オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

美ら海の国

 九州の南端、鹿児島市から南にさらに650Kmの距離。人口はおよそ142万人(2014年現在)。

 そこは、周りを海に囲まれた別世界だ。

 珊瑚礁の海がとても美しい。「美ら海」とも呼ばれる。

 下は宮城島の海。

 珊瑚礁が見える。

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次は、瀬底島の海。

本州では見ることのできない風景だ。

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美ら海水族館から見た夕日。

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水族館にはジンベイザメが3頭もいる。その大きさは圧巻だ。

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首里城。復元は今も続いている。

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「1マイルの軌跡」と呼ばれた国際通り

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 20年ぶりに沖縄に行ってきた。

 忘れられない思い出になった。

 ありがとう、沖縄… 

詐称もシャレのうち

 もう随分と前にTVで見たお話。

 志村けんの番組で、彼が研ナオコとショートコント(寸劇)をやる場面があった。

 研ナオコは、愛する旦那と今晩こそ子づくりをしようと、スタミナ満点の料理を作って彼の帰りを待っていた。

 それを知ってか知らずか、志村は夜遅くに酔っぱらって帰宅する。

 こんな時間まで何処をほっつき歩いていたのか尋問するナオコ。

 それをうざったいと振り払う志村。

 志村は思わず愚痴を言う。

「報道関係の仕事はな、付き合いとか色々とあるんだよ!分かるだろ、それくらい!」

 ナオコは、志村の顔に最大限接近し言い放つ。

「新聞配達のどこが報道関係の仕事じゃ!」

 会場は大爆笑。

 私もひっくり返って笑った。腑が捩れる…

 

 彼は突然、私に言った。

「ゆずさん、私、今の仕事止めて田舎に帰ることにしました。」

「えっ!また何で…」

「実家の仕事を継ぐことになったんです。これまで、兄貴(長男)がその筈だったんですが、事情が変わって」

「ふ〜ん、そうなんだ…。実家の事業であるなら仕方ないか…」

「でも、何か冴えないんですよね。」

「何で?」

事業って言ったって、実家の家業はガス屋です。」

「お米とか醤油とかも配達するやつか…」

「そお」

「いいじゃん、別に。地元密着の仕事だよ。大事なことだ」

「でも、東京で仕事している方がいいなぁ」

「…」

「ゆずさん、何かカッコいい名目ありませんかね?」

「家業を継ぐ?」

「そお!」

「…。実家のエネルギー事業を継ぐことになったってのはどうだ」

「ガスですよ?」

「ガスはエネルギーだ」

「そうですね!」

 

 彼は実家のある岡山に帰って行った。

 しかし、私は2年後、彼と友人の結婚披露宴で再会した。

 彼曰く。

「いや〜、ゆずさん、エネルギーは流行んないですね!」

 本当に楽しい人だ。今は、某上場企業の人事部にいる。

 

 経歴詐称したとかで、ショーンだか、マクドナルドだか、川上だとか言う人が世間から責められているらしい。

 MBAとかパリの何とかとか、コンサルタントとか、整形とか、色んなことをやっていたとかいないとか…ハーフなのかクォーターなのか、いや熊本の田舎者だとか…、一体何が本当なのだ?

 

 私もたまには「報道ステーション」で彼のことは見ていた。

 それまでは随分と派手な経歴だな、とは思っていたが、その内実は、ほとんど先ほどの「報道関係」「エネルギー事業」のネタとレベルは変わらないらしい。

 何だか、私は笑ってしまった。

 いや、彼はちょっと経歴を盛っただけの話だよね。私も20代の頃は先に触れたようなジョークは言っていたので分かる。

 これが、番組を全て降板するほどのことなのかね…

 これまでも、コメンテーターの顔にカメラが向く度、プロフィールが表示されるのは見ていて正直、ウザかった。

 「…が趣味」「…が得意」「…に定評がある」

 これからは、川上氏が映る度に、これまでの嘘の華々しい経歴が表示されるとともに、「これらは少し盛っています」というスーパーが挿入されるのだろうか…

 

 この騒動の背景に、番組提供側、視聴者に一種のブランド信仰があったことは否定できまい。

 そういう私も、何だか、ちょっと自分自身が恥ずかしく思ってしまった。

 「MBAでハーフで男前かぁ。羨ましい〜」

 正直そう思っていた自分が馬鹿なのだ。

 私は彼のことをそんなに悪くは思っていない。私自身が俗物なのだ。

 

 私はそれよりも、自分の芸名(本名含む)をアルファベットで書いて見せて、世界に通用する呼び名、あるいは自分は日本人ではなく外国籍人だと言わんばかりの顕示をしているミュージシャンの方が見ていて恥ずかしい。

 所詮、”TARO” と書いても日本人は日本人なのだ。

 「太郎」でいいだろう。

 それとも、彼らは、自分の真の存在を認めたくないのか… 

 日本人ではなく、外国人になりたいのだろうか?

 

 であれば、日本のブランド信仰も大したものである。

 彼と遜色無いではないか…

  

 

 

決別

 以前、ゴルフを止めた理由の一つはつまらない賭けが慣習となっていることを述べた。

 日本は不思議な国で、国が定めたジャンルの賭博は合法で、それ以外は一切が違法という制度をとっている。

 賭博を何故規制する必要があるのかという学術的な解釈にあまり興味はない。とにかく、これにのめり込むことにろくなことがないことは明らかであるので、自身の道徳心から私は賭けはやらない。

