オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

老人は図書館への立ち入りを禁ずる

news.livedoor.com

 

 とても意外な記事を目にした。

 何と、一部の地域では図書館での自習を禁止しているというのだ。詳細はリンクした記事を参照願いたい。

 

 以前、触れたことがあるが、私は大学受験を控えていた頃、大阪市立図書館には良く通っていた。

 そして、多くの参考書、静かな学習環境には大いに助けて頂いた。

 私の家は狭かったこともあり、静かに勉強をするには不適な場所だった。だから、平日夕方までは学校の図書館、定時後は中之島の図書館に通っていた。

 あの環境があったからこそ、受験勉強が思うままにできたのだと思っている。

 そのような経験をもつ者としては、世の大人は、せめて受験生には自習の場を与えてやって欲しいと切に思っている。

 一般の方が本を読むスペースがない、席がない、というのは確かに不便なことと思う。しかし、一方で、弁当持参でず〜っと居眠りをこいている老人も世間の図書館には多数いる。そして、その数は今後も爆発的勢いで増加して行くことだろう。

 言っておくが、図書館は昼寝をする場所ではない。それとも、法律で定めないと昭和のジジイ達はそんなことも理解出来ず、マナーを守れないのか?

 本を読む気が無い老人は、即刻図書館から出て行くべきだ。そして学生、若者に席を譲るべきだ。

 いつも、電車では席を譲ってもらっている筈。今回はその恩返しをすべきだ。

 私もまもなく彼らの仲間入りをする。しかし、彼らのような静的傍若無人な振る舞いはしない。したくない。

 暇を持て余すからと言って、図書館に来るな。

 ドトールコーヒーに行け。いや、既にそこも彼らで一杯であるが…

 

 今、この国は、恐ろしい方向に向かっている。

 老人は、私の世代を含めてまだまだ増える。増殖する。

 そして、若い世代の人口は先細っていく方向にある。

 今に、この国は老人だらけになる。やつらは、ありとあらゆる公共施設、遊戯施設、娯楽施設を占拠することだろう。

 すさまじくウンザリする。

 その例を見たいのであれば、たとえば国立美術館に行って見れば良い。

 成田空港

 ゴルフ場

 ボーリング場

 コンサートホール

 健康ランド

 ヨドバシカメラ

 豪華寝台列車

 そして公園…

 そこには、アリのようにおびただしい数の老人達が生息している。そして彼らは口々に唱えている。

 「我々を大切にしろ」と…

 

 ほんとうに気持ちの悪い国だ。

 若い人が極度に少なく、ジジ・ババばかりの国…

 

 そう言う私もいずれ老人になる。

 しかし、弁当を持って図書館に行き、そこで居眠りなどをする人間などには絶対にならない。

 学習に対する矜持を失ってまで生きていたくない。

 

 図書館での自習場所に関する折衷案を出す。

 休日は老人は図書館への立ち入り禁止とする。65歳以上は入館禁止だ。

 これで、若い人達、受験生はゆっくりと読書、勉強に専念出来る。

 一方、平日はジジイも入館OK。

 これで良いだろう。

 どうせ、ジジイは平日も休日もない。

 いつも朝から暇なのだ。

 図書館で寝るなら平日にせよ。

 その時間帯、受験生達は学校にいる。棲み分けだ。

 浪人生はどうなる、との意見が出そうだがそれは論外で良い。

 今時、大学は浪人までして行く所ではない。

 図書館の席を老人と奪い合ってまで大学を目指してどうする。そんな意義はないと思う。

 因に、大学に行くことの意義は、巷に大量繁殖している老人達にでも聞いてみればよい。

 きっと、素晴らしい回答をしてくれることと思う。

 

 

 

苗場という基準 

 たまたま、NHK BS1でFIS W杯アルペンスキーをやっているのを見た。

 近年は、モノスキー、スノーボードも大流行りだが、やはりアルペンスキーは良い、凄い。

 30°を超える斜面のコースを大小のターンを駆使して降りて行く。

 速い者が勝ち。ただそれだけ。

 シンプルであるが、確固たる基本技術の裏付け・積み上げがなくてはあのような速度で斜面を滑降はできない。

 美しさであれば、デモンストレーション・スキーであろうが、スキー本来のより速く滑るという面でスラローム(回転)という競技の醍醐味に勝るものは無い。

 極限状態で板を操るアスリート達には何かが取り憑いているように見える。そして、別の意味で”美しい”。

 一体、全体、どのような訓練を重ねればあのような滑りができるのだろうか…

  

 2月13日、14日、苗場スキー場で大会は行われていた。

 そう、あの「苗場」だ。

 今回の大回転のコースは、ゴンドラで昇った山頂駅からの斜面。

 あの山の上(頂上ではない)からプリンスホテルを見下ろす名物コースだ。

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 ここは相当の急斜面で、いつも昼過ぎにはコブだらけになっていたような気がする。

 アスリート達はこの難コースを凄まじいスピードで滑走していた。世界最高峰の技術をもつプレーヤーが、「苗場」の難コースにアタックしていた。

 今、日本のスキー場でW杯が開催されている。

 とても素晴らしいことだと思う…

 

 スキー人口のピークは、バブル時代の1993年の1860万人だそうな。その後、減少を続け最近では770万人程度とのこと。

 人口は、最盛期の半分以下の規模ではあるが、スキー好きにとって、それはそれで良い面もある。

 ピーク時のスキー場はごった返しており、とてもゆったりと滑るような環境には無かった。

 リフト待ち30分なんて当たり前。

 当時、私は日帰りスキーが多かったが、先輩M氏(AE-86/RX-7のあの人)とは「1日10本」がノルマだった。スキー場のリフト渋滞なんて言語道断である。今ぐらいの方が空いてて良いでないの?

