TDL30周年に想うこと・・・(その2)
ディズニーのキャラクターの中で一番のお気に入りはドナルドダックだ。ただし、着ぐるみ、ぬいぐるみの話。
アニメに見る彼が好きな訳ではない。私の家には、ミニーとドナルドのぬいぐるみがある。ミニーは結構大きな物で、もう一人のほうの彼女がまだ小さい頃、よくミニーの耳を持って引きずりながら歩いていた。当時は彼女よりミニーの方が大きかった。
ドナルドのぬいぐるみは、そんなに大きいものではない。これが、とても気に入っている。
もう一つ、所有していないが、お気に入りのぬいぐるみがある。
PLUTOだ。
これは最高に可愛い。
着ぐるみはダメだ。かれは可愛いとは言えない。申し訳ないが・・・
実は、ミッキーマウスのアニメがさして好きな訳ではない。正直、面白いとは思えない。着ぐるみは愛らしいとは思うが。
あの手のもので好きなアニメは、ウッドペッカーだ。
これは圧倒的に好きだ。何と言っても、子供の頃からTVで見ていたから(年がバレる)・・・
USJで彼と2ショットできたのは、大人げないとは思うが最高に嬉しかった。周りはドン引きしていたが。
同じくシルベスターも大好きだ。彼は少しダークなキャラクターではあるが、悪さをしてもネコは許せる。
それで、PLUTOのことだ。
彼の名前、「PLUTO」って変わっている。
他は、ミッキー、ミニー、ドナルド、デイジー、グッフィー、と如何にもUSA的なネーミングであるのに、彼だけはローマ神話に出てくる神の名だ。
何で彼だけ?
これは、彼がデビューした年が、冥王星(PLUTO)が発見された年(1930年)だから、ということらしい。
PLUTOとは冥王、遥か彼方の地のことを意味している。
何で、冥界、暗黒をイメージさせる暗い名前が、ディズニーの明るく大らかなキャラクターに与えられたのであろうか。不思議だ。
これには、冥王星がアメリカ人トンボーによって発見されたということが影響しているようだ。アメリカの人達は、太陽系最後の惑星がアメリカ人によって発見されたことを喜び、そして大変名誉なことであると考えているらしい。
子供達の中でも、最も人気があるのが冥王星とか。
えっ、土星じゃないの?
というか、惑星の人気ランキングなんてあるの?と私達日本人は考えてしまうが。
何年か前、冥王星が惑星から矮惑星(準惑星)に降格されたとき、USAでの驚きと騒ぎは日本では想像できないほど大きなものだったようだ。
「可哀想なプルート」
この有名な新聞見出しには、冥王星とディズニーの有名な犬の正に両方の意味が込められていたのだ。信じられないが。
冥王星が惑星から降格された理由は「小さすぎること」だ。
カイパーベルト地帯には、冥王星よりも大きな氷の”惑星候補”が数多く存在する。いくらウォルト・ディズニーがバックにいるからと言っても、プルートだけを惑星として特別扱いする訳にはいかない、というのが科学者達の吐いた正論だ。
アメリカの子供達の反論。
「小さくたってチワワは犬だよ。プルートだって惑星でいいじゃない!」
いやはや、何と愛されているキャラクターなのだろう。
このあたりのいきさつは、この本が詳しい。とても面白い本だ。私は思わずクスクス笑いながら読んだ。
この黄色い犬には、浦安かカリフォルニアに行けば今でも会える。
彼は以前と何ら変わらない。
彼は惑星ではなくなったが、やはり”PLUTO”だ。
viva TDL!