 そして、以前も触れたがこの類いの遊戯の最も煩わしく鬱陶しいことは、周りがそれをやれば自分もやらねばならないという、不愉快極まりない同調圧力があることだ。

 何度も言うが、それが嫌な人間にとってこのことは、どうしようもなく鬱陶しいことこの上ない。

 ギヤンブルにのめり込むつまらぬ人間に限って、この同調圧力を強くかけてくる。

 そして、その場は、まるで高レートの掛け金をライズする者ほど、勇者と見るような低劣な風潮が支配する。

 私は、このような空気感がたまらなく嫌いだ。反吐が出る。

 ただ、やりたい人は勝手にやれば良い。別に制止しない。

 私を巻き込まなければそれで良い。好きなだけ、散財・浪費すれば良い。

 いまさら、彼らの人間性を問うことも無い。法律違反であるが、それも訳の分からない理屈を背景に作られたものだ。合理性には欠ける。

 「射幸心を煽る」

 全くくだらない否定理由だと思う。

 花札、麻雀、パチンコと野球賭博の品性の違いなど私には理解出来ないし興味も無い。

 だから、世間というよりも、マスコミが某野球選手をタコ殴りする理屈が私には理解不能だ。

 

 某野球チームにおいては、円陣を組んだ際に、金銭授受を伴う賭博もどきの行為があったことが報道されている。

 球団側は「士気を鼓舞するため」と、苦しい・見苦しい・みっともない言い訳をしている。

 今年からチームの指揮をとるあの監督もやっていたのであろうか?だとすれば、最低である。

 今シーズンから、某チームが負け試合でベンチ前で円陣を組んだら、恐らくファンは皆「今日のレートはいくらだろう」と考えることだろう。

 あの人達は、こう思われることが、野球選手、プロフェッショナルスポーツに携わる人間として恥ずかしくないのであろうか。

 今回の一件で、彼らのいる業界が私の思う最も嫌いな風土のもとで構成されていることがよく分かった。

 彼らは法律で定義される賭博はやっていないかもしれないが、私に言わせれば、その背景・文化・コンテクストはイリーガルの世界と同じだ。

 

 あの業界は私の忌避する価値観で構成されている。

 もはや盟主でなければ「巨人」でもない。

 バットとグローブで着飾ったギャンブラーだ。

 今、某球団だけでなく、他にもその例があると言われている。

 これはプロ野球自死とも言える。

 別に業界としての浄化、再発防止は求めない。

 私はこの職業スポーツと決別する。

パソコンの神髄

 大学の研究室には、MZ-80Bが設置されていた。

 システム構成は、PC本体+8inch FDD(2台)+EPSON製ドットプリンタ。これに、CP/MをローディングしFORTRANを走らせていた。

 MZ-80は通常、内蔵されているカセットテープ装置からOS(MS-DOSではない)あるいは、アプリケーションを直接ローディングする仕組みをとっていたが、私達の研究室では、外部記憶装置としてFDDを接続する豪勢な構成をとっていた。

 当時のFDD、ドットプリンタ(ストックフォーム対応)はとても高価で、PC本体(ディスプレイ抜き)の価格と同等以上のものが少なからずあった。

 今考えると、このシステムは少なくとも70万円以上はしていたと思う。

 

 さて、この高価なPCシステムを使って我が研究室は、一体 ”何を” していたのか?

 詳しくは分からないが、磁気振動の共振現象の解析を行っていた、と研究生(同級生:OKI君と呼ぶ)から聞いたことがある。

 そのような複雑な計算を、何故、わざわざパーソナルコンピュータ(PC)を使ってやるのか?

 どうやら、私が抱いた素朴な疑問、そのものがOKI君の研究テーマのひとつであったようだ。

 大学の構内には、ちゃんと計算センタがあった。メジャーな大学ではなかったが、大型メインフレームは設置してくれていた。

 IBM3081だったらしい。

 私も計算センタのIDはもっていたので、ほんの数回であるが利用したことがある。IBM3081は当時の最新鋭機で、日本では日立、富士通三菱電機が関わった産業スパイ事件で注目を浴びたシステムだ。大学は、このシステムをTSSで運用していた。

 本来であれば、先ほどのような複雑な共振系の計算は、このホストコンピュータを用いて行うはずだ。現にOKI君以外の研究生は、皆そうしていた。

 だが、OKI君の研究テーマは「パーソナルコンピュータを用いた磁気振動〜XXX計算… 」だった。

 PCをメインフレームの代用とし、本来大型コンピュータで行っていた複雑・精緻な科学技術計算をパソコンでやってしまおうという、意欲的な取り組みだった。

 IBM VS MZ-80…

 MZ-80Bにとっては、その存在意義を示すとともに、PCという新たな技術製品の未来可能性を問う輝かしい挑戦であったと想像する。

 

 研究室のMZ-80Bは毎日、朝から夜まで黙々と計算をしていた。毎日、ただ黙々と。

 その間、実は、人間(OKI君)はすることは…ない。OKI君は日中の大半が暇だった。

 よって、彼はよく私達の研究室で遊んでいた。

 そして、夜遅くに計算結果がプリンタから打ち出されると、それを見て、うな垂れては帰っていった。

 OKI君の去った後のMZ-80Bのディスプレイには、何やら不思議な模様が描かれていた。

 私達は、MZ-80BとOKI君を横目で見ながら、「あれ、一体何やってるんだろうね」と言っていた。

 当然であるが先生からは「関係者(OKI君)以外はPCには触るな」と言われていた。

 

 しかし、ある日、ある研究生がPCの空き時間(使っていない日)を見つけて、いたずらを仕掛けた。

 先ほどから、OS(CP/M)のマニュアルを見ながら何かやってるな、と思っていたら、彼はOSの警告音(BEEP)パラメータを書き換えていたのだ。

 いつもは、JOB ABENDの際には「ピロ・ピロ・ポ!」と発するMZ-80Bが、ある日以降、「ピロ・ピロ・ピロ・ポ、ピロ・ピロポー!」と言うようになったのだ。

 これには、同室にいた研究生達はビックリし、その後大笑いした。

 彼が書き換えたBEEPパターンがかなり奇天烈な音を発したからだ。

 MZ-80Bは、朝から晩まで黙々と仕事を黙ってこなすだけだ。

 彼が声を上げるのは、ALEART、あるいはJOB ABEND、すなわち「不具合」があったときなのだ。

 その時にPCが発するBEEPが、ひょうきんであれば、それはそれでかなり面白い。

 OKI君はPCの前でJOB ABENDメッセージを見て呆然と立ち尽くすのであるが、それを知らせる警報音は、とてつもなく人をバカにしたような面白おかしい音声だった。