 

 とはいえ、苗場は違った。

 このスキー場はあらゆる面で ”凄い”

 

 まず、そのスキー場としてのその規模。

 フロントのゲレンデがめちゃくちゃ広い(だからスラローム競技が出来る)。

 頂上も高い。そこまで、ほぼ一気に行けるゴンドラが2基も設置されている。

 クワッドリフトが多く、その輸送能力は半端ではない。少し行列はできるが、絶対に長くはならない。キャパシティとトラフィックが断トツに高いのだ。

 苗場は人も多く集まるが、施設の消化能力が圧倒的に高いため「待ち」のストレスを感じさせないのだ。これは、さりげなく駐車場に関しても同様だ。

 とても大切なことであるが、苗場の駐車場は「広い」。

 どんだけ混んでも入場出来ないことは無い。かならず、来場者を迎え入れてくれる。

 東京からのアクセスが良い。

 そして、関越トンネルの手前にある。その割には雪質は悪くはない。

 パウダーを見たいのであれば湯沢まで行くしかない。湯沢や津南と苗場を比べれば、その差は明らかだ。しかし、月夜野ICでOKという気楽さは捨て難い。

 何と言っても、その気になれば「チェーン無し」「ノーマルタイヤ」で行けるのだ。

 ビギナーにとって、圧倒的に敷居が低く、そして ”本格的” なのだ。

 そう、苗場が何と言っても素晴らしいのは

 「ミーハー」OK

 「本格派」OK

 であることだ。

 オシャレでかつ本格的であるということ。

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 私は、スキー場選びの基本は、「苗場」にあると思っている。

 アクセス、ゲレンデ、リフト能力、ゲレンデ内のレストエリア(これ結構大事)、ホテル施設、そしてリフト券の値段を踏まえ、全体のパフォーマンスでスキー場は評価すべきだ。

 苗場のリフト券は、5700円。

 果たして、どれほどのスキー場が ”これ” と競争出来るのだろうか…

 

 幸いにも、日本には素晴らしいスキー場が多くある。

 私のお勧めも紹介させて頂きたい。

 

ニセコひらふ・・・圧倒的なコース

・協和(秋田)・・・町営でこの規模。そしてホスピタリティ

蔵王・・・やはり行っておくべき所

・ハンターマウンテン塩原・・・アクセスの良さ、そしてオシャレ

・宝台樹・・・近い、コースが多彩

・玉原・・・とにかく近い、広い

・天神平・・・一番速くオープン。12月に滑れる

・サンメドウズ清里・・・近い、お手軽、優しい、子供連れ向き

・菅平・・・広大なゲレンデ、ため息がでる

・八方尾根・・・北海道でなくても本場のスキー場はあるという証明

 

 八方尾根は、映画「銀色のシーズン」の舞台になった。場所柄、関西からの来場者も多い人気スポットだ。文句無し。

 苗場基準で見ても、小さなスキー場であっても十分に行く価値のあるものはある。軽井沢は食事やファミリーゲレンデが良くお勧めだ。軽〜く滑りたい人に丁度良い。

 今が…旬だ。

 

 

 

 

ネズミの傲慢

「弊社としては、常に『パークの価値に見合った価格』を提示したいと考えております。今回の価格改定も、顧客満足度調査などの指標を踏まえた上で決定いたしました」

 

  今回の入園料値上げに関するオリエンタルランド(OLC)の言い分である。

 7400円…

 TDLにそれだけの価値がある、とOLCは言う。

 「いやなら来るな」と言っているに等しい。「上から」どころか天頂からの目線と言える。

 昨年の入園料値上げの理由の一つはアトラクション増設の資金捻出だった。OLCは、フツーの企業であれば、銀行からの借り入れか、あるいは増資により行われる資金調達を入園料の値上げという、常識では考えられない方法で行った。

 先に値上げをしておき、その果実は数年後に入園者に還元されるという、およそ受益者負担という価値観とは相反するやり方だった。

 TDL内にいかなるアトラクション、夢の遊戯施設を作るのはOLCの勝手であるが、まだ見もしないもののために、先攻して入園者がお金を払う仕掛けというのは如何なものか。

 私は到底腑に落ちない。

 だから、TDLには行かないと決めていた。

 その矢先の今回の再値上げである。

 頭がどーにかしている。

 野村証券の某アナリストは「8500円程度までの値上げであれば入園者減少はない」と何やら根拠レスのことを言っている。

 こんなバカなことがあっていいものか…

 USJの値上げがこの暴挙の手助けをしていることはあるだろう。

 矛盾することを言うようだが、私はUSJなら8500円出しても行ってみたいと思っている。

 それはまだ、2、3度しか行ったことがなく、その欲求があるからだ。

 しかし、ねずみランドは違う。これまで何度行ったか、もう覚えていない。10回目ぐらいまでは覚えているが、その先は不明だ。

 今のTDLに行く価値は私にはない。彼女と娘には未だ価値があるようだが…

 

