

 「まずは機関停止。こちらからの指示があれば直ちに始動せよ。出来るか?」

 「お任せを」

 やはりただ者ではなかった。こちらの攻撃後の一瞬、回頭したタイミングを狙って魚雷を打ってきた。攻撃パターンを読まれていた。これは、私の失策だ。

 昨日から、あの艦を追跡してきたが、ここまで状況を追い込めたのは、相手側の艦長の信念を感じたからだ。進路140にこだわらなければ、恐らく我々を振り切れている。小回りは相手の方が上だ。

 私は、きっと、140に戻るとの賭けをしただけだ。

 足止め作戦をしたつもりであったが、ピンポイントを突かれた。どうやって測ったのか分からないが、艦の回頭直後を狙われたのであれば、これはかわせない。

 「この一瞬を狙えるなんて、敵の指揮官は一体どんなやつなんだろうか…  」

 

 艦は絶望的な状況だ。エンジンは片方は使えるが、それも時間の問題。間も無くこの艦は沈む。

 どうする?

 直ちに全員退艦を命ずる。

 しかし、あの潜水艦をおざなりにする事はできない。

 多分、相手はとどめを刺しに来る。

 きっと浮上して来る…

 そこなら狙えるかもしれない。

 「マットなど集めて甲板に火をつけろ。相手側を油断させる為に偽装する。急げ!」

 クルー達は絶望の中、敏速に行動した。

 身近なものを集めて甲板におき、ガソリンをかけ火をつけた。あっという間に甲板上は火につつまれた。

 しかし、それは表層が燃えているだけで、艦の存在そのものに大きな影響はなかった。いずれ、沈む運命にあった…

 艦上は、一瞬であるが燃え上がったように見えた。

 「これで本当に敵を誘い出せるのか?」

 クルー達は訝った。

 その時、艦長から命令が声高に発せられた。

 「総員、退艦!無事を祈る」

 部下達は、命令に従った。色々あるが従った。副長と機関室のメンバー、砲撃手1名だけが艦長と共に沈みゆく艦に残った。

 

 潜水艦は浮上した。

 ライトを使って信号を発している。艦長は双眼鏡を覗きながら敵の信号を読んだ。

 「5分間、時間をもらった。最後のチャンスだ。副長、ヨット操縦の経験があると聞いているが…」

 「その通りです。」

 「舵をとってみるか?」

 「喜んで!」

 「砲撃手、準備はできているか?1発目は艦尾のエンジンを狙え。次は、艦橋。その次からは好きに撃て。いいか?」

 「はい!」

 「機関室!バルブを開けろ、出力全開だ。そして、全員退艦しろ。一人も残すな!」

 艦はゆっくりと動き始めた。

 副長は意外と冷静に操舵をしている。舳先を浮上した潜水艦に向けた。そして前進した。加速する。

 「撃て!」

 轟音一発。

 相手側潜水艦の艦尾に見事命中。そして、すかさず第二弾。

 潜水艦の司令塔付近に命中。何かが吹き飛んだのが肉眼で確認できた。

 相手側は機銃を連射している。しかし、当たる乗員は誰もいない。「総員退去」済みだ。

 「このまま、突っ込んで自爆か…」

 それも悪くない。妻を航海中に、潜水艦の攻撃で失って以来、受ける側からやる側に回る、ただそれだけの理由で海軍に従軍してきた。

 大した戦いの理由はない。潜水艦の指揮官とも憎み合って殺し合いをやっているわけではない。そして相手の戦う理由を理解しても、この戦いを終わらせられる訳ではない。

 所詮は殺しあうだけの関係だ。悪く思うなよ…

 種々の考えが頭をよぎった。

 

 行け。

 まっすぐ行け!

 私も多くの部下を失った。

 その手向けだ。私とともに…

 

 

 

  

 

人生と笑いと歌に乾杯!