 私達はしばらく大笑いしていた。

 OKI君は、計算結果がでるまでひたすら待っている。

 松田聖子の歌を流したり、コーヒーを飲んだりして時間が過ぎるのをひたすら待っている。

 そして、10時間近く経って、「ピロ・ピロ!ピロ・ピロ!ピロ・ピロ・ピロポ〜!」の音声とともに「ジョブは異常終了しました…」と印字されたシステムメッセージをプリンタ用紙から読み取る。

 これを毎日やるのはけっこうキツイ。

 心が折れる

 一体、IBMのホストコンピュータを使っていれば、OKI君の研究はいつ頃終わっていたのだろうか…

 彼は私達と一緒に卒業した。

 研究は無事成就したのだろう。

 MZ-80Bもよく頑張った。

 私達はいつしかMZ-80Bに感情移入していたのかもしれない。

 

 一度、研究室に個人所有のPC-8001、FM-8を持ち寄ってMZ-80Bを交えたベンチマークテスト(簡単な科学技術計算)をやったことがある。

 結果は、MZ-80Bの勝ちだった。

 理由は想像であるが、結構シンプルかもしれない。

 MZ-80B以外は、ROM内蔵のMS-BASIC。MZ-80BはRAMにロードされる自社製BASIC

 ROMよりRAMの方がアクセスタイムが短い(速い)のは当たり前。

 MZ-80Bは、より速いストレージ上でアプリを走らせるという、正当な利用技術を用いている。まず、前提としてROM読み出しのマシンより速いのだ。

 CPUは、FM-8がMC6809、それ以外はZ80との違いはあるが、まあそれはそれ。私達は、性能はほぼ互角と捉えていた。

 (当時、CPU単体で比較すれば6809の方が速いのではないか、と言う評論はあった)

 MZ-80Bは、高性能でデザインも抜群。値段も高すぎることは無い。

 素晴らしいマシンだった。間違いなくPC史に残る名機であったと思う。

 

 ホストコンピュータの機能を個人に提供する…

 ”パーソナルコンピュータ” という名称がそれを意味するのであれば、MZ-80Bは紛れもなくその魁であった。

 目のつけどころは鋭かった。

 SHARPには、パソコンの神髄を味わせてもらっている。

 

 さらば、シャープ。

 

 

 

 

 

 

 

老人は図書館への立ち入りを禁ずる

news.livedoor.com

 

 とても意外な記事を目にした。

 何と、一部の地域では図書館での自習を禁止しているというのだ。詳細はリンクした記事を参照願いたい。

 

 以前、触れたことがあるが、私は大学受験を控えていた頃、大阪市立図書館には良く通っていた。

 そして、多くの参考書、静かな学習環境には大いに助けて頂いた。

 私の家は狭かったこともあり、静かに勉強をするには不適な場所だった。だから、平日夕方までは学校の図書館、定時後は中之島の図書館に通っていた。

 あの環境があったからこそ、受験勉強が思うままにできたのだと思っている。

 そのような経験をもつ者としては、世の大人は、せめて受験生には自習の場を与えてやって欲しいと切に思っている。

 一般の方が本を読むスペースがない、席がない、というのは確かに不便なことと思う。しかし、一方で、弁当持参でず〜っと居眠りをこいている老人も世間の図書館には多数いる。そして、その数は今後も爆発的勢いで増加して行くことだろう。

 言っておくが、図書館は昼寝をする場所ではない。それとも、法律で定めないと昭和のジジイ達はそんなことも理解出来ず、マナーを守れないのか?

 本を読む気が無い老人は、即刻図書館から出て行くべきだ。そして学生、若者に席を譲るべきだ。

 いつも、電車では席を譲ってもらっている筈。今回はその恩返しをすべきだ。

 私もまもなく彼らの仲間入りをする。しかし、彼らのような静的傍若無人な振る舞いはしない。したくない。

 暇を持て余すからと言って、図書館に来るな。

 ドトールコーヒーに行け。いや、既にそこも彼らで一杯であるが…

 

 今、この国は、恐ろしい方向に向かっている。

 老人は、私の世代を含めてまだまだ増える。増殖する。

 そして、若い世代の人口は先細っていく方向にある。

 今に、この国は老人だらけになる。やつらは、ありとあらゆる公共施設、遊戯施設、娯楽施設を占拠することだろう。

 すさまじくウンザリする。

 その例を見たいのであれば、たとえば国立美術館に行って見れば良い。

 成田空港

 ゴルフ場

 ボーリング場

 コンサートホール

 健康ランド

 ヨドバシカメラ

 豪華寝台列車

 そして公園…

 そこには、アリのようにおびただしい数の老人達が生息している。そして彼らは口々に唱えている。

 「我々を大切にしろ」と…

 

 ほんとうに気持ちの悪い国だ。

 若い人が極度に少なく、ジジ・ババばかりの国…

 

 そう言う私もいずれ老人になる。

 しかし、弁当を持って図書館に行き、そこで居眠りなどをする人間などには絶対にならない。

 学習に対する矜持を失ってまで生きていたくない。

 

 図書館での自習場所に関する折衷案を出す。

 休日は老人は図書館への立ち入り禁止とする。65歳以上は入館禁止だ。

 これで、若い人達、受験生はゆっくりと読書、勉強に専念出来る。

 一方、平日はジジイも入館OK。

 これで良いだろう。

 どうせ、ジジイは平日も休日もない。

 いつも朝から暇なのだ。

 図書館で寝るなら平日にせよ。

 その時間帯、受験生達は学校にいる。棲み分けだ。

 浪人生はどうなる、との意見が出そうだがそれは論外で良い。

 今時、大学は浪人までして行く所ではない。

 図書館の席を老人と奪い合ってまで大学を目指してどうする。そんな意義はないと思う。

 因に、大学に行くことの意義は、巷に大量繁殖している老人達にでも聞いてみればよい。

 きっと、素晴らしい回答をしてくれることと思う。

 

