マニア向けの一品
我が家の計算機をもう一つ紹介する。工業製品としては以前紹介した計算尺の対極にあるものだ。
金融電卓。
フツーの電卓に見えるが、液晶画面の下に青いボタンがいくつか配置されている。
・固定金利
・段階金利
・元金均等/固定金利
・定期預金
・外貨預金/損益
・年賦償還
・繰上返済/借換
これらの機能名を読むと、この電卓が四則演算以外に "出来ること" がおおよそ想像できる。
そう、住宅ローンの返済シミュレーションや投資回収の予測等が行えるのだ。
「そんなん、Excelで出来るじゃん」
その通り。
また、近頃はHPで住宅ローンの返済プランがシミュレーションできるサービスを提供している銀行も多い。
じゃあ、何でわざわざ「金融電卓」なんぞを購入したのか?
それは、「繰上返済」のシミュレーションをやりたかったから。
繰上返済は、何年後にいくら返済するかで、その利得は大きく変化する。これをExcelの関数で組むのはちぃ〜と骨が折れる。
また、計算式=計算結果、が正しいのかを検算するのも大層面倒だ。
だから、専用の電卓を購入した次第。
また、私が単に「電卓好き」って理由もあるが。
SHARPには、もう少し小振りでスタイリッシュな類似製品があったが、どうせ買うなら利便性を優先し、CASIO製を選択した。
これ、いかにも商用電卓っぽくて不恰好であるが、すこぶる使いやすい!
在宅勤務になってからは、仕事での計算業務は全てこれを使っている。やはり、キーが大きいこと=押しやすいこと、は重要だ。
それからもう一つ大切なこと。
この電卓は12桁表示。
個人で扱う数字ではないが、プロジェクトの売上、粗利、最終損益を計算するのに8桁では不足だ。事業部レベルでの経営数値を見る場合はなおさらである。
このマシーン「優れもん」である。
しかしながら、実は繰上返済は結果的には、
「やらなかった」
一生懸命、シミュレーションはしたのであるが、繰上返済する財力が無かった。
でも、買って正解だったと思っている。
だって、電卓、好きなんだもん…