 「一体、敵はどんな指揮官なんだろうか…」

 

 艦長は意を決して発令所を出て自室に戻った。そして、数枚のコレクションの中から1枚のレコード盤を選んだ。

 彼は、急いで発令所に戻り、副長にレコードを手渡し命じた。

 「これをかけろ」

 副長は驚く。そして艦長の顔を見つめた。首を振ったわけではないが、その表情から明らかに命令を拒否している。信じがたい命令だからだ。

 「音を出すと敵に位置を知られます」

 「かけるんだ!」

 副長は狼狽している。

 が、命令は命令だ。

 副長はターンテーブルにレコード盤を置き針を降ろした。そして、聞こえるかどうか分からない程度にまで音量を落とした。

 勇ましい前奏がかかる。

 

 彼には艦長命令の意図するものが理解できなかった。

 今は潜航中である。4時間前から1時間毎の爆雷攻撃を受けている。

 敵は艦尾から近寄り何十発もの爆雷を投下し、追い越したのちターンし、また後方に着く。そして、1時間経つと、また攻撃してくる。

 先ほどの攻撃では艦尾に爆雷が命中し、一部外壁を破損させられている。相当量の浸水があった。

 何とか逃げ回り、持ちこたえている最中に、海中で音を出せば正確な位置を敵側駆逐艦に悟られてしまう。

 相手にしている駆逐艦は、相当に手強く、昨日から繰り返し執拗な追跡と攻撃を仕掛けている。このままでは逃げ切れないかも知れない。艦内のクルー達も同じことを考えていた。重苦しい空気が蔓延している。

 死を覚悟しなくてはならない…

 うつ向いてる副長に近ずくと、艦長はレコードプレーヤーの音量を思い切り上げた。

 艦内全域にものすごい音量で音楽が鳴り響いた。

 

 ♬〜

 乾杯だ!人生と笑いと歌に。

 ジョッキは満ち唇にも泡。友情に乾杯!叫べ、「ヤホール!」と。

 

 艦長は大きな声で歌い始めた。そして副長の肩を強く叩いて言った。

 「一緒に歌え!もっと大きな声で!」

 艦長は笑顔で言った。周りを見渡して恐怖におののくクルーたちにも言った。

 「お前たちも歌え!一緒に!」

 少しづつ歌うものが増える。やがて、全員が大声を出して歌った。

 

 ♬〜

 ローレライの姿に心奪われ 愛に乾杯 

 この命ある限り 友よ 君に 君に君 みんなに乾杯!

 乾杯だ! 人生と笑いと歌に

 ビールのある所 笑いがある 天まで届け この力強い歌声

 ジョッキは満ち唇にも泡。友情に乾杯!叫べ、「ヤホール!」と。

 

 気がつくと艦内は笑顔で満ちていた。クルーの顔から恐怖の色が消散していた。

 艦長の意図はこれだったのか…。副長は改めて艦長を見つめた。彼は艦内から水上を見上げていた。

 「まだ、負けてない」

 そう言っているように見えた。

 艦長は副長に近寄って聞いた。

 「敵は攻撃後400m進み、左右どちらかにターンして我々の後尾に付く。さっきの攻撃後、どちらに転進した?」

 「右です」

 「相手がターンした後、数分間だが我々と並行に航行する。その一瞬がチャンスだ。浮上して潜望鏡を上げる時間はないが、狙える。」

 「相手との距離、方位がわからないのに撃つんですか?」

 「相手がターンしたところを魚雷4発を拡散して行動可能範囲に打ち込む。」

 「昨日の攻撃は距離1000mからです。でもかわされました。」

 「奴は我々の攻撃を予測していた。我々が魚雷を発射する寸前に回避行動に入っていたんだ。だからかわせた。」

 「そんなことが…」

 「できる。潜行に5分、攻撃のための浮上に3分、潜望鏡での方位・距離測定に2分。つまり最短で10分後に魚雷が来る、ということを知っていればな。嵌められたんだよ。」

 「!」

 「だが、今度はこちらの番だ。裏を掻く。回頭した瞬間を狙うのでこれは避けられない。1発は間違いなく命中する。しかし、1発で十分だ。」

 

 爆雷攻撃が止んだ。魚雷4本はすでに発射管に装填済みだ。命令があればいつでも発射できる。ソナーマンは耳を凝らして駆逐艦の転進をキャッチしようとしている。艦内に緊張が走る。