 

 

苗場という基準 

 たまたま、NHK BS1でFIS W杯アルペンスキーをやっているのを見た。

 近年は、モノスキー、スノーボードも大流行りだが、やはりアルペンスキーは良い、凄い。

 30°を超える斜面のコースを大小のターンを駆使して降りて行く。

 速い者が勝ち。ただそれだけ。

 シンプルであるが、確固たる基本技術の裏付け・積み上げがなくてはあのような速度で斜面を滑降はできない。

 美しさであれば、デモンストレーション・スキーであろうが、スキー本来のより速く滑るという面でスラローム(回転)という競技の醍醐味に勝るものは無い。

 極限状態で板を操るアスリート達には何かが取り憑いているように見える。そして、別の意味で”美しい”。

 一体、全体、どのような訓練を重ねればあのような滑りができるのだろうか…

  

 2月13日、14日、苗場スキー場で大会は行われていた。

 そう、あの「苗場」だ。

 今回の大回転のコースは、ゴンドラで昇った山頂駅からの斜面。

 あの山の上(頂上ではない)からプリンスホテルを見下ろす名物コースだ。

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 ここは相当の急斜面で、いつも昼過ぎにはコブだらけになっていたような気がする。

 アスリート達はこの難コースを凄まじいスピードで滑走していた。世界最高峰の技術をもつプレーヤーが、「苗場」の難コースにアタックしていた。

 今、日本のスキー場でW杯が開催されている。

 とても素晴らしいことだと思う…

 

 スキー人口のピークは、バブル時代の1993年の1860万人だそうな。その後、減少を続け最近では770万人程度とのこと。

 人口は、最盛期の半分以下の規模ではあるが、スキー好きにとって、それはそれで良い面もある。

 ピーク時のスキー場はごった返しており、とてもゆったりと滑るような環境には無かった。

 リフト待ち30分なんて当たり前。

 当時、私は日帰りスキーが多かったが、先輩M氏(AE-86/RX-7のあの人)とは「1日10本」がノルマだった。スキー場のリフト渋滞なんて言語道断である。今ぐらいの方が空いてて良いでないの?

 

 とはいえ、苗場は違った。

 このスキー場はあらゆる面で ”凄い”

 

 まず、そのスキー場としてのその規模。

 フロントのゲレンデがめちゃくちゃ広い(だからスラローム競技が出来る)。

 頂上も高い。そこまで、ほぼ一気に行けるゴンドラが2基も設置されている。

 クワッドリフトが多く、その輸送能力は半端ではない。少し行列はできるが、絶対に長くはならない。キャパシティとトラフィックが断トツに高いのだ。

 苗場は人も多く集まるが、施設の消化能力が圧倒的に高いため「待ち」のストレスを感じさせないのだ。これは、さりげなく駐車場に関しても同様だ。

 とても大切なことであるが、苗場の駐車場は「広い」。

 どんだけ混んでも入場出来ないことは無い。かならず、来場者を迎え入れてくれる。

 東京からのアクセスが良い。

 そして、関越トンネルの手前にある。その割には雪質は悪くはない。

 パウダーを見たいのであれば湯沢まで行くしかない。湯沢や津南と苗場を比べれば、その差は明らかだ。しかし、月夜野ICでOKという気楽さは捨て難い。

 何と言っても、その気になれば「チェーン無し」「ノーマルタイヤ」で行けるのだ。

 ビギナーにとって、圧倒的に敷居が低く、そして ”本格的” なのだ。

 そう、苗場が何と言っても素晴らしいのは

 「ミーハー」OK

 「本格派」OK

 であることだ。

 オシャレでかつ本格的であるということ。

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 私は、スキー場選びの基本は、「苗場」にあると思っている。

 アクセス、ゲレンデ、リフト能力、ゲレンデ内のレストエリア(これ結構大事)、ホテル施設、そしてリフト券の値段を踏まえ、全体のパフォーマンスでスキー場は評価すべきだ。

 苗場のリフト券は、5700円。

 果たして、どれほどのスキー場が ”これ” と競争出来るのだろうか…

 

 幸いにも、日本には素晴らしいスキー場が多くある。

 私のお勧めも紹介させて頂きたい。

 

ニセコひらふ・・・圧倒的なコース

・協和(秋田)・・・町営でこの規模。そしてホスピタリティ

蔵王・・・やはり行っておくべき所

・ハンターマウンテン塩原・・・アクセスの良さ、そしてオシャレ

・宝台樹・・・近い、コースが多彩

・玉原・・・とにかく近い、広い

・天神平・・・一番速くオープン。12月に滑れる

・サンメドウズ清里・・・近い、お手軽、優しい、子供連れ向き

・菅平・・・広大なゲレンデ、ため息がでる

・八方尾根・・・北海道でなくても本場のスキー場はあるという証明

 

 八方尾根は、映画「銀色のシーズン」の舞台になった。場所柄、関西からの来場者も多い人気スポットだ。文句無し。

 苗場基準で見ても、小さなスキー場であっても十分に行く価値のあるものはある。軽井沢は食事やファミリーゲレンデが良くお勧めだ。軽〜く滑りたい人に丁度良い。

 今が…旬だ。

 

 

 

 

ネズミの傲慢

「弊社としては、常に『パークの価値に見合った価格』を提示したいと考えております。今回の価格改定も、顧客満足度調査などの指標を踏まえた上で決定いたしました」

 

  今回の入園料値上げに関するオリエンタルランド(OLC)の言い分である。

 7400円…

 TDLにそれだけの価値がある、とOLCは言う。

 「いやなら来るな」と言っているに等しい。「上から」どころか天頂からの目線と言える。

 昨年の入園料値上げの理由の一つはアトラクション増設の資金捻出だった。OLCは、フツーの企業であれば、銀行からの借り入れか、あるいは増資により行われる資金調達を入園料の値上げという、常識では考えられない方法で行った。

