オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

なまはげの国

 秋田に帰省したついでに男鹿に行ってきた。久しぶりの訪問だ。

 最初に行ったのは1986年。

 これは明確に覚えている。妻の実家に結納を届けに行った年だからだ。

 一通りの結納儀式を終えた翌日、真冬の大雪の中、1泊2日で旅行をした。

 豪雪の中でも、男鹿行きの電車がたくましく走っていたこと、駅への到着が遅れたため乗り遅れそうになった電車を車掌さんが止めてくれたことには驚いたものだ。  

 2回目は義母がまだ元気な時。妻と義母と私、3人で行った記憶なので86年からそう離れていないと思う。おそらく88年(子供達はまだ生まれていない)。

 今回は3回目だ。ざっと35年ぶり。

 秋田市に新築中の自宅の木工事が完了したため現地での完成確認をした。そのついでに久しぶりの男鹿ツアーをやったのだ。

 出発は秋田市を10時過ぎ。

 1時間程度で男鹿市には入る。

 妻とは特に観光の目的地は定めていなかったのだが、最近有名になった「ゴジラ岩」には行こうと示し合わせていた。30年前にはそのようなスポットはなかったと二人とも記憶している。

 ともかく温泉に入ろうと言うことになり「男鹿温泉郷」を目指す。

 101号線を走っているとそのうちについてしまった。

 日帰り温泉は多くのホテルでやっていると思っていたがどこに行くのが良いのかわからない。そこで「男鹿温泉交流会館」で聞いてみることにした。

 結果としてあちこちで入浴はできるのだが15時ぐらいにならないとオープンしないとのこと。私たちが到着したのは11時過ぎだったのでどこのホテルも浴槽の清掃中ではないかとの事。

 ごもっとも。

 仕方がないので「今すぐ入浴できるところを教えて下さい」とお願いした。

 すると「ここから少し行ったところに町営の温泉があります。そこならいつでもOK。」

 との事。

 そこを目指し早速出発。

 名を「温浴ランドおが」という。

 10分も経たず到着。

 入浴料500円。タオルの貸し出しは200円。確かに温泉でした。

 ただし、ただのお風呂。露天とか岩盤浴などはありません。

 しかし、妻はこれで満足。妻曰く、

 「今晩泊まる旅館は温泉付きじゃないからお昼の間に入っておこうと思っていたの。」

 お風呂場にはレストランが併設されていたが残念ながら休業中。さて、次は食事場所を探すこととなる。

 やはりここからは入道崎が近いのでそこで昼食を取ることにする。

 距離は10Km弱。30分もかからず到着。

 ここは以前にもきたことがある。

 日本海が一望できる絶景の場所。

 妻は以前から日本海の眺望が好きだと言っていた。だが今回は「なんか湘南から見る海を思い出すね」と言っている。郷愁…。

 さて、昼食であるが妻から注意あり。

「今晩の食事は海鮮だから昼はそれを避けること」

 しかし結局、「やっぱここに来ると魚だよね〜!」との2人の結論。

 妻はイカ。私はマグロ。誘惑には勝てなかった。

カマトロ定食

 

 さて出発。

 妻は「鵜の先海岸」と「ゴジラ岩」は行きたいと言っていたのでGO!

 途中、男鹿水族館を通過。

 高台から海を展望。

 海岸線はスラロームが続くが平日なので道は空いており対向車はほとんどない。風光明媚な景色を見ながら快適なドライブが続く。

 やがてゴジラ岩に到着。岩場を少し奥に入ると見えて来る。ゴジラ岩とは言い得て妙だ。

 そこから少し男鹿駅方面に走ると鵜の先海岸がある。

 ここの水はとても綺麗。

引き潮の時がおすすめ

 底まで澄み切っており貝やお魚が泳ぐのが確認できる。

 妻は「ナマコ見つけた!」と叫んでいた。

 側まで寄ってよく見てみるとナマコじゃなくてアメフラシだった。どっちでも良いけど。

 初日はここまで。

 

 さて2日目は寒風山に寄ってから帰ることにした。

 ここからの眺望は素晴らしい。

 回転展望台からは360度のパノラマビューが堪能できる。

展望台(入場料が必要)

火口跡(展望台より)

パノラマモードで撮影(薄っすらと鳥海山が見える)

 北は白神山地、南は鳥海山が展望できる。この日はややシーイングが悪く鳥海山は遠くに薄っすらと見えていた。東側は大潟村(以前の八郎潟)、西側はひたすら海。

 晴天であれば感動的な風景であると想像する(写真では確認済み)。

 

 久しぶりの男鹿。

 風景もお魚料理も素晴らしい。