 「さあ転進しろ… ご褒美をやるぞ。」

 「艦長!転進しました!右です。面舵15度!」

 「面舵10度、魚雷発射!」

 面舵を切った駆逐艦の舳と潜水艦の頭が交差する一瞬、轟音とともに4発の魚雷が艦首から飛び出した。

 4本の魚雷は徐々に左右に分かれて海中を進み、やがて扇の形となって駆逐艦に向かって行く。相手側も即座に魚雷発射を感知し回避行動に入った。しかし間に合わない。

 一番右側を走る1本の魚雷が右舷に接近していた。

 やがて、側舷に命中。機関室付近で大爆発が起きた。

 艦内は命中音が鳴り響いた瞬間、歓声に包まれた。クルーたちは抱き合っている。その中、ソナーを聞きながら艦長が叫ぶ。

 「静かに!」

 

 潜水艦は静かに浮上を始めた。そして潜望鏡深度に到達。潜望鏡から見えた駆逐艦は機関を停止し、火災を起こしていた。致命的なダメージを与えたことは確実だった。

 「浮上して止めを刺す。魚雷は1本で十分だ。」

 慎重な性格の副長も潜望鏡から敵を確認し自分たちの勝利を確信したようだった。

 浮上し艦橋に上がった艦長は、肉眼で敵駆逐艦の状況を確認した。そして信号手に命令した。

 「信号を送れ。”5分後に魚雷を発射する。降伏して退艦せよ”」

 その瞬間だった。

 驚いたことに駆逐艦が動き出した。

 こちらに向かってくる。それも真正面から。

 甲板上の火災は駆逐艦の艦長が仕掛けた偽装だったのだ。

 「これでイーブンか…」

 これまで何度も死期をかいくぐってきた。頭の中を走馬灯のように過去の戦闘シーンが駆け巡った。

 今度こそ、最後かも知れない…

 彼は覚悟を決め副長に命じた。

 「自爆装置を5分にセット。全員退艦せよ!」

 その時、駆逐艦の砲塔が閃光を発した。

 

 やはり、敵の艦長は手強かった…

 

 

 

 

 

 

”人類” の独立記念日

Good morning.

In less than an hour,
aircraft from here will join others from around the world.
And you will be launching the largest aerial battle
in the history of mankind.

"Mankind."

That word should have new meaning for all of us today.
We can't be consumed by our petty differences anymore.
We will be united in our common interests.
Perhaps it's fate that today is the Fourth of July
, and you will once again be fighting for our freedom...
Not from tyranny, oppression, or persecution
...but from annihilation.

We are fighting for our right to live. To exist.
And should we win the day, the Fourth of July
will no longer be known as an American holiday,
but as the day the world declared in one voice:

"We will not go quietly into the night!
We will not vanish without a fight!"

We're going to live on!
We're going to survive!


Today we celebrate our Independence Day!

おはよう。

一時間後には、諸君は文字通り世界中のパイロットとともに、人類史上空前の規模の空中戦を戦うことになる。

”人類” といったが、この言葉は今日以降、新しい意味を持つことになる。

もはや、民族などの些細な違いには、構っていられなくなる。

我々は共通の目的のために結ばれるのだ。

奇しくも、今日が7月4日であるのも、何かの運命だ。

我々は再び、自由のために戦う。

圧政や弾圧から逃れるためではない。生存をかけてだ。

人類がこの地球に生きる権利を守るためにだ。

今日の戦いに勝利すれば、7月4日は単にアメリカの祝日ではなく、地球人類が確固たる決意を示した日として記憶される一日となるであろう。

我々は戦わずして、滅びはしない!

我々は勝利し、生存し続ける!

今日こそが、我々人類の、独立記念日なのだ!