 今回の値上げによる入園者減少はOLCは想定していないとのこと。

 大した自信である。

 丸1日かけても、ろくにアトラクションに乗れない現状を放置しておきながら、『パークの価値に見合った価格』などと良く言えたもんだ。

 何よりもあの食事のプアさは何なのだ。

 この数年間、パレードだって見たこと無い。あんなもん、とっくに飽きてしまっている。現に我が家の彼女達の主目的は「買い物」だ。ネズミを見ることではない。

 アナ雪、BB-8も見てみたい気はするが、あの傲慢を助けるようであればそれが不愉快だ。

 

 「いやなら来るな」

 分かった。当分行かない。

 世のTDLファンの行動までは予測不能だ。

 しかし、これで入園者の減少を見るようなことがあれば、完全な経営ミスだ。

 考えてもみよ。

 TOYOTAプリウス開発のためにカローラの価格を上げたか?

 「価値に見合う価格」とな…

 とんでもない傲慢である。

 

  

 

やり過ぎプリウス

 新型プリウスはめでたくも絶好調の売れ行きとのこと。

 紛れもなくTOYOTAのハイブリッドシリーズのフラグシップカーであり、ハードウェアの先進性という意味では国内最高峰に位置するものであろう。

 注目の燃費は、何と40.8Km/ℓにまでなっている。初代が28.0Km/ℓであったことを考えるとその進化は著しい。

 初代は、発売当時で見れば、その開発コンセプト、設計・品質、完成度、デザイン、実用性は他を圧倒していたが、現行モデルもその先進性のアドバンテージは維持されていると言って構わないだろう。

 インテリアが良い。抜群だと思う(2代目のインテリアはBooであったが…)。

 あのフロントに配置されたメーターは視線移動が少なく相当見やすいと想像する。実用性が高い。

 

 …だが、気になる面も幾つかある。

 まず、値段。最安モデルで243万円。最高モデルで320万円。相当高価なシロモノである。因に先代(3代目)は、205万円〜327万円だ。ベースが高くなっているのは一目瞭然。

 燃費も細かいことを言えば40.8Km/ℓはEモデルで、その他のグレードは37.2Km/ℓ。

 先代は36.5Km/ℓ〜38.0Km/ℓであるから進歩はしているが、実際にそのアドバンテージが給油時に実感出来るかはビミョーだろう。

 何よりも、40.8Km/ℓはカタログスペックであり、実用燃費は良くても7割程度であろう。それでも街中を走って25Km/ℓ以上も出るのであれば、それは凄いことではある。

 

 一番気になっているのはスタイリングだ。

 あのフロントマスク…ブサイクだと思う。好みの問題であろうが。

 先進的なデザインであるとは思うが、やり過ぎ…だ。

 私は恥ずかしくて乗れない。

 さらに、致命的なのは後方視界だ。

 フロントからリアにかけてなだらかに競り上がるボディラインを引いて、それをハッチバックにしている。

 一見、リアウィンドウは大きいが、極度に寝かせてあるため、運転席から見る後方視界は絶望的に狭くなる。

 2代目、3代目もそうであったが、プリウスを運転していて一番困るのは首都高速への進入だ。

 後方の見切りが悪いため、大変進入し辛い。特に首都高速には右側レーンに進入させるランプ(例えば羽田)があるため、その度に恐ろしい目に遭うことになる。

 これに、大雨が加わると、これはもうアトラクションだ。

 以前も書いたが、大雨の日にプリウスは運転するべきではない。その弱点は、今回、さらに強化・拡大されてしまっている。

 とても素晴らしい車であるのだが、残念な車でもある、と思う。

 だからと言って、4ドアセダンでプリウスを作ってほしいと言うと「それじゃぁ、SAIを買いなさい」と怒られるだろう。

 因にプリウスを好きで買っている人を挑発しているつもりは無い。ただの感想だ。

 

 注目のプリウスであるが、その存在がTOYOTAの先進性を誇示する時代は既に終わっているかもしれない。

 「MIRAI」に未来があるかも怪しい。

 ハイブリッドはあくまでも燃料電池への繋ぎ。

 しかし、水素が環境性能の到達点であるかは、未だ結論は出ていない。

 テスラの存在は不気味だ…

 

離婚率について

 「今、日本では結婚した3組に1組が離婚している」というような話を聞いたことがある。

 げっ、凄い世の中になったなぁ〜、と能天気に捉えていたのだが、ちょっと待てよ。

 私の周りにも離婚した知人・友人は何人かいるが、3人に1人などという恐ろしい数ではない。

 幾らなんでも、そんなにポンポンと別れてはいない。ほとんどの方々は不満はあろうとも、平和に結婚生活を継続している。ご近所の皆様方を含めて…

 では、一体「3組に1組」という数字の根拠は何なのだろうか。暇だし、少し調べてみた。

 厚生労働省が「人口動態統計」というものを出している。これを見てみると、平成26年の離婚数は22.2万件とある。そして、それに対して婚姻数は64.9万件。

 「離婚率」という言葉があるが、政府が出している数値は1.77。これは、人口1000人あたりの割合を算出したものだ。因にUSAの離婚率は3.6、ドイツ2.19、フランス1.97だ。これを見るに、日本の離婚率が特段高い訳では無い。

 では、「3組に1組」という衝撃的な数値はどこから来たものかと言えば、

 離婚数22.2万件÷婚姻数64.9万件=34.2%

 であろう。

 しかし、この計算、おかしくないか?