 先に値上げをしておき、その果実は数年後に入園者に還元されるという、およそ受益者負担という価値観とは相反するやり方だった。

 TDL内にいかなるアトラクション、夢の遊戯施設を作るのはOLCの勝手であるが、まだ見もしないもののために、先攻して入園者がお金を払う仕掛けというのは如何なものか。

 私は到底腑に落ちない。

 だから、TDLには行かないと決めていた。

 その矢先の今回の再値上げである。

 頭がどーにかしている。

 野村証券の某アナリストは「8500円程度までの値上げであれば入園者減少はない」と何やら根拠レスのことを言っている。

 こんなバカなことがあっていいものか…

 USJの値上げがこの暴挙の手助けをしていることはあるだろう。

 矛盾することを言うようだが、私はUSJなら8500円出しても行ってみたいと思っている。

 それはまだ、2、3度しか行ったことがなく、その欲求があるからだ。

 しかし、ねずみランドは違う。これまで何度行ったか、もう覚えていない。10回目ぐらいまでは覚えているが、その先は不明だ。

 今のTDLに行く価値は私にはない。彼女と娘には未だ価値があるようだが…

 

 今回の値上げによる入園者減少はOLCは想定していないとのこと。

 大した自信である。

 丸1日かけても、ろくにアトラクションに乗れない現状を放置しておきながら、『パークの価値に見合った価格』などと良く言えたもんだ。

 何よりもあの食事のプアさは何なのだ。

 この数年間、パレードだって見たこと無い。あんなもん、とっくに飽きてしまっている。現に我が家の彼女達の主目的は「買い物」だ。ネズミを見ることではない。

 アナ雪、BB-8も見てみたい気はするが、あの傲慢を助けるようであればそれが不愉快だ。

 

 「いやなら来るな」

 分かった。当分行かない。

 世のTDLファンの行動までは予測不能だ。

 しかし、これで入園者の減少を見るようなことがあれば、完全な経営ミスだ。

 考えてもみよ。

 TOYOTAプリウス開発のためにカローラの価格を上げたか?

 「価値に見合う価格」とな…

 とんでもない傲慢である。

 

  

 

やり過ぎプリウス

 新型プリウスはめでたくも絶好調の売れ行きとのこと。

 紛れもなくTOYOTAのハイブリッドシリーズのフラグシップカーであり、ハードウェアの先進性という意味では国内最高峰に位置するものであろう。

 注目の燃費は、何と40.8Km/ℓにまでなっている。初代が28.0Km/ℓであったことを考えるとその進化は著しい。

 初代は、発売当時で見れば、その開発コンセプト、設計・品質、完成度、デザイン、実用性は他を圧倒していたが、現行モデルもその先進性のアドバンテージは維持されていると言って構わないだろう。

 インテリアが良い。抜群だと思う(2代目のインテリアはBooであったが…)。

 あのフロントに配置されたメーターは視線移動が少なく相当見やすいと想像する。実用性が高い。

 

 …だが、気になる面も幾つかある。

 まず、値段。最安モデルで243万円。最高モデルで320万円。相当高価なシロモノである。因に先代(3代目)は、205万円〜327万円だ。ベースが高くなっているのは一目瞭然。

 燃費も細かいことを言えば40.8Km/ℓはEモデルで、その他のグレードは37.2Km/ℓ。

 先代は36.5Km/ℓ〜38.0Km/ℓであるから進歩はしているが、実際にそのアドバンテージが給油時に実感出来るかはビミョーだろう。

 何よりも、40.8Km/ℓはカタログスペックであり、実用燃費は良くても7割程度であろう。それでも街中を走って25Km/ℓ以上も出るのであれば、それは凄いことではある。

 

 一番気になっているのはスタイリングだ。

 あのフロントマスク…ブサイクだと思う。好みの問題であろうが。

 先進的なデザインであるとは思うが、やり過ぎ…だ。

 私は恥ずかしくて乗れない。

 さらに、致命的なのは後方視界だ。

 フロントからリアにかけてなだらかに競り上がるボディラインを引いて、それをハッチバックにしている。

 一見、リアウィンドウは大きいが、極度に寝かせてあるため、運転席から見る後方視界は絶望的に狭くなる。

 2代目、3代目もそうであったが、プリウスを運転していて一番困るのは首都高速への進入だ。

 後方の見切りが悪いため、大変進入し辛い。特に首都高速には右側レーンに進入させるランプ(例えば羽田)があるため、その度に恐ろしい目に遭うことになる。

 これに、大雨が加わると、これはもうアトラクションだ。

 以前も書いたが、大雨の日にプリウスは運転するべきではない。その弱点は、今回、さらに強化・拡大されてしまっている。

 とても素晴らしい車であるのだが、残念な車でもある、と思う。

 だからと言って、4ドアセダンでプリウスを作ってほしいと言うと「それじゃぁ、SAIを買いなさい」と怒られるだろう。

 因にプリウスを好きで買っている人を挑発しているつもりは無い。ただの感想だ。

 

 注目のプリウスであるが、その存在がTOYOTAの先進性を誇示する時代は既に終わっているかもしれない。

 「MIRAI」に未来があるかも怪しい。

 ハイブリッドはあくまでも燃料電池への繋ぎ。

 しかし、水素が環境性能の到達点であるかは、未だ結論は出ていない。

 テスラの存在は不気味だ…

 

離婚率について

 「今、日本では結婚した3組に1組が離婚している」というような話を聞いたことがある。

 げっ、凄い世の中になったなぁ〜、と能天気に捉えていたのだが、ちょっと待てよ。

 私の周りにも離婚した知人・友人は何人かいるが、3人に1人などという恐ろしい数ではない。

 幾らなんでも、そんなにポンポンと別れてはいない。ほとんどの方々は不満はあろうとも、平和に結婚生活を継続している。ご近所の皆様方を含めて…

 では、一体「3組に1組」という数字の根拠は何なのだろうか。暇だし、少し調べてみた。

 厚生労働省が「人口動態統計」というものを出している。これを見てみると、平成26年の離婚数は22.2万件とある。そして、それに対して婚姻数は64.9万件。

 「離婚率」という言葉があるが、政府が出している数値は1.77。これは、人口1000人あたりの割合を算出したものだ。因にUSAの離婚率は3.6、ドイツ2.19、フランス1.97だ。これを見るに、日本の離婚率が特段高い訳では無い。

 では、「3組に1組」という衝撃的な数値はどこから来たものかと言えば、

 離婚数22.2万件÷婚姻数64.9万件=34.2%

 であろう。

 しかし、この計算、おかしくないか?