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 侵略者との戦いをそのまま「ウィルス」に替えて思い出している。

 今度こそ、世界は ”一つになれるかもしれない”

 

在宅勤務の真実

 我が社のテレワークが始まって1週間が経過した。

 思ったよりも、私自身の仕事はマトモに進行している。

 もともと、現場ではない。一方、前線で開発業務に携わっているSEたちは一体どうしているのだろうか。不便はないのだろうか。

 今日、来たメールによればグループを含め社内の感染者はいないとのこと。閉鎖事業所もない。

 1万人を超える人員規模で全国に事業所があるのに、これは奇跡だと思った。どうか、今後も感染者が家族を含めて出ないことを祈るばかりだ。

 1週間、テレワーク、いや在宅勤務をやって見て感じたことをあげる。

 

・通勤が無いのは大層便利。出勤時間は10秒。帰宅時間も同じ。

・感染の可能性・リスクが激減。これはありがたい。

・妻は昼休み時間の私の相手が面倒で、毎日お弁当をこれまで同様作ってくれている。私は、自分の部屋で一人黙々ご飯を食べてる。「一緒に食べよ」と誘ったが断られた。涙。

・1日中、畳に座っていてお尻が痛い。股関節がどうかしそうだ。下半身がおかしくなっている。

・お菓子や飲み物を遠慮なく摂取しながら仕事をする。なおかつ、運動不足と相まって、絶対太るのでは無いか、と心配している。日曜日に、久しぶりに体重計に乗って見たらなんと減っていた。どう言うこと?

・会社の上司は、在宅勤務の目に見えないストレスを心配してくれていた。よって、私も毎日、Skypeで部下たちの生の声を聞くようにしている。幸い、今のところ問題はない。私自身はどうなのだろうか。実は、自分自身の心的状態がよく分からない。ストレスは恐らくあるが、今は意識しない。一体、この先どうなってしまうのだろうか…。

・TVはほとんど見ない。毎日早く就寝している。ドラマを含めて見る気にはならない。ただ、休みの日に、久しぶりに「トラ・トラ・トラ」と「眼下の敵」のブルーレイを見た。理由はない。昨日はYouTubeでけんさんの「バカ殿」を見た。涙が出た。石野陽子さんや優香さんのイメージが強いのであるが、研ナオコさん、由紀さおりさんが出ていて、涙を流しながら見た。

・明日、緊急事態宣言が出るらしい。私の生活は変わらない。妻は「マスクないなぁ」と困ってる。巣鴨のジジババたちは外出を控えなさい。感染したら普通にお前ら死ぬぞ。

・政府はバカなりに良くやってると思う。東京都も小池さんが知事でよかったんでない?

・今日のワイドショーでテレワークをやっているのは、ほんの数%だと言っていた。私は恵まれているのだろう。あの満員電車に乗らなくていいのには確かに感謝したい。ただ、この勤務がいつまでもできるとは思えない。やはりface to faceでなければならないこともある。緊急事態宣言の期限は、取り敢えず1ヶ月程度らしい。結構辛い…。

・休みの日にうちから出ないのは確かに辛い。5月連休は一体どうなってしまうのか。

・この状況が続けば、10月に予定されている高校の同窓会は中止だろう。緊急事態宣言の対象には、大阪も含まれている。どこにも行けないのだ。

 

 皆、真面目に考えて行動したほうが良い。

 思った通り、事態を楽観していたのは若者だけではなかった。

 今、巣鴨の年寄りたちの身勝手さが責められているが勝手にすればいい。どうせ死ぬのは自分だ。

 あと、軽井沢に疎開してウィルスを輸出したり、マスクを転売してボロ儲けしたり、飲み屋でわざとウィルスを拡散させたり、訳わからんアホどもが大量発生しているようだが、勝手にすればいい。

 ただ、これだけは言っておく。

 

 「お前ら、この国で、自分だけが生き残れると考えている根拠は一体何だ?」

 

 食品を一体、いくら買い占めたら、他人より何年・何日長生きできると思ってそんな行動を取っているのだ?

 何しても勝手であるが、そんなに自分に都合の良いことだけが選択できる人生だと思ってるのか?

 世界の皆が死ぬのに、自分だけが生き残れると信じている?