 その年に結婚したカップルが次の年までに、その中の34%が離婚するのか、と言えばそういうことでは当然ない。

 こんな計算に意味は無い。

 

 「人口動態統計」には、恐らく国勢調査の結果を反映したと思われる「家族類型別一般世帯数」という数値が掲載されている。それによると平成22年の世帯数は5184万だ。

 その中で、「夫婦のみ」「夫婦と子供」世帯を合計したものは、2468万世帯。

 因に、母子家庭、父子家庭の合計は452万世帯。

 この年の離婚数は25.1万件。

 本来、離婚の度合いを計るのであればこの数値を用いるべきであろう。

 25.1 ÷ (2468.4+25.1)=1.00%

 これが本当の「離婚する度合い」に近い数値だ。

 100組に1組程度。

 これが多いのか、少ないのかは分からない。また、ただ離婚さえしなければ、それでハッピーという単純なことでもないだろう。

 昭和に比べれば離婚するカップルが増えていることは事実だ。

 

 お互いが人生を共に生きていく最良のパートナーであることが何よりも大切なことだと思う。

 

 

 

宙の帽子

 赤経 12h34m59.4s

 赤緯 -11°37'23″

 地球からの距離、およそ2800万光年。

 ここに帽子の形をした銀河が横たわる。その名を「ソンブレロ銀河」という。

 NGC番号は4594、乙女座に位置し視直径はおそよ8'.7×3'.5、明るさは9.0等級。

 かなり暗く小さいが、市販の望遠鏡でも何とか捉えることが出来るらしい。

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 この銀河は、メシエのオリジナルカタログには記載されていないとのこと。1921年になってからメシエカタログにM104として追加された。

 実は、遡ること遥か1781年にメシャンがこの銀河を発見しており、ハーシェルも1784年に「ハーシェル天体」として自らの観測結果を記録している。何故か、メシエ以外の天文学者からは以前から認知されていたということになる。

 

 この銀河の風貌は幻想的である。

 その形がメキシコの方が良く被っている帽子に似ていることからこの名称がついている。

 はっきりとした円盤型の銀河を真横から見ている訳だが、円盤の周囲にはっきりとしたした黒ぶちが見える。これは、暗黒星雲らしい。

 銀河の直径はおそよ5万光年。太陽8000億個に相当する質量を有する。

 25cm口径の望遠鏡を使うと、全体形状、黒ぶちも肉眼で観測出来るそうだ。

 また、銀河の中心部には太陽10億個分の規模のブラックホールがあると噂されている。

 私は子供の頃、M104の写真を見て、天空の果てに浮かぶ銀河をどうしてもこの目で確かめたくなった。

 恐らく、多くの方がそうであると思うが、一度でも「土星」を望遠鏡で見るとその虜になる。そして、土星ほど簡単には直視出来ないが、写真で見ただけで同様にその姿に惹かれるであろう最有力の星雲・銀河のひとつが「ソンブレロ」であると確信する。

 本当に何とも幻想的な姿である。

 このようなものが遥か2800万光年も先に存在するのだ。

 因に、我が銀河系の直径は10万光年と言われている。

 とてもじゃないが、ソンブレロまでは行けそうにない…

 近年の科学技術の発展により、この銀河の詳細な姿が明らかになりつつある。

 これは、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えたM104の姿だ。

 

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 随分とこれまでとは印象が違う。

 鍋型銀河ではない…

 お皿型銀河だ。

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 しかし、何とも美しい…

 この銀河は乙女座にある。

 

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 女神様の左手の肘の下辺りに位置する。

 乙女座は全天で2番目に大きい星座と言われているが、南中した際もあまり高く上がらない。 都会では観測しづらい星座と言って良い。

 私も、自分の部屋から乙女座を見ることはほぼ無理だ。だから、ソンブレロも実際に見たことは無い。

 この銀河を見ることは、未だ私の夢・願望の一つとして残っている。

 実際には、さして困難なことではないが、それでも未到達の「夢」として残っている。

 

 さて、どこで、どのような望遠鏡をつかってこの銀河を見てみようか…

 

 

SMAP…

 正月早々から芸能界は賑やかだ。

 DAIGOと北川景子さんの結婚会見はとても爽やかで私も何故か幸せな気分に浸っていた。

 北川さんのことは以前から好感をもっていた。

 心から祝福したいと思う。

 

 一方、ベッキーについては最悪だと思っている。

「これで彼女は終わりだね」

 妻の一言。

 私は恋愛のプロではないので評論は出来ない。しかし、彼女より人生を少し多く生きてきたものとしてこれだけは言える。

 

 彼女は幸せにはなれない。

 

 人から大切なものを奪っておいて、自分が幸せになれる訳が無い。

 あの男は芸名の通り「ゲス」だ。

 音楽の才能と人格に相関関係はない。

 「ゲス」と一緒に生きても良いことは無い。ヤツはきっとベッキーのことも捨てる。元来が「ゲス」なのだ。

 下積み時代を支えた彼女を捨てられるのだ。きっと、これからも女を捨て続ける。たまたま、今ベッキーの傍にいるだけ。

 そんなことも分からない彼女は現在もファンを裏切り続けている。

 恐らく天罰が下るだろう。

 アーメン…

 

