オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

マニア向けの一品

 我が家の計算機をもう一つ紹介する。工業製品としては以前紹介した計算尺の対極にあるものだ。

 金融電卓。

 

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CASIO BF-850

 

 フツーの電卓に見えるが、液晶画面の下に青いボタンがいくつか配置されている。

・固定金利

・段階金利

・元金均等/固定金利

・定期預金

・外貨預金/損益

・年賦償還

・繰上返済/借換

 

 これらの機能名を読むと、この電卓が四則演算以外に "出来ること" がおおよそ想像できる。

 そう、住宅ローンの返済シミュレーションや投資回収の予測等が行えるのだ。

 「そんなん、Excelで出来るじゃん」

 その通り。

 また、近頃はHPで住宅ローンの返済プランがシミュレーションできるサービスを提供している銀行も多い。

 

 じゃあ、何でわざわざ「金融電卓」なんぞを購入したのか?

 それは、「繰上返済」のシミュレーションをやりたかったから。

 繰上返済は、何年後にいくら返済するかで、その利得は大きく変化する。これをExcelの関数で組むのはちぃ〜と骨が折れる。

 また、計算式=計算結果、が正しいのかを検算するのも大層面倒だ。

 だから、専用の電卓を購入した次第。

 また、私が単に「電卓好き」って理由もあるが。

 SHARPには、もう少し小振りでスタイリッシュな類似製品があったが、どうせ買うなら利便性を優先し、CASIO製を選択した。

 これ、いかにも商用電卓っぽくて不恰好であるが、すこぶる使いやすい!

 在宅勤務になってからは、仕事での計算業務は全てこれを使っている。やはり、キーが大きいこと=押しやすいこと、は重要だ。

 それからもう一つ大切なこと。

 この電卓は12桁表示。

 個人で扱う数字ではないが、プロジェクトの売上、粗利、最終損益を計算するのに8桁では不足だ。事業部レベルでの経営数値を見る場合はなおさらである。

 このマシーン「優れもん」である。

 

 しかしながら、実は繰上返済は結果的には、

「やらなかった」

 

 一生懸命、シミュレーションはしたのであるが、繰上返済する財力が無かった。

 でも、買って正解だったと思っている。

 だって、電卓、好きなんだもん…