 

 ひょっとしたら、コロナとの戦いに人類は勝てないかもしれない(悲観に過ぎるが)。

 

 みっともない連中を見ていて、ふと思った。

 

 

宣言を待つ意味はない

 昨日(4/4)の東京都の発表によると、東京での1日あたりの感染者数が100人を超えた。

 これは、感覚的には一定の上限レベルに達した数値だと思う。

 ABE首相は「躊躇なく緊急事態宣言をだす」と国会で発言しているが、今現在、躊躇していないと言うのなら、この人は本当にAHO、BAKAだ。

 宣言が出れば何がどう変化するのかについては、ワイドショーなどが結構詳しく説明してくれている。

 結論から言えば「戒厳令」が出るほどのことではない。

 結局、これまで通り ”自分の身は自分で守る” しかない。

 国家が国民全ての生命・財産を守ってくれるのであれば、それに越したことはない。

 しかし、家にじっとこもってTVを見ながらそんなこと祈っていても何も変わらない。

 NHKのキャスターが呼びかけているように、今できる事をやるしかない。

 街で若い人にマイクを向け、わざわざ「こいつはあほか?」と視聴者に受け止めさせるシーンを撮っている番組がある。

 若い人たちの中には、確かにこのような人もいるだろう。

 しかし、新橋の駅前でインタビューに答えている大人たちだって似たようなもんだ。

 見ていて赤面するようなバカ発言をするリーマンは掃いて捨てるほどいる。

 腐ったおっさんを撮りたいなら、歌舞伎町に行けば良い。刹那で絶望的なセリフが数多く収集できる。

 しかし、それがTVの情報番組の役割なのかは疑問だ。

 私は以前よりさらにTVを見なくなった。NHKニュースですら朝15分程度しか見ていない。

 それ以上見ても無駄だからだ。

 自分で考えて行動するしかないのだ。

 

 政治家に期待してもだめだ。

 彼らは、この後に及んで和牛肉をどうやって国民に購入させるかを考えているような輩だ。

 

 役所もだめ。

 この国の役所は、医療システムを破壊・破滅させる方向に進んでいる。悪意はないにせよ。

 

 社会システムもだめ。

 この国には、セーフティネットがない。この国は例えばシングルマザーを守ることができない。いわゆる貧困への対策ができない。社会的弱者を切り捨てる。

 

 多くの会社(企業)の指示・判断はもっとだめだろう(社員を守る行動は取らない)。

 

 やはり自分の頭脳を働かせるしかないのだ。

 おそらく、緊急事態宣言が出た頃には、社会情勢はすでに絶望的なものになっている可能性が高い。

 そんなものを待たずにできる行動をしよう。

 法律は国民を守らない。

 政治は国民を守らない。

 

 自分を守るのは自分だ。

 皆、自分の大切な人を守ろう。

 

 

涙したテレワーク

 今朝、驚きのニュース(訃報)があった。

 志村けんさんがコロナ肺炎で亡くなったとのこと。

 ニュースは、朝から個人を偲ぶ映像を流し続けている。

 気がついたら、私は涙を流していた。

 何でこんなに切ないのだろうか。

 何でこんなに残念なんだろうか。

 そうか。

 私は以前から彼に癒され、励まされていたのだ。

 彼のことが大好きだったのだ。

 どうか、安らかに…。

 

 新型コロナの怖さが日本人には分かっていないとか、若者が甘く見ているとか、色々言われている。

 私は怖いとずっと思っている。こんなものに罹患したら、妻にもばあちゃんにも、孫にも会えなくなる。

 そんなことは嫌だ。

 早いところ、自宅軟禁にして欲しかった。

 東京に通勤するためのあの満員電車はクレイジーだ。あんなの、人の乗るものではない。

 何で、毎日、臭い汚いおっさんと濃厚接触せねばならんのだ。チョー気持ち悪い。

 

 ついに、当社も本日から強制的に在宅勤務となった。

 本社が発表したのが26日夕刻らしい。自分たちに30日(月)からの在宅勤務命令が出たのが27日(金)夕方。

 予想はしていた。だから、皆、準備もできていた。

 今朝から静々とテレワークに入った。

 やはり、VPNは耐えられなかった。著しいスローダウン。シンクライアントは使い物にならなかった。

 でも、仕方ない。あの満員電車に乗るよりマシ。これくらい我慢できる。

 夕刻には、スループットも向上してきた。さすがだ。

 Skypeは便利であるが、何十人もログインするとさすがにキツイ。

 音は途切れるので、重要な情報交換はメールの方が良い。ビジネスで聞き間違いは致命傷になる。

 IMはメールより手軽で便利だった。

 明日以降、当分は世話になる。

 

 あと、どれくらい穴籠もりすることになるのか。

 2週間?