 その年に結婚したカップルが次の年までに、その中の34%が離婚するのか、と言えばそういうことでは当然ない。

 こんな計算に意味は無い。

 

 「人口動態統計」には、恐らく国勢調査の結果を反映したと思われる「家族類型別一般世帯数」という数値が掲載されている。それによると平成22年の世帯数は5184万だ。

 その中で、「夫婦のみ」「夫婦と子供」世帯を合計したものは、2468万世帯。

 因に、母子家庭、父子家庭の合計は452万世帯。

 この年の離婚数は25.1万件。

 本来、離婚の度合いを計るのであればこの数値を用いるべきであろう。

 25.1 ÷ (2468.4+25.1)=1.00%

 これが本当の「離婚する度合い」に近い数値だ。

 100組に1組程度。

 これが多いのか、少ないのかは分からない。また、ただ離婚さえしなければ、それでハッピーという単純なことでもないだろう。

 昭和に比べれば離婚するカップルが増えていることは事実だ。

 

 お互いが人生を共に生きていく最良のパートナーであることが何よりも大切なことだと思う。

 

 

 

宙の帽子

 赤経 12h34m59.4s

 赤緯 -11°37'23″

 地球からの距離、およそ2800万光年。

 ここに帽子の形をした銀河が横たわる。その名を「ソンブレロ銀河」という。

 NGC番号は4594、乙女座に位置し視直径はおそよ8'.7×3'.5、明るさは9.0等級。

 かなり暗く小さいが、市販の望遠鏡でも何とか捉えることが出来るらしい。

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 この銀河は、メシエのオリジナルカタログには記載されていないとのこと。1921年になってからメシエカタログにM104として追加された。

 実は、遡ること遥か1781年にメシャンがこの銀河を発見しており、ハーシェルも1784年に「ハーシェル天体」として自らの観測結果を記録している。何故か、メシエ以外の天文学者からは以前から認知されていたということになる。

 

 この銀河の風貌は幻想的である。

 その形がメキシコの方が良く被っている帽子に似ていることからこの名称がついている。

 はっきりとした円盤型の銀河を真横から見ている訳だが、円盤の周囲にはっきりとしたした黒ぶちが見える。これは、暗黒星雲らしい。

 銀河の直径はおそよ5万光年。太陽8000億個に相当する質量を有する。

 25cm口径の望遠鏡を使うと、全体形状、黒ぶちも肉眼で観測出来るそうだ。

 また、銀河の中心部には太陽10億個分の規模のブラックホールがあると噂されている。

 私は子供の頃、M104の写真を見て、天空の果てに浮かぶ銀河をどうしてもこの目で確かめたくなった。

 恐らく、多くの方がそうであると思うが、一度でも「土星」を望遠鏡で見るとその虜になる。そして、土星ほど簡単には直視出来ないが、写真で見ただけで同様にその姿に惹かれるであろう最有力の星雲・銀河のひとつが「ソンブレロ」であると確信する。

 本当に何とも幻想的な姿である。

 このようなものが遥か2800万光年も先に存在するのだ。

 因に、我が銀河系の直径は10万光年と言われている。

 とてもじゃないが、ソンブレロまでは行けそうにない…

 近年の科学技術の発展により、この銀河の詳細な姿が明らかになりつつある。

 これは、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えたM104の姿だ。

 

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 随分とこれまでとは印象が違う。

 鍋型銀河ではない…

 お皿型銀河だ。

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 しかし、何とも美しい…

 この銀河は乙女座にある。

 

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 女神様の左手の肘の下辺りに位置する。

 乙女座は全天で2番目に大きい星座と言われているが、南中した際もあまり高く上がらない。 都会では観測しづらい星座と言って良い。

 私も、自分の部屋から乙女座を見ることはほぼ無理だ。だから、ソンブレロも実際に見たことは無い。

 この銀河を見ることは、未だ私の夢・願望の一つとして残っている。

 実際には、さして困難なことではないが、それでも未到達の「夢」として残っている。

 

 さて、どこで、どのような望遠鏡をつかってこの銀河を見てみようか…

 

 

SMAP…

 正月早々から芸能界は賑やかだ。

 DAIGOと北川景子さんの結婚会見はとても爽やかで私も何故か幸せな気分に浸っていた。

 北川さんのことは以前から好感をもっていた。

 心から祝福したいと思う。

 

 一方、ベッキーについては最悪だと思っている。

「これで彼女は終わりだね」

 妻の一言。

 私は恋愛のプロではないので評論は出来ない。しかし、彼女より人生を少し多く生きてきたものとしてこれだけは言える。

 

 彼女は幸せにはなれない。

 

 人から大切なものを奪っておいて、自分が幸せになれる訳が無い。

 あの男は芸名の通り「ゲス」だ。

 音楽の才能と人格に相関関係はない。

 「ゲス」と一緒に生きても良いことは無い。ヤツはきっとベッキーのことも捨てる。元来が「ゲス」なのだ。

 下積み時代を支えた彼女を捨てられるのだ。きっと、これからも女を捨て続ける。たまたま、今ベッキーの傍にいるだけ。

 そんなことも分からない彼女は現在もファンを裏切り続けている。

 恐らく天罰が下るだろう。

 アーメン…

 

