オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

レフリーについて

 少し前のブログに、三ツ沢競技場に大学ラグビーの応援に行った話を書いた。

 実は、その時は触れなかったのであるが、不愉快なことがそこではあった。

 観客席にいたある男が、試合開始後まもなくヤジり始めたのだ。

 

 「何、中断してんだよ」

 「何だよ、今のプレーは」

 「わかんねぇよ、審判、説明せんかい」

 「こら!ちがうやろ、XXするぞ、アホ」

 「ウラ〜、×□△※〜」(何を言っているか不明)

 

 酔っぱらっていたのか?ほとんど、何を言いたいのか分からない。

 しかし、その男は結局、試合終了までぶつぶつと、他人に聞こえるように、これ見よがしに好き放題わめいていた。

 誰か、咎めるものがいても良いのであるが、試合観戦をしている人達は選手の父兄、大学OBが多数である。

 皆、紳士・淑女だ。

 眉をひそめながらも、その低劣な声を無視して試合の方に集中していらっしゃった。

 私達もそう。私は、蹴飛ばしたかったけど・・・

 あのような輩が何故、伝統ある三ツ沢グランドに潜入しているか理由は知る由もない。一応、数百円の観戦料も必要だ。好きでなければ、そこにはいない筈だ。

 しかし、奴は咎められないことを良いことに、延々と無駄なヤジをわざと周りに聞こえるように言い放っていた。

 とてもくだらないことであるが、奴はラグビーを知らないのにわざわざ三ツ沢にまで来て、試合の内容が理解出来ないことから、グダグダ、ノイズを発していたのだ。

 奴が得意げに喋り続けた理由は分かっている。隣に女を連れていたからだ。

 これがかっこいいと、自分ではそう理解していたのだろう。

 隣の女が嗜めれば、自重もあったのかと想像するが、さすがに、似た者同士だ。それはなかった。

 その時、地球は2人の世界であったようだ。

 つまらない男に、それに相応しい女。

 そして、そこにいるべきではないことを分かっていながら、周りにただ自己承認を求め続けるアダルトチルドレン。結構良い歳をしているのに・・

 見ている側が恥ずかしかった。

 

 奴は、ラグビーのルールを詳しくは知らない様であった。

 ラグビーは、一般にルールが難しいと捉えられているスポーツだ。

 縦パスは禁止。後方にパスを回しながら、ゴールライン後にボールを置けば良い。

 言ってしまえば、それで済むのであるが、ラインアウトスクラムは何でやっているのか。

 ノッコンって何だ?

 ノット・リリース・ザ・ボールって?

 オフサイドはサッカーのそれと何が違うの?

 等、言われてみればルール説明に苦労はする。

 当日、私は彼女相手に結構ルール説明をしていたことも事実。

 15人の男同士が肉体でぶつかり合いながらも、密集の中から整然とボールが運び出され、また双方が押し合いながらも直接ボールの奪い合いのシーンが無く、陣地が次第にエリアの中を移動するさまは、考えてみれば確かに不思議なことかもしれない。

 いや、それがラグビーのルールに則ったアスリート達の行動であるのだが。

 

 ラグビーにおいて、この一見、複雑に見えるルールを仕切っているのは、レフリーだ。

 ラグビーにおける審判の役割は、他のスポーツ同様極めて大きい。

 彼らは、単に反則のジャッジをしているだけではない。

 ある時は、スクラムのパワーインのタイミングを指導しているし、オフサイド気味のプレーが見られる時には選手に警告も与えている。

 円滑に試合が進行するように、30人のアスリート対して、あるべきプレイの方向性についてアドバイスをしているのだ。

 審判が、判定に絶対的権限を持つのは当然としても、ラグビーの場合は試合のコーディネーター的役割も果たしているように見える。

  ともすれば男同士の力のぶつかり合いになりがちなスポーツを、調和あるチームプレーの衝突に演出して見せると言う面で、ラグビーにおける審判の役割は極めて重要であると思う。

 

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 今日のサッカーW杯、ブラジルVSコロンビアでネイマールが負傷退場した。

 脊椎骨折であるそうだが、あのプレーに対し審判は何故、レッドカードを出さなかったのであろうか。

 誰がどう見ても危険極まりないプレーだ。

 当然、ネイマールに「真空飛び膝蹴り」を与えた選手は「わざとではない」と言っているが、相手側プレイヤーに与えるダメージを想像せずチャージをかける選手はプロとは言えない。

 「試合ではこんなことはある」と、皆が言うが、それで良いのであればプロレスラーの大半は命を失っている。

 物事には限度がある。

 あのチャージはやり過ぎだ。

 私は見た瞬間、嫌な予感がした。背後からの衝撃に人間は弱い。あれはやってはいけないプレーだ。

 

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 私は、サッカーを知らない。

 だからサッカーの審判の「何たるか」を知らない。

 しかし、サッカーファンの一人として思う。

 いくらなんでも、審判のレベル、ジャッジの基準が違いすぎる。

 サッカーでは、試合の重要曲面を左右するのは審判である、というのが常識なのか?

 「中東の笛」という表現は、サッカーでは当たり前のように言われている。

 何だ、それは?本当に、それでいいのか?

 今回のW杯は、ボールをキープしている選手に対するチャージの判定が、従来にも増して厳しいという声がある。

 今大会で、ネイマールロドリゲスのようなドリブラーとしても有力な選手が活躍している原因として指摘されている所以である。

 では、審判の判断基準は、その時々で変わっていいのか?

 私は、競技者としてはバレーボールしか知らないが、そこでは少なくともジャッジの基準は明確であった。

 一方、サッカーってそんなに、曖昧なスポーツなのか?

 全世界に裾野を持つメジャースポーツ。それがサッカーだ。

 その競技において、ホーム/アウェイの有利不利がこれほど指摘されるスポーツも珍しい。

 私は、サッカーの審判、ジャッジの基準は、もっと全世界的に統一してほしいと思っている。それが、この素晴らしいスポーツのさらなる発展の源泉となる。

 振り返れば、W杯予選、日本対オーストラリア戦は結果として引き分けであったが、あの時の審判は未だ解せない。

 PKの原因となったウッチーのプレーを咎めるのであれば、現在のW杯本戦はペナルティだらけだ。

 一方、今日のブラジルVSコロンビア戦のネイマールに対する暴力はお咎め無しだ。

 つくづく、サッカーとは分からない。

 審判が試合を支配するスポーツに果たして未来があるとは思えない。

 もっと、もっと、中立性を求めてもらいたい。FIFAよ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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