 そして…、SMAP

 自分自身について、凄く意外なことが分かった。

 私はこの騒動発覚以来、彼らに関するニュースをずっと追いかけている。気になって仕方がなかった。

 例のスマスマも見た。

・・・・

 そう、私はSMAPのことが好きだったのだ。

 不思議だ。

 取り敢えず、SMAPの空中分解が避けられたことに心底ほっとしている。

 何でだろうか…

 AKB48がどうでもよいのに、何故、SMAPのことが気になるのだろうか。

 

 彼らの偉大さを思い知らされた1週間だった。

 おっさんなのに…

 

 

近くなったイルミネーション

 年末に彼女に誘われてイルミネーションを見に行った。「さがみ湖イルミニオン」だ。

 場所は、以前は「相模湖ピクニックランド」と言っていたところであるが、今は「さがみ湖プレジャーフォレスト」と呼ぶらしい。随分とカッコいい名称になった。

 私は、イルミネーションは見てみたかったが、正直に言って相模湖まで行くのがおっくうだった。

 私の自宅からは、厚木経由で412号線を延々と走ることになる。

 この道は、以前、中央道沿いのスキー場に行くのによく使ったが、中々大変な道程である。

 「やれやれ、年末に大層なことだ。それも夜に…」

 と、ふと気がついた。

 「圏央道を使えばいいんじゃないか?中央道に接続しているのだから、その手前にICがあるかもしれない…」

 そう考え、改めて地図を見てみた。

「あった!」相模原ICである。

 海老名ICから相模原ICまでは19Km。そこから413号線経由で412号線に入れる。

 これは便利だ!

 私達は圏央道経由で相模湖を目指すことにした。

 

 Google Mapの経路検索では自宅からプレジャーフォレストまでは、50分程度の道程となっていたが、実際の所要時間も同様であった。

 これは以前と比べると凄まじく速い。めちゃくちゃ便利である。およそ1/2以下の所要時間だ。圧倒的だ。

 ただし、一つだけ注意が必要だ。

 相模原IC付近は、道路整備中だ。私の場合、VW UP!のナビが道路状況にフィットしていなくて、ICを出た後の経路を正しく表示出来なかった(圏央道自体を表示出来ないのでやむを得ない)。往路は、少々遠回りをしてしまった。

 ナビが使えない場合は、相模原ICを出た後、標識に従って「413号」の方向へ行けば良い。一つ目の大きな交差点を右折だ。

 私の場合「相模湖」の方向(直進)に行ったため、多少遠回りしたようだ。

 

 私達は、現地に4時過ぎには到着していたが、駐車場は既に相当の混雑具合で、第4駐車場に案内された。

 ここから入場口までは相当距離がある。私達は坂道を歩くはめになった。時間に余裕があるのであれば、早めの来場をお勧めする。

 5時に園内のイルミネーションが一斉に点灯されるのであるが、この瞬間は圧巻だ。

 一瞬、場内から歓声が上がった。

 

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 頂上にはリフトに乗って移動することになる。

 しかし、このリフト、すこぶる混雑する。私達の場合は1.5時間並んだ。

 頂上には観覧車があり、街を見下ろせる。

 しかし、ここでも30分待ちだ。

 園内は相当混雑しているので、待ち行列ができることはある程度やむを得ない。それ故に、しっかりと防寒着を用意することをお勧めする。この時期の現地は極めて「寒い」。

 

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 ↑

頂上の観覧車

 

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 ↑

下りのリフトからの景色。相当に寒い

 

 あと、言っても仕方の無いことであるが園内の食事は高価でプアだ。期待しないこと。

 帰りは何故か臨時出口に案内される。この道、相当に荒れており難儀だ。RV車以外の運転は厳に注意する必要がある。さらには園の裏側に出る。そして誘導員に「左折しろ」と言われる。

 言う通りにすると、意に反して相模湖方面に行ってしまう。帰路は要注意だ。

 

 いずれにせよ、横浜方面からは、相模湖はずっと近くなった。

 圏央道のおかげである。

 イルミネーションは、4月10日まで開催されているとのこと。

 お勧めである。

新年の湘南

 新年が明けた。

 とても穏やかで晴天の正月である。

 江ノ島もこの通り。

 

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 湘南海岸からは富士山と伊豆半島が見えた。

 この数年間で一番見晴らしの良い正月ではないだろうか。

 

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 今年はカレンダーの関係で短めの年末年始になった。明日が仕事始めの方も多いと思う。

 頑張りまっしょい。

缶チューハイを飲みながら

 私は日頃、Takaraの缶チューハイ(レモン)を飲んでいる。

 以前(数ヶ月前)、近所のとある酒屋にこの缶チューハイを箱買いしに行ったことがある。その際は、たまたま(?)「商品を切らしており店頭に配列したものしかない」と断られた。

 その時は仕方ないので何も買わずに引き返し、その帰りにイトーヨーカドーで6缶を購入し帰宅した。

 それ以降、近所のイトーヨーカドーで6缶ずつちびちびと購入するスタイルになり、その酒屋には当分行っていなかった。

 今朝、年末のお酒をストックするため、久しぶりにその酒屋に行ってみた。

 

ゆず「Takaraの缶チューハイを1箱下さい」

店員さん「少々お待ち下さい。倉庫から出してきますので」

しばらく経って、

店員さん「申し訳ございません。あいにく商品を切らしております。店頭にあるものが全てでございます」

ゆず「・・・」

 

