オリオン座が沈む窓

azuyuz captain's log〜”ゆず”艦長の航海日誌

2020-

 2020年が暮れようとしている。

 今年も色々あった。この1年間、コロナで日本中大騒ぎであったが、私達家族にとっても色々なことがあった。例年とは様変わりであったが。

 今年のtopic. 

 

1.Marriage

 3月某日、息子(長男)の結婚式があった。入籍後、約1年半後のセレモニーである。

 横浜の山手で友人・知人・親戚を迎えて滞りなく終えることが出来て何よりだった。

 これより時期があと1カ月遅れていたら、恐らく式は挙行できなかったと思う。

 結婚式の集合写真が家に届けられた頃、日本全国に緊急事態宣言が発令された。

 

 我が家には可愛い嫁さんが家族として増えた。

 子供達は2人とも自立し巣立ちした。

 嬉しくもあり、寂しくもあり…

 息子夫婦は時々に遊びに来てくれる。それが楽しい。 

 

2.卒業

 8月末、37年間働いた会社を退職した。定年である。

 まあ、色々あったが完走出来たこと自体は良かったと思う。

 このような状況なので、職場での挨拶や慰労会は一切無しだ。

 一生に一度なのに、とかは別に思わない。

 別にそんなことどうでも良い。

 会社と仲間達が存続している。それだけでいい。

 

3.縄文の旅

 世界遺産への旅。

 あっという間の2泊3日だった。

 今でもピンと来ていない。

 ただ、夜、目を瞑るとあの風景が見えてくる、蘇るときがある。

 多分、こんな感じでいい思い出になっていくのだと思う。

 

4.奈落へ

 9月、新政権が誕生。

 前政権のレガシーを引き継ぐと宣言したせいで、とんでもない事態に追い込まれているようだ。

 まあ、身から出た錆だ。同情はしない。

 今と比べるとよくわかるのだが、前の首相って結構人気あったのだなと思う。

 あの品性の無さ、無思慮な言動、知性の欠落…。私は大嫌いだった。

 しかし、今より求心力はあったのだな、と驚いている。

 ただし、再登板を求める気は一切ない。

 与党内ではそのような期待を持つアホがいるようであるが、日本の未来を考えればそのような発想ができる訳が無い。

 やはり、自民党は既に死んでいる。

 彼らに、これまでの7年半の愚行を反省し悔い改める気配は一切無い。

 だから彼らを待つのは ”奈落” …

 ホント、バカな連中だと思う。

 ただし、そこに落ちるときは、我々国民も一緒だ。

 今のこの国の政治力の現実は、コロナ対策で十分に可視化された。 

 

5.Stay Home

 3月30日から在宅勤務が始まった。

 それから、なんやかんやでずっと在宅勤務を継続している。

 仕事の能率は変わらない。いや、Skypeのおかげて会議のハシゴが出来ている分、さばいているイベント数は以前を遥かに上回っている。

 この歳になると、一人での業務遂行がいいの悪いの、という感情は無い。やるべき事を淡々とこなしている。

 ただ、若い人たちはこの勤務形態、どう感じているのだろうか。私にはどうしてやることもできないが…

 

 どうやら、今後もこのような形態での勤務が続くらしい。延々と。

 私は自室に息子の残していった学習机を持ち込んで、そこを書斎化した。

 部屋はほとんど仕事部屋状態で他人の座る場所もない。

 通勤地獄からは解放され幸せ一杯であるが、一方で、私の部屋は仕事をして、終わったら寝るだけの無味乾燥したものに変貌した。

 得た自由と失った空間…

 コロナは罪作りだ。

 

・・・

 

 もう2週間で2020年も終わり。

 世界は変わる。

 この国も否応なしに変化させられる。

 私たちも進化せねばならない。

 明日も今日と同じ1日が訪れるとは限らない。

 新たなる未知へ…