GoToの威力
先週末から旅行をしていた。
11/20〜22までの間、屋久島に行ってきたのだ。
この旅行の発案は妻。結構、前に楽天に申し込んでいたとのこと。
折しも、東京ではコロナ感染の爆発、GoToトラベル、イートの制限をかけるか否かの議論さながらの時勢であったが、たまたま私達夫婦はすり抜けるように屋久島に向かうことになった。
妻に言わせると、結構前から計画していて、GoTo云々は関係ないとの事。
ただ、結果としてGoToの対象になったとの事で、旅費の2割だか3割?の値引きがあったそうで、それに加えてクーポン6万円分を頂くことになったとの事。
6万円!
それ、何に使うの?!
「お土産かな〜」
「6万円も土産買えるか?」
「う〜ん、何買おうか…」
こんな会話、前代未聞。こんな悩み、これまでした事ない。
往路は、11/20(金):東京→福岡→鹿児島→屋久島。これは、ともかく移動のみ。
帰路は、11/22(日):屋久島→鹿児島→東京。
6万円のクーポンは11/22(日)のみ有効。
これって、乗り継ぎ時間の隙間を縫って、鹿児島空港で買い物するしか選択肢は無い。
鹿児島空港での乗り継ぎ時間は、およそ2時間。
空港の土産物屋で普通6万円も使うか?
・・・
結果として、長女・長男家への黒豚のしゃぶ鍋セットを購入し、我が家への若干の土産を買った結果、無事、健全に予算消化。
いや〜、その気になれば使い道はあるもんだ。
それにしても、このGoTo政策恐るべし。
当日中に使え!と言う前提が凄い。
そりゃ、観光地にお金は落ちるわ。
私の妻は常々豪快な買い物はしていたが、今回ばかりは格別。本人もそう言ってた。
GoTo 恐るべし…
EVの描く未来
「英政府は18日までに、ガソリン車とディーゼル車の新車販売を2030年に禁止すると発表した。気候変動対策強化の一環で従来目標を前倒しする。ハイブリッド車(HV)についても35年に禁止とする。英政府は今年2月、販売禁止の目標時期をそれまでの40年から35年に前倒ししたばかりだった。英国の動きは日本メーカーの販売戦略にも影響を与えそうだ。」
〜by 共同通信
VWや他の欧州自動車メーカーも近い将来、化石燃料を使う内燃エンジンの製造を止めると表明している。
素晴らしい。
夢のようだ。
未来は、着実に私達に近づいて来ているように見える。
しかし… 疑問は残る。
今の技術では、EVは1回の充電で1000Kmも走れない。
せいぜい、500Km程度。
東京から大阪まで走ったら「シュ〜ン」と言ってEVは停止し動かなくなる。
東名の厚木インターから走り出したとしても、恐らく神戸辺りで「シュ〜ン」だ。
私の目的地が神戸のその先だったら、例えば赤穂だったら、その時どうすればいいのだろうか?
SAのGSで充電?
(果たしてその時代、SAにGSは存在するのか?もうガソリン使わないんだよね…)
GSでの充電…。
それって、急いだら一体何分間くらいでEVへのチャージは完了するもんなの?「急げ!」って急かしたら早く出来るの?
例えば、私と同じ境遇の「EV電気エンプティ人」がいて、私の電気不足EVの前に10台の待ち行列が出来ていたら、これってあと何時間、GS前で待てばいいの?
化石燃料であれば、遅くても10分/台もかからない。
技術革新により、1台あたり3時間で満充電できるようになったとしたら、10台いたら待ち時間は30時間だ。
さらに技術革新があって、30分/台で満充電できたとしても5時間待たないとダメ。
…これって旅行工程を考えると非現実的だ。
ちょっと待て。
じゃあ、今高速道路を走ってる長距離バスはどうなる?
クロネコのトラックは?
あんな重量車に一体どんな巨大なモーターとバッテリーを搭載するの?
彼ら、長距離運転の時、一体どこで充電するの?
いや、そもそも、自動車会社がEVを製造するための部品って、誰が製造工場まで運ぶのよ?
今、陸上輸送の大半は車(トラック)だよ。
トラックが長距離を走れないと経済の前提が成り立たないんでないか?
今のうちにEV型トラックが一般道や高速道路のどこでも好きな時に充電できるインフラを構築しておかないと、全ての物流に破滅的な影響が出るんじゃないか?