 そして…、SMAP

 自分自身について、凄く意外なことが分かった。

 私はこの騒動発覚以来、彼らに関するニュースをずっと追いかけている。気になって仕方がなかった。

 例のスマスマも見た。

・・・・

 そう、私はSMAPのことが好きだったのだ。

 不思議だ。

 取り敢えず、SMAPの空中分解が避けられたことに心底ほっとしている。

 何でだろうか…

 AKB48がどうでもよいのに、何故、SMAPのことが気になるのだろうか。

 

 彼らの偉大さを思い知らされた1週間だった。

 おっさんなのに…

 

 

近くなったイルミネーション

 年末に彼女に誘われてイルミネーションを見に行った。「さがみ湖イルミニオン」だ。

 場所は、以前は「相模湖ピクニックランド」と言っていたところであるが、今は「さがみ湖プレジャーフォレスト」と呼ぶらしい。随分とカッコいい名称になった。

 私は、イルミネーションは見てみたかったが、正直に言って相模湖まで行くのがおっくうだった。

 私の自宅からは、厚木経由で412号線を延々と走ることになる。

 この道は、以前、中央道沿いのスキー場に行くのによく使ったが、中々大変な道程である。

 「やれやれ、年末に大層なことだ。それも夜に…」

 と、ふと気がついた。

 「圏央道を使えばいいんじゃないか?中央道に接続しているのだから、その手前にICがあるかもしれない…」

 そう考え、改めて地図を見てみた。

「あった!」相模原ICである。

 海老名ICから相模原ICまでは19Km。そこから413号線経由で412号線に入れる。

 これは便利だ!

 私達は圏央道経由で相模湖を目指すことにした。

 

 Google Mapの経路検索では自宅からプレジャーフォレストまでは、50分程度の道程となっていたが、実際の所要時間も同様であった。

 これは以前と比べると凄まじく速い。めちゃくちゃ便利である。およそ1/2以下の所要時間だ。圧倒的だ。

 ただし、一つだけ注意が必要だ。

 相模原IC付近は、道路整備中だ。私の場合、VW UP!のナビが道路状況にフィットしていなくて、ICを出た後の経路を正しく表示出来なかった(圏央道自体を表示出来ないのでやむを得ない)。往路は、少々遠回りをしてしまった。

 ナビが使えない場合は、相模原ICを出た後、標識に従って「413号」の方向へ行けば良い。一つ目の大きな交差点を右折だ。

 私の場合「相模湖」の方向(直進)に行ったため、多少遠回りしたようだ。

 

 私達は、現地に4時過ぎには到着していたが、駐車場は既に相当の混雑具合で、第4駐車場に案内された。

 ここから入場口までは相当距離がある。私達は坂道を歩くはめになった。時間に余裕があるのであれば、早めの来場をお勧めする。

 5時に園内のイルミネーションが一斉に点灯されるのであるが、この瞬間は圧巻だ。

 一瞬、場内から歓声が上がった。

 

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 頂上にはリフトに乗って移動することになる。

 しかし、このリフト、すこぶる混雑する。私達の場合は1.5時間並んだ。

 頂上には観覧車があり、街を見下ろせる。

 しかし、ここでも30分待ちだ。

 園内は相当混雑しているので、待ち行列ができることはある程度やむを得ない。それ故に、しっかりと防寒着を用意することをお勧めする。この時期の現地は極めて「寒い」。

 

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 ↑

頂上の観覧車

 

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 ↑

下りのリフトからの景色。相当に寒い

 

 あと、言っても仕方の無いことであるが園内の食事は高価でプアだ。期待しないこと。

 帰りは何故か臨時出口に案内される。この道、相当に荒れており難儀だ。RV車以外の運転は厳に注意する必要がある。さらには園の裏側に出る。そして誘導員に「左折しろ」と言われる。

 言う通りにすると、意に反して相模湖方面に行ってしまう。帰路は要注意だ。

 

 いずれにせよ、横浜方面からは、相模湖はずっと近くなった。

 圏央道のおかげである。

 イルミネーションは、4月10日まで開催されているとのこと。

 お勧めである。

新年の湘南

 新年が明けた。

 とても穏やかで晴天の正月である。

 江ノ島もこの通り。

 

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 湘南海岸からは富士山と伊豆半島が見えた。

 この数年間で一番見晴らしの良い正月ではないだろうか。

 

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 今年はカレンダーの関係で短めの年末年始になった。明日が仕事始めの方も多いと思う。

 頑張りまっしょい。

缶チューハイを飲みながら

 私は日頃、Takaraの缶チューハイ(レモン)を飲んでいる。

 以前(数ヶ月前)、近所のとある酒屋にこの缶チューハイを箱買いしに行ったことがある。その際は、たまたま(?)「商品を切らしており店頭に配列したものしかない」と断られた。

 その時は仕方ないので何も買わずに引き返し、その帰りにイトーヨーカドーで6缶を購入し帰宅した。

 それ以降、近所のイトーヨーカドーで6缶ずつちびちびと購入するスタイルになり、その酒屋には当分行っていなかった。

 今朝、年末のお酒をストックするため、久しぶりにその酒屋に行ってみた。

 

ゆず「Takaraの缶チューハイを1箱下さい」

店員さん「少々お待ち下さい。倉庫から出してきますので」

しばらく経って、

店員さん「申し訳ございません。あいにく商品を切らしております。店頭にあるものが全てでございます」

ゆず「・・・」

 

 私はまたしても何も買わずに店を出た。

「この店に来ることは金輪際無いな…」

 この店は在庫管理、サプライチェーンマネジメント(SCM)が全く出来ていない。

 鉛筆を切らしている文房具屋と同じだ。パンの無いパン屋。坊主のいないお寺。看護師はいるが医者のいない病院…etc

 しかし、この年末、書き入れ時に在庫を切らしているとは…

 

 帰り道にやはりイトーヨーカドーに寄ってTakaraの缶チューハイを9缶買った。

 因にこの缶チューハイ(500mℓ)の値段は、酒屋150円、イトーヨーカドー149円である。

 この酒屋に来年は来るであろうが、10年後の未来は無いと思う。

 スーパーに全ての面で劣る酒屋も珍しい。

 年の瀬に珍しい体験をしたものだ。

 

