バスケではないバスケ漫画とバレー漫画
昨夜、息子の部屋から目覚まし時計が鳴る音が続いていたので中に入って止めた。
彼はクラシックなリンリンベルが鳴るタイプのものを愛用しているのだが、何故かこの時計、スイッチで止めないと永遠にけたたましく鳴り続ける。うるさい事、この上ない。
本人はどうやら風呂に入っているようだ。
彼の部屋でふと、足下を見ると「黒子のバスケ」の単行本が落ちていた。
「えっ、彼、持ってたんだ」
風呂から上がった彼に聞くと、
「うん、全巻持ってるよ。おやじ、『黒子』知ってるんだ」
「スラムダンクみたいに面白いの?」
「ビミョー。少し変わった話だよ。『テニスの王子様』ってテニスのお話じゃないじゃん。それと同じ。でも、面白い」
「スーパーサイア人でも出てくるのか?」
「そうじゃないけど、そんなもん」
その時、彼とアニメの世間話をしたのであるが、最近話題の『ハイキュー!!』については知らないと言っていた。バレーボールの漫画というと「アタックNO.1」しか聞いた事が無いそうだ。そりゃ、古いよ。
「ハイキュー!!」はこの間、アニメのTV放映が終了したが、私は後半しか見ていない。見逃していた。
しかし、すごく面白かった。
息子も知らないと言っていたが、確かにバレーボールを題材にした漫画ってあまり聞いた事が無い。探せば無くはないのであろうが。
「ハイキュー!!」の主人公は、小柄な男子(アタッカー)と天才的なセッターだ。
日向君という主人公は、神業的な移動攻撃(ブロード)をする。とても、実直で素直でピュアだ。
彼は色々と事情があって、6人で試合が出来るという当たり前の事自体に喜びを感じている。
そして純粋にバレーボールを愛している。そのひたむきな姿勢がすごく良い。感動する。
登場するプレイヤーも皆良い。性格の悪そうな人は誰も出てこない。
プレー、ひとつひとつの描写はマニアックだ。
知らない人に、バレーボールを詳しく理解してもらうのにもってこい。
「ハイキュー!!」は今、ANIMAXで再放送をしている。
実はハンカチを握りしめながら見ている。
久しぶりに夢中になるアニメだ。