オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

「相棒」と「刑事コロンボ」

 少し前から、昼間の時間帯に「相棒」の再放送をやっている。

 このドラマの存在は、知っていたがこれまで見たことはなかった。しかし、シリーズとして11シーズンも制作し続けているというのだから、大変なヒット作だ。この間、スピンオフ・ドラマもやっていた(見ていないが)。

 実は、この再放送をたまたま見たのであるが、これがとても面白かった。なるほど、ヒットするのも頷ける。

 このドラマは、タイトルからすると、水谷豊さんとその相棒の関係、やりとりを中心にストーリーを楽しむものかと想像していたが、私の感覚ではそうでもなかった。シャーロックとワトソンの関係性のようなものは、このドラマからは感じられない。

 それよりも、1話完結、基本的に謎解きモノで犯人は最後に判明、毎週ゲストを出演させる、毎回異なる業界・職業にスポットを当てる、脚本家は毎週替わる、というパターンがこの番組の面白さを演出していると言える。

 ストーリはそれほど複雑ではない。しかし、気楽に見ることが出来る。

 時々、胸を熱くさせるようなヒューマニズムを演出することもある。

 という訳で、毎日昼間に録画しておき、週末に纏めて見ている。1日5本も見れば十分お腹一杯になる。

 先ほど記した刑事ドラマのパターンの多くは、「刑事コロンボ」で確立されたものだ。ただし、「刑事コロンボ」には相棒はいない。また、最初に殺人事件の描写があり、犯人は視聴者にあらかじめ知らされている。ストーリーの中心は、コロンボが犯人を追いつめていく経過部分だ。

 このパターンを見事にパクったのが「古畑任三郎」。

 「古畑任三郎」と「刑事コロンボ」の違いは、脚本家が固定(三谷幸喜)であること、コメディっぽい作りをしていること、相棒や部下がいることか。

 これは、これで面白かった。私のお気に入りは、山口智子さん、松島菜々子さん、イチロー選手がゲストのエピソード。イチローの演技には恐れ入った。天才は何にでも才能を発揮するものらしい。このドラマ、また再開してほしいと思っている数少ないものの一つだ。

 

 謎解き、推理ものドラマは多い。

 毎週のようにどこかで何かの推理ドラマが制作・放映されている。以前は、西村京太郎シリーズ(十津川警部)が定番だったが、今では、タクシー運転手や天才外科医、葬儀屋の店主などが活躍するシリーズもの(他にも多数あるようだ)が見られる。

 どれも、ほどほどだと思うが、やはり「相棒」が抜きん出ているように思う。近々、12シーズンが始まるらしいが、果たして ”相棒” は誰が務めるのだろうか。寺脇さんが降板以降は、定まっていないよね。別に構わないけど。

 それにしても、近頃、乗ってるな〜と思わせるのは、東野圭吾氏の作品。「ガリレオ」もそうであるが、この人のシナリオは他を明らかに凌駕している。今、断トツの作家であることは間違いない。

 しばらく、「相棒」と東野圭吾氏に注目。

 それと全くコンセプトは異なるが映画「謎解きはディナーのあとで」も気になる・・・

 

 ※PS.前シリーズに引き続き、成宮さんが相棒を務めるんですね・・・