私的ニュース10分野

 年末なので今年1年を振り返ってみた。完全私的ニュース。

 

①大阪

 事情があって帰阪を繰り返した1年だった。滞在日数を数えると約1ヵ月になる。その移動手段の殆どはVW UP!を使った。新東名、新名神高速道路の利用も常連になり、利用に相当慣れることができた。

 来年2月には、新東名は豊田東ICまで伸延されるとのこと。三ヶ日IC付近の渋滞緩和が期待できることから、走り易さ・利便性向上は間違いと思う。

 大阪で頻繁に食したのは「王将」の餃子とお好み焼き。それから、うどん。

 やはり、うどんは関西に限る。

 しかし、チンピラのような輩が多い大阪にはウンザリしており、もう戻ることは無い。一時滞在するだけ。

 良い所であるがキライだ。

 

②車

 VW UP!がトラブル連発だった。

 VW本社もディーゼルエンジンの不正プログラム問題で大騒動。経営へのダメージは計り知れない。

 驕れるVWも久しからず。盛者必衰のことわり…

 しかし、UP!は乗り続けるつもりだ。

 その後のことはまだ分からない。恐らく、GOLFを買うことはもう無いと思う。

 彼女は「もう、国産車には乗らないから何かVW以外のものを考えておいて」と言っている。

 そう言われてもねぇ

 

③企業

 不正はVWだけではなかった。グレーゾンを悪用した不正会計や工事にかかわる書類改ざんが発覚した。

 東芝粉飾決算は酷い犯罪的行為であった。歴代3社長は告発されたが、これは当然であろう。

 本人達に罪の意識は感じられない。のうのうとしている。

 そうなると気の毒なのは社員の人達だ。

 社員は会社を選べても社長を選べない。

 そして、いかなる世間の批判を受けようとも、生活のためにそこで働き続けなければならない。会社への愛着も強いであろう。

 その彼らの愛社精神を踏みにじったのが最高経営責任者なのだから救いが無い。

 「見栄」で会社経営をやっていたあの3人は、きっと地獄に堕ちる。そうあるべきだ。

 

④スポーツ

 ラグビーW杯の日本代表の活躍で一躍ブームがきたか?と思ったが、実際はそうでもないらしい。国内試合にはあまり観客は入っていないとのこと。

 やはり「にわか」ファンが多いのか…

 W杯予選リーグで3勝して決勝に行けなかったのは史上初とか言っていたが、それは「南ア」戦の後、スコットランドにボロ負けしたからだ。

 ”快挙” といっても差し引きゼロ、と考えるのは私だけであろうか?

 皆、一体何に騒いでいるんだろう。

 五郎丸がカッコ良いのは認める。 

 

⑤芸能

 紅白歌合戦がつまらない理由については既に書いた。

 しかし、今回の出場歌手と曲目を見て、いよいよ紅白歌合戦は「自爆」したな、と思った。

 ベテラン歌手は、皆、唄う歌が無いらしい。若手グループのメドレーもくだらない。

 和田アキ子を出すくらいならKalafinaに声をかければいい。

 そして、男女ともトリの曲目が酷い。これでは、毎年、お盆にやっている「懐かしのメロディ」とどこが違うのだ?

 こんな内容では私でも見ない。

 企画サイドは、これを「面白い」と本当に考えているのだろうか?

 昭和の会社慰安旅行での新入社員出し物と殆ど変わらない。

 マジで「バカ丸出し」である。

 

⑥安全保障

 日本国憲法第9条は、事実上破棄された。

 しかし、驚くべきことにそれを強行した内閣の支持率は暴落していない。

 世間の人達は、思ったよりも防衛軍の「戦闘行為」には寛容らしい。

 次年度予算で防衛費は当然のことながら上積みされている。

 繰り返し私は主張するが、この決定プロセスは間違っていると思う。

 「無理が通れば道理は引っ込む

 これに味をしめ乱用するのが ”政治家” というものだ。

 私は彼らを信用していない。 

 

⑦IT

 Windows10がリリースされた。

 我が家の2台のノートPCは、私が気がついたらWindows10にVerUPされた後であった。私は手を触れてはいない。

 家族の人達は、OSのVerUPなぞ、過去にやったことは無い。しかし、VerUPは知らない間に終わっていた。

 彼女に事情を聞くと「何かPCの立ち上がりが遅いなぁ〜と思っていたけど、何かあったの?」と言っていた。

 「OSがWindows8からWindows10にVerUPされてるじゃん!」

 「?、意味分かんない」

 Windows10、恐るべし…

 

⑧戦争

  フランス:パリで起きたテロには驚いた。

 ISのクレイジーな蛮行を見て、養老孟司氏の「バカの壁」を思い出した。

 彼らの思想・思考は「バカ」では表現しきれない。

 常軌を逸しており、行動原理を理論的に説明することは私には到底不可能だ。

 「人類共通の敵」とは、これまでの歴史・経緯を考慮すると言い過ぎかも知れない。

 組織としては殲滅するしかないと思うが、現実はそれも短期的には困難だろう。

 私達は、「姿なき敵」と戦闘状態にあると言わざるを得ない。

 

⑨地学

  箱根の警戒レベルは1に引き下げられた。

 しかし、大湧谷辺りは未だ立ち入り禁止とのこと。

 本件、我が家への影響はあった。

 先日「長谷寺」に行ったことをブログに書いたが、本来、紅葉は箱根に見に行くつもりであった。家族で、天山温泉と紅葉と蕎麦をセットで楽しむつもりであった。

 いつもは意識していないが、いざというときに「箱根に行けない」と言われると結構辛い。

 箱根のありがたみを実感した年でもあった。

 

⑩恋愛

 娘の彼氏を紹介された。

 好青年で良かった。

  でも、寂しくなる…

 

 来年が良い年でありますように。