全国の道路網に大型EVの充電施設を揃えることが、本当にあと15年で出来るの?充電が必要なのは何も自家用EVだけじゃない。
言っとくけど、電池って半導体じゃないからね。あの手のモノって意外と技術革新遅いよ。
「ゼロエミッション」の話題が華々しく飛び交っている。
しかし、それって現実の話なのだろうか…
この心配は「再生可能エネルギー」についても似たようなもの。
エネルギーの変換効率を無視して政策論が一人歩きしているようにも見える。
「変換効率を上げる」って、そんな簡単なことじゃない。
未来かぁ…
ネバーランドの涙
先日(11/30)、TDLに行った。約2年ぶり。コロナ禍以降では初めて。
長女夫婦が誘ってくれたのだ。孫達を帯同。
オリエンタルランドが赤字に喘いでいる事は当然知っている。パレードもキャラクター達との触れ合いがないことも聞いている。
今のTDLがテーマパークとしての付加価値を発揮出来ず、夢の国としての機能を十分に果たせないでいることも承知だ。
どのような形態で運営されているのだろうか…
ある種の不安感を持ちながらの来園であった。
今回は、交通手段・旅行行程がこれまでと異なる。
横浜までは電車で移動、そして横浜駅バスターミナルからTDL行きのバスに乗る。横浜から湾岸線を使って葛西・舞浜までは1時間程度。朝、7:00に家を出て到着したのは9:30頃だった。
これは、楽チンだ。
子供が小さい頃は、やはり自家用車の一択であるが、その彼らも今や独立して家を出ている。そして、自分たちの家族を持っている。こうなると、私たちジジ・ババが敢えて車での移動を前提とする理由はもはや無い。
また、今回は日帰りではなく、浦安にホテルをとった。その日に無理して移動せず、ランドでじっくりと遊んだのち、皆で宿泊することにした。
プランは妻と長女が相談して決めた。Go To Travel も使ったとのこと。通常よりはかなり格安で予算が組めたと2人は言っていた。
さて、TDLのゲートの前に立った。
いつもとは違う風景・空間がそこにあった。
やはり、圧倒的に人が少ない。
TVでは、通常5〜6万人収容しているランドは、今半分の2〜3万人程度に絞っていると言っていた。確かに、その通りである。
ゲートでおでこを出して検温。荷物検査(中を覗かれる)。
入場は、チケットレスだ。スマホ画面にQRコード出して機械に読ませるだけ。とてもスムーズに入場できる。初っ端から”密”を避ける仕掛けが導入されている。
ランドの至るところには、ソーシャルディスタンスを確保する工夫がしてある。
ポイントが打ってあったり、ラインがさり気なく引かれている。
いつもは、ランド内を歩いてると色々なキャラクター達が出迎えてくれるのであるが、今回は誰もいない。キャストのお兄さん、お姉さんだけだ。
ゲートをくぐったらすぐにミッキー達をあしらった花壇があったと思ったが、それも無い。
密を誘発する可能性のある設備・モニュメントは、さり気なく全て撤去・廃止したようだ。これは、ランド全域に渡って徹底されているように感じた。
キャストの方々の笑顔でのおもてなし、ホスピタリティは変わらない。孫達は彼らからは「プリンセス❤️」と声をかけられていた。
いつものパレードもないと聞いていたが、実は極々、縮小して「存在」した。
昼に1台、夕方に3台のパレードカーが走った。
それでもそれを楽しみに、多くのゲスト達が街道にディスタンスを確保しながら座った。賑やかな楽曲もなかった。
殆どのアトラクションは、いつも通り開催されていた。ただし、やはり密を避ける工夫はされている。
ホーンテッド・マンションは、入場したらすぐにカゴに乗るようにルートが変更されていた。いつもの、あの大きなエレベータ仕掛けの部屋がパスされている。確かにあの仕掛けは「密」だ。感染予防の観点からデリートされたようだ。徹底している…
待ち時間は総じて短い。平均15〜20分程度ではないだろうか。
私たちが一番長く並んだのは「ダンボ」の35分だ。
ピーターパンで15分くらい。信じられない短さだ。
しかし、残念ながら抽選に外れた。無念…
抽選に外れると、新エリア自体に入場させてもらえない。
残念だが、諦めるしかない。
妻は、BAYMAXにハマっていた。
私には何が良いのか分からないが…
ランド内の消毒は徹底されている。あらゆる場所にアルコールが設置してある。
キャストが絶えず、設備を消毒して回っている。涙ぐましい姿とも言える。これだけ、徹底して清潔さを保つ努力をされると、ゲストとしても相当の安心感を持てる。
私たちは、夜7時半過ぎにランドを後にした。
もう少し滞在したかったが、レストランが予約一杯で、このままだと夕食が確保できなかった。小さなプリンセス達に食事を摂らせる必要があった。
婿殿の車(七人乗り)で、宿泊先である新浦安方面を目指して移動していたら、後ろで花火の音がした。
車を止めて皆で振り返った。
ランドの頭上に花火が咲いた。
5分間だけ。
いつもの半分の規模だ。
私には、ランドが泣いているように見えた。
「本当は、もっと、もっと、ゲストをもてなしたい!」
とTDLが言ってるように見えた。聞こえた。
どうやら、夢の国は私たちにとっては「かけがえのない存在」になってしまったようだ。
その夢の国が、今泣いている…
埼玉から翔んで来るもの
最近、TV東京の「デカ盛りハンター」にハマっている。
何だか、この番組理屈抜きに「楽しい」。毎週、楽しみにしている。
先日、この番組で、次に東京でブレイクする可能性のあるローカルチェーンという特集をやっていた。
そこで紹介された埼玉の有力候補がこれ。
「るーぱん 」
全く、初めて聞く名前だった。
妻に聞いてみると「知らない…」。
どうやら、神奈川の女子・マダム達にもまだ認知されていないらしい。
俄然、興味が湧いてきたので長女にメールで聞いてみた。長女は、結婚して以降、埼玉に住んでいる。番組がホントであれば、彼女が知っているはず。
「うん、知ってるよ。見た事がある。でも、行ったことないから美味しいかどうかは分からないなぁ。」
なるほど…。メジャーとマイナーの中間だな…。
「でも、うちの亭主は行ったことあるって言ってた。今度、行ってみる?」
「デカ盛りハンターで紹介されてた。面白そうだから行こうよ」
番組ではありがたいことに人気ベスト10が紹介されていた。
元々は、ピザが専門らしい。パスタも種々あるが、ピザを楽しむことを主題にした方がいい様だ。
私は、「ボンゴレ赤」が気になった。
アサリは大好き。
ベスト1は、この巨大なピザ。
私達は娘夫婦を誘って、とある日曜日に行ってみた。
婿殿曰く、
「お父さん、よく "るーぱん" のこと知