オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

火の鳥たちが飛翔する時

 熱闘を制した火の鳥たち。

 今日の殊勲は何と言ってもこの人。

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 迫田さん。

 江畑さんに替わって、大活躍。

 身長175cm前後しかないのに、キューバのブロックを上から抜いて打っている時もあった。バックアタックも何本も決めてた。

 あれ、どんだけ、ジャンプしてるんだろう、と思う。

 傍で見ると、本当に空を飛んでいるように見えると思う。

 

 バックアタックはアタックラインの手前から飛んで、ネット際に着地するから、間違いなく3m以上(!)の幅跳びをやっていることになる。

 選手たちの体は地上から1m以上飛んでいる訳だから、およそ3m×3mの面積で軌跡を描いていることになる訳。

 これ、木村や栗原だと、身長が185cmくらいあるからもっとすごい面積になる。

 これは豪快。

 古い話であるが、私は元全日本のエース、大古さんの現役時代の試合を見た事がある(サントリーの頃)。

 それはすごかった。

 

 バックアタックも素晴らしいけど、大古さんと同様、オープン攻撃で絶対的な破壊力を持ったスパイクを打つのは栗原。通称メグ。

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 残念ながら今大会には出ていない。

 やっぱり膝の調子が良くないんでしょう。

 使われ方を見ていると、狩野さんもやはり足が完璧な状態ではないような気がする。

 

 メグがいなくても勝てる今のjapanは強い。寂しいけどね。

 沙織さんは、プレースタイルが異なるので、メグのようなスパイクは打たない(打てない)。

 沙織さんは、今でも十分に凄いが、ラリーになった時、後方から来る離れたトスをブロックを吹っ飛ばして決めてくれるようになれば、完成形だ。

 

 バレーボールは、是非とも現地の最前列で観戦してほしい。

 彼女らの凄さが分かる。

 彼女らは、信じられないスピードでゲームをしている。

 ボールの速さはやはり現地で見ないとその凄さは分からない。

 竹下さんの奇跡のようなバックパスや、佐野さんの足を折り畳んでコートの床スレスレでレシーブしているミラクルプレイはTVではその凄さはなかなかわからない。

 体育館に行こう!

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 もう一人のキーマンは新鍋さん。

 この人はサーブが良くって、さらにサーブミスをしない。

 あのサーブ、TVではわからないが、相当取りづらい。

 フローターサーブをあのスピードでネットすれすれに打ち込まれると、相当腰を落とさないと拾えない。

 だから、レシーブした相手側選手が取ったあと腰がグラッとしてるのが、よーく見るとわかる。

 間接的に相手の攻撃力を減損させている。

 あと、ブッロクもしっかりつくし、ちゃんと手に当てている(これをしてくれるとラリーに持ち込める)。さらにレシーブもうまい。

 得点力は高くないが、鉄壁の目立たないサポートをやっている。

 

 サーブがよくて、さらにミスしないのは中道さんも同じ。

 狩野さんと2枚替えでピンチサーバで出てくるが、サーブミスを滅多にしない。

 この人…、毎回サービスエースを狙って打ってる。

 これでミスらないのが素晴らしい。

 このサーブをセッターに返すのは至難の技だ。この人のサーブは殆どにおいて、相手の陣形を崩す事に成功している。

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 という訳で、チーム一丸となった粘り強い戦いが出来た結果、強敵キューバを下す事ができた。

 あと1つ勝つのは相手が強豪だけに正直難しいが、彼女らの頑張りを信じて土曜、日曜と応援したい。

 がんばれ火の鳥達!