 私はまたしても何も買わずに店を出た。

「この店に来ることは金輪際無いな…」

 この店は在庫管理、サプライチェーンマネジメント(SCM)が全く出来ていない。

 鉛筆を切らしている文房具屋と同じだ。パンの無いパン屋。坊主のいないお寺。看護師はいるが医者のいない病院…etc

 しかし、この年末、書き入れ時に在庫を切らしているとは…

 

 帰り道にやはりイトーヨーカドーに寄ってTakaraの缶チューハイを9缶買った。

 因にこの缶チューハイ(500mℓ)の値段は、酒屋150円、イトーヨーカドー149円である。

 この酒屋に来年は来るであろうが、10年後の未来は無いと思う。

 スーパーに全ての面で劣る酒屋も珍しい。

 年の瀬に珍しい体験をしたものだ。

 

私的ニュース10分野

 年末なので今年1年を振り返ってみた。完全私的ニュース。

 

①大阪

 事情があって帰阪を繰り返した1年だった。滞在日数を数えると約1ヵ月になる。その移動手段の殆どはVW UP!を使った。新東名、新名神高速道路の利用も常連になり、利用に相当慣れることができた。

 来年2月には、新東名は豊田東ICまで伸延されるとのこと。三ヶ日IC付近の渋滞緩和が期待できることから、走り易さ・利便性向上は間違いと思う。

 大阪で頻繁に食したのは「王将」の餃子とお好み焼き。それから、うどん。

 やはり、うどんは関西に限る。

 しかし、チンピラのような輩が多い大阪にはウンザリしており、もう戻ることは無い。一時滞在するだけ。

 良い所であるがキライだ。

 

②車

 VW UP!がトラブル連発だった。

 VW本社もディーゼルエンジンの不正プログラム問題で大騒動。経営へのダメージは計り知れない。

 驕れるVWも久しからず。盛者必衰のことわり…

 しかし、UP!は乗り続けるつもりだ。

 その後のことはまだ分からない。恐らく、GOLFを買うことはもう無いと思う。

 彼女は「もう、国産車には乗らないから何かVW以外のものを考えておいて」と言っている。

 そう言われてもねぇ

 

③企業

 不正はVWだけではなかった。グレーゾンを悪用した不正会計や工事にかかわる書類改ざんが発覚した。

 東芝粉飾決算は酷い犯罪的行為であった。歴代3社長は告発されたが、これは当然であろう。

 本人達に罪の意識は感じられない。のうのうとしている。

 そうなると気の毒なのは社員の人達だ。

 社員は会社を選べても社長を選べない。

 そして、いかなる世間の批判を受けようとも、生活のためにそこで働き続けなければならない。会社への愛着も強いであろう。

 その彼らの愛社精神を踏みにじったのが最高経営責任者なのだから救いが無い。

 「見栄」で会社経営をやっていたあの3人は、きっと地獄に堕ちる。そうあるべきだ。

 

④スポーツ

 ラグビーW杯の日本代表の活躍で一躍ブームがきたか?と思ったが、実際はそうでもないらしい。国内試合にはあまり観客は入っていないとのこと。

 やはり「にわか」ファンが多いのか…

 W杯予選リーグで3勝して決勝に行けなかったのは史上初とか言っていたが、それは「南ア」戦の後、スコットランドにボロ負けしたからだ。

 ”快挙” といっても差し引きゼロ、と考えるのは私だけであろうか?

 皆、一体何に騒いでいるんだろう。

 五郎丸がカッコ良いのは認める。 

 

⑤芸能

 紅白歌合戦がつまらない理由については既に書いた。

 しかし、今回の出場歌手と曲目を見て、いよいよ紅白歌合戦は「自爆」したな、と思った。

 ベテラン歌手は、皆、唄う歌が無いらしい。若手グループのメドレーもくだらない。

 和田アキ子を出すくらいならKalafinaに声をかければいい。

 そして、男女ともトリの曲目が酷い。これでは、毎年、お盆にやっている「懐かしのメロディ」とどこが違うのだ?

 こんな内容では私でも見ない。

 企画サイドは、これを「面白い」と本当に考えているのだろうか?

 昭和の会社慰安旅行での新入社員出し物と殆ど変わらない。

 マジで「バカ丸出し」である。

 

⑥安全保障

 日本国憲法第9条は、事実上破棄された。

 しかし、驚くべきことにそれを強行した内閣の支持率は暴落していない。

 世間の人達は、思ったよりも防衛軍の「戦闘行為」には寛容らしい。

 次年度予算で防衛費は当然のことながら上積みされている。

 繰り返し私は主張するが、この決定プロセスは間違っていると思う。

 「無理が通れば道理は引っ込む

 これに味をしめ乱用するのが ”政治家” というものだ。

 私は彼らを信用していない。 

 

⑦IT

 Windows10がリリースされた。

 我が家の2台のノートPCは、私が気がついたらWindows10にVerUPされた後であった。私は手を触れてはいない。

 家族の人達は、OSのVerUPなぞ、過去にやったことは無い。しかし、VerUPは知らない間に終わっていた。

 彼女に事情を聞くと「何かPCの立ち上がりが遅いなぁ〜と思っていたけど、何かあったの?」と言っていた。

 「OSがWindows8からWindows10にVerUPされてるじゃん!」

 「?、意味分かんない」

 Windows10、恐るべし…

 