 3週間?

 いいよ。

 感染するよりは。

 生産性は明らかに落ちている。

 しかし、人の命には変えられない。

 部下たちを危険には晒せない。絶対に出社するなと言ってある。

 

 けんさん、さよなら。これまで励ましてくれてありがとう。

 多少の不便はしょうがない。

 けんさんの分もしっかりと生きる。

 ウィルスとの持久戦を覚悟した1日だった。

 

ご挨拶

いらして下さった全ての皆さまへ 

 

 一言、挨拶申し上げます。

 本日は、披露宴においで頂き、誠にありがとうございました。

 心より、御礼申し上げます。

 皆さま、ご存知の通り、二人が入籍をしたのでは2018年11月ですから、1年4ヶ月あまり時間を空けての披露となりました。

 当初、二人から結婚のこと、そして披露宴を2020年に入った頃、催したい旨の相談を受けた際、正直、少し期間が空き過ぎではないのかと戸惑いました。

 しかし、自分達の力で、自分達の思うようなパーティを親しい人たちに集まって頂き、行いたい。

 そのためには、これぐらいの準備期間が必要なので認めてもらいたいと言われましたので、その思いを受け止めることにしました。

 その意味で、この1年半近い期間、二人はよく頑張って、いい準備をしたと思います。

 とても素敵な披露であったと思います。

  皆さまご存知のように、二人は幼馴染でもありますが、今日はまるで、静香ちゃんとのび太くんの結婚式を見ているようで、とても嬉しい気分でした。

 親バカですが、二人を褒めてあげたいと思います。

 

 また今日、このような素敵な会が催せたことは、二人の努力もありますが、ここにご参集の皆様方のご助言、ご理解・ご支援があったからこそと思います。

 誠にありがとうございました。友人の皆さんもありがとうございました。

 

 さて、二人は既に新しい人生を走り始めている訳ですが、今後は、いろいろなことに直面することと思います。

 その際には、是非とも叱咤激励を御願い申し上げます。

 ご参集の皆さまがたの、今後の変わらぬご指導・ご鞭撻をお願いいたしまして、御礼のご挨拶とさせていただきます。

 本日は誠にありがとうございました。

 

                               2020年3月15日 ゆず

 

暗く長いトンネル

 ここしばらく、何もしていない。

 会社には、行っている。当たり前だ。しかし、昼休みに外出することはない。

 そもそも、妻がお弁当を持たせてくれているので、食事に外出しなくてはならない理由は前からなかった。

 それに加え、今回の事態。 

 コンビニにすら行かない。

 人のいる場所には近寄らないようにしている。

 自宅と会社の行き来のみ。

 電車では、できる限り人の少ない場所に避難している。

 最近は学校が休校のせいか、学生さんが極度に少なく、車内も空いているように感じる。いつもとは違い、逃げ場所が電車の中に発生している感じ。

 休みの日も、お酒の買い出し以外では外出していない。

 部屋で酒を飲んで寝ている。

 好きなラーメン屋にも行っていない。

 家のネットシステムをJ:COMからNIFTYに変更した都合で、無線LANルーターとTV外付けのHDDが必要なのだが、電気屋に行くのが嫌で放ったらかしている。

 ともかく、コロナウィルスに感染しないよう、厳格に注意した行動をとっている。

 例年、インフルエンザが大流行しているが、こんな予防行動はとったことがない。

 こまめに顔・手洗いをする。うがいも欠かさない。指先をアルコールで消毒する。この繰り返し。

 常時、マスクを装着している。 

 マスクは、息苦しいし、メガネが曇るので大嫌いだ。自分自身の口臭も嫌。

 でも、欠かさずやっている。

 全ては、3月15日のため。

 この日は、私にとって重要な日だ。

 この日まで、コロナに感染するわけにはいかない。

 何が何でも健常な状態でその場に臨みたい。そのためには、いくらでも我慢はする。

 明日は、金曜日。13日。

 明日を乗り越えれば何とかなる。

 14日は家から出ない。

 

・・・・・・

 

 15日は重大な日。

 彼らにとって、この1年半は、その準備のために費やされたともいえる。

 全てはそのため。

 私は理解している。

 ああ、神様・・・