街をもっと綺麗に
この半年、早朝ウォーキングを日課としている。
目的はダイエット。
この3年間、在宅勤務の定着による運動不足からか体重の増加が顕著だった。健康診断での医師の忠告・助言もあり、ある程度のカロリー消費を意識的に行うこととした。
また、毎朝、嫌な事であるが体重も測っている。
その結果、ある程度の効果があらわれBMIは26.5から22.6へと減少。「体重を減らす」との目標だけは達成された。
しかし…健康になったとは言えない。体重が減っただけだ。
さて、毎日あちらこちら歩いていると道端に落ちているゴミはやはり気になるものだ。
最近よく捨てられているものはマスク。数年前には考えられない事だったはず。
何でこれを道に捨てるのだろうか。
使用目的を考えればこれを往来に置き去りにするのは公衆衛生上極めて問題である。いつからこの国の人はこんなに愚かになったのだろう。
例えれば、自分のケツを拭いたテッシュを道端に捨てるのと同意。不潔極まりない。
少し前までは朝から行列を作ってまで買い占めしてたくせに…。理解できない。
あと、マクドナルドの包装袋も良く棄てられている。セブンイレブンではなくマックだ。
何でマックを食ったらその包装紙を道端に捨てるのだろう?わからん…
公衆道徳を持ち合わせない人がマックに行くのか…
そんな事はないと思う。お店で見かける方々の多くはふつーの人達だ。一体どんな人がこれを道に棄てているのだろうか。不思議だ。
そんなことよりも往来に廃棄されているゴミで最も多いのはダントツでタバコの吸い殻。
ダントツ。
比類ない。
歩行喫煙している人を見かける事は珍しくはない。しかしその人が手にしているタバコの99.99%はどこにあるか分からない喫煙所の灰皿ではなく、そのまま道端に捨てられる。
これは自明だ。皆さんは手に携帯灰皿を持ちながら歩行喫煙をしている紳士・淑女を見たことがあるだろうか?
私は人生の中で2回見たことがある。とても貴重な経験だ。
つまり歩行喫煙している輩はほぼ100%確信的に道にゴミを捨てるつもりなのだ。
これは許し難い。
しかしあのゴミ排出マシーン達(歩行喫煙者)を止める術はない。後ろから棒で殴るわけにもいかない。
何をどう説得してしても排出マシーン達が考え・行動を改める事は期待できない。
そこで某マシーンの存在と行動を前提(敢えて容認するもとで)に吸い殻を回収し街をもっと綺麗にする施策を考えた。
ゴミ排出マシーンとの共存法だ。
最近、街中でよく見かけるようになった「駐車監視員」という存在がある。
あれと同じ監視員制度を創設するのだ。
彼らの任務は大きく3つ。
・歩行喫煙の抑止
・吸い殻ぽい捨て取り締まり(罰金徴収)
・吸い殻の回収
これをタバコ税を財源に行う。
費用は喫煙者が負担する。当然のことだ。自分たちが道に捨てているゴミを他人に回収して頂くのだ。喫煙者が負担すべきであるのは宇宙の真理であろう。
大した負担ではない。
財務省データによれば令和2年度のタバコ税収は1.9兆円。ビックリするくらいの財源がある。ここから回せば良い。
重要な国庫収入だからこれ以上手をつけたくないと国が考えるのであれば、たばこ税を増税すれば良い。
マシーン達は死んでもタバコを吸い続けたいので甘んじて増税を受け入れるだろう。
増税の場合の試算をしてみる。
上記データによれば、タバコの販売数は年間988億本。49.4億箱。これが基礎数値。
タバコ監視員は、1万人に1人置くとしたら全国でざっと1.2万人になる。
(2019年の喫煙率は16.7%なので実質喫煙者は2000万人程度。監視員一人あたり1700人が守備範囲となる)
首都圏と地方圏では配分に重みをつけるべきであろうが今は試算なので平均値で計算する。
監視員には下品なマシーン達に注意を与えたり赤切符を切ったり、吸い殻の回収等をして頂くので結構ヘビーな職務だ。日当はある程度の水準であるべきだろう。
1時間2000円、1日16000円でどうだろうか。1ヶ月フルタイムで48万円になる。
ちなみに典型的重労働である引っ越しスタッフの日当は3万円弱だ。その約半分の水準である。
これをもとに年間経費を概算すると、48万円×1.2万人×12ヶ月=691.2億円
約700億円の予算規模。
ゴミみたいな数字。予算規模だ。オスプレイ7機分。最新型潜水艦1隻分。
タバコ税として転嫁すると700億円÷49.4億箱=14.2円
タバコ1箱換算で460円→480円の値上げで十分。
監視員を倍の数に増やしても1箱あたり30円の値上げでOK.
タバコは政治的には1箱1000円までは増税される可能性がある代物だ。
たかが30円程度の値上げで財源は確保できる。是非税収を街のクリーン化、ゴミ排出マシーン達への牽制として活用して欲しい。
目的?
単純明瞭。
私は心ある人が掃除をして綺麗になっている街をわざわざ汚して欲しくないだけだ。