⑧戦争

  フランス:パリで起きたテロには驚いた。

 ISのクレイジーな蛮行を見て、養老孟司氏の「バカの壁」を思い出した。

 彼らの思想・思考は「バカ」では表現しきれない。

 常軌を逸しており、行動原理を理論的に説明することは私には到底不可能だ。

 「人類共通の敵」とは、これまでの歴史・経緯を考慮すると言い過ぎかも知れない。

 組織としては殲滅するしかないと思うが、現実はそれも短期的には困難だろう。

 私達は、「姿なき敵」と戦闘状態にあると言わざるを得ない。

 

⑨地学

  箱根の警戒レベルは1に引き下げられた。

 しかし、大湧谷辺りは未だ立ち入り禁止とのこと。

 本件、我が家への影響はあった。

 先日「長谷寺」に行ったことをブログに書いたが、本来、紅葉は箱根に見に行くつもりであった。家族で、天山温泉と紅葉と蕎麦をセットで楽しむつもりであった。

 いつもは意識していないが、いざというときに「箱根に行けない」と言われると結構辛い。

 箱根のありがたみを実感した年でもあった。

 

⑩恋愛

 娘の彼氏を紹介された。

 好青年で良かった。

  でも、寂しくなる…

 

 来年が良い年でありますように。

 

 

 

2016年の星空

 今年も残りわずかとなった。

 振り返れば色々とあった1年であるが、何とか全う出来たことをありがたく思うべきであろう。そして、そう思うような年齢になった。

 来年がどのような年になるのか、私には占う術もない。しかし、少なくとも星空に関しては多少のことは分かる。

 

 2016年は「火星」に注目だ。

 火星は元旦の夜には乙女座にいる。しかし、1月半ばには天秤座に移動している。そして3月には蠍座、4月には蛇遣い座、5月には逆行して蠍座に戻り、そこから天秤座、蠍座と辿って行く。

 何とも忙しいことであるが、来年は彼女の行方に注目だ。

 人類は、いずれ近い将来、彼女の元に行くことになる。

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 一方、他の惑星はどうしているのか。

 スーパースター「土星」は、元旦の頃は蛇遣い座(16時38分)にいる。それから緩やかに移動し、来年の大晦日の頃には蠍座にいる。

 ジュピターは、獅子座から乙女座に移動する1年である。

 つまり、来年は火星、木星土星が一度に見られる年なのだ。

 5月あたりの真夜中に空を見上げると下記のような景色が見られる。

 

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 来年が楽しみだ。

 良い年でありますように・・・

筋が悪い話

 旧日本海軍に「扶桑」という戦艦があった。

 名前は申し分ない。しかし、「筋が悪い」設計の艦だった。

 開戦時の主要スペックは下記の通り。

基準排水量 34,700t

全長 212.75m

水線幅 30.64m

速力 24.7kt

主砲 35.6cm砲連装6基:12門

幅砲 15.2mm砲単装14基

 

 重武装の大型艦である。

 何の「筋が悪い」のかというと、24.7ktの速力だ。鈍足。

 この戦艦は、1915年に竣工したものであるから、開戦時においては既に艦齢26年であるとは言え、あまりに速力が遅い。遅過ぎる。

 大口径砲を12門も備えることは素晴らしいのであるが、この低速で果たしてUSA相手にどのような戦い方が出来るというのだろう。

 30年以上前にあった日本海海戦のシチュエーションでしか使えない戦闘艦だ。太平洋戦争で日米双方が運用した航空母艦の護衛用には到底当てられない。

 この艦は、何度かの大規模な改装を経ているが、速力だけは如何とも向上し難かった。新造時22.5kt→改装後24.7kt、である。

 その理由は、200m程度の船体に35.6cm連装砲を6基も搭載したことだ。余りに攻撃力重視の設計であったことから、十分な機関出力が捻出出来なかったのだ。

 外観を見れば分かるように、この艦は主砲塔6基のうちの2基が船体中央部に、それも煙突を挟んで配置してある。

 これでは、エンジンを搭載する場所がない。

 現にこの艦の機関出力は極めて貧弱で75,000馬力だった。金剛型が136,000馬力であったのに。

 スタイルも非常に不安定だ。とてもスマートとは言えない(好みにもよるが)。

 因に本艦を低速と蔑んでいるが、長門型、伊勢型も似たような性能であり、当時の戦艦は押し並べて低速であった。要は、攻撃力、防御力と運用性のバランスがとれていないと言うこと。

 この艦は、実戦での使い道が無いため、開戦後長く瀬戸内海に繋がれていたが、1944年のレイテ海戦で最後の花道を飾っている。場所はスリガオ海峡。待ち望んだUSA艦隊との艦隊決戦であった。

 しかし、この時の相手側が用いた戦術の中心は、魚雷艇であったと聞く。砲戦もあった様であるが、多数の小艦艇を相手に近接戦、魚雷戦を挑まれたようだ。

 つくづく「筋の悪い」話だ。

 

 ・・・・

 

 「軽減税率」の与党協議は続いているらしい。

 自称「平和の党」が頑強に自己主張を押し通そうとしている様だ。

 前回総選挙で代表自らが「軽減税率〜、軽減税率〜」と一つ覚えにアピールしていたのだから、引くに引けないのは理解出来る。

 しかし、この政策「筋が悪い」。

 低所得層への配慮、救済処置というのが大義名分であろうが、お金持ちも「食料品」は購入するので恩恵は広く、隙間無く拡散される。

 それに、財源が捻出出来ていない。たった4000億円を確保するのに、他の社会保障制度を削ったりしている。

 食料品の多くを対象とするには、さらに4000億円程度の財源が必要とのこと。

 しかし何度も言うが「筋が悪い」。

 スーパーで秋刀魚を買った際に216円払うか、210円を払うかで揉めているのだ。

 その差、6円。

 消費税を品目によって、8%と10%で使い分けるなんてナンセンスだ。これが食料品であるか無いかとで、5%と20%の違いがあるのであれば、まだ政策的意義も理解出来なくもない。

 あの与党様の幹部連中はバッカじゃないか、と思っている。

 誰のための、何のための制度なのか、為政者達は今一度冷静に考えた方が良い。

 

 それにしても4000億円の捻出に苦労するとは、貧乏な国になったものだ。

 つい先日、税収は1.7兆円程度上振れするとのニュースを聞いたばかりだ。

 COP21では、今後5年間で途上国に1.3兆円規模の経済援助を行うとABEが得意顔で表明していた。

 桁違いの対外経済援助を表明しながら、4000億円の財源が国内には回せないらしい。何だかアホみたいな話だ。

 財務省のHPを見ると、この国の税収の状況は詳しく分かる。

 平成27年度の基礎的財政支出は72.9兆円。それに対し上振れした結果の税収は56兆円程度。

 収支的にはまだ、72.9-56=16.9兆円の不足だ。消費税に換算すると10%も足りない。金欠甚だしい。

 27年度予算の中で「経済協力費」は5,064億円となっている。COP21での経済協力は恐らくこの中から捻出されるのであろう。

 それとこれは違うと言うことで、軽減税率の財源を「経済協力費」や「防衛費」(約5兆円)に求めることは、実際には許されないのであろう。

 ならば、どうするのか?

 やはりタバコか。

 1箱あたり50円程度引き上げれば、財源は確保出来そうだ。

 ただし、その値段は430円→480円程度になる。

 1箱1000円までは、まだまだ余裕がある。因に本当に「愛煙」しているのであれば文句は無い筈だし、嫌なら止めれば良い。このことに耳を傾ける関係者は皆無であろう。

 食料品の中では、恐らくお酒が狙いやすい。財源は1.3兆円程度。しかし、30%レベルの引き上げはさすがに厳しそうだ。

 であれば、酒とタバコ双方の税率引き上げで、生鮮食料品の軽減税率財源を確保するのは如何か。

 これ…、意外と筋は悪くないかも知れない。

 

 

 

長谷の紅葉

 昨日、紅葉を見に鎌倉に行ってきた。

 場所は、彼女達の要望を取り入れ「長谷寺」。

 3連休の最終日であり、混雑を避けるため朝一番で車を走らせた。

 長谷寺の開門は早い。8時頃から周辺駐車場も営業している。

 

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 鎌倉全体にも言えることであるが、長谷寺は四季を通じて見所がある。

 紅葉も美しいが、彼女はあじさいの咲く梅雨の頃が一番好きだといっている。

 鎌倉は、雨でも雪でも素敵だ。

 

 

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 ご覧の通り、長谷はまだ紅葉が始まったばかりのようだった。

 もう、11月末なのに。今年は遅いのだろうか…

 

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 海が見下ろせるお寺というのも珍しいのではないだろうか。

 私は、この風景が大層気に入っている。

 

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 恐らく、長谷は(来週)12月から紅葉の旬を迎えることになる。

 ついこの間から、夜のライトアップは始まっている。

 これから、鎌倉はさらに美しくなる…

 

 

生臭い赤ワイン

 今日は、ボジョレー・ヌーボーの解禁日だとか。

 日本で毎年のように話題になる理由の一つに、時差の関係で日本が世界で一番早く解禁日を迎えることがあるらしい。

 しかし、時差といっても何日もある訳でなし、ほんの数時間である。

 世界で一番早く、まるで生煮えのようなワインを飲んだことを、一体誰に自慢するつもりなのか、夜中から並んでいる人に一度聞いてみたいと思っている。

 作っている産地の人が一番を競うのは、ゲームのようなものであろうが。

 

 ヌーボーのいただけないのは、何と言っても「味」と「値段」の関係である。

 私は、あのヌルッとした味のワインを「フルーティ」といって、3000円を出費する感覚が分からない。

 成城石井や横浜そごう、元町ユニオンのワインコーナーから、同じ値段で珠玉の一品を見つけることの方が楽しいと思うのであるが…

 毎年、解禁日にボジョレーを飲んで、その年のワインの出来を占っている人がいるのであれば、それはマニアであり、相当にセレブな趣味だ。

  そのような人は、恐らく、自宅か行きつけの店にワインカーブを持っていらっしゃるのだと推測する。それはそれで、リスペクトすべき嗜好・趣味だとは思う。

 ただ、ボジョレーの味に焦がれて、今日を持ち望む人達がいるのであれば驚きだ。

 苦くない赤ワイン、長く熟成させることの無い赤ワインが存在することは当然あり得るが、それを「フルーティ」の一言で評価していることは問題だと感じている。そして、それが3000円もするのだ。そのことが、当たり前のように業界は捉えているようだ。

 それは、私には異常に見える。

 古酒の1年ものの価値を論じているようだ。

 

 今日一日、ただの生臭い赤ワインのために街は賑わう。

 ワイン好きの私にとっては、忌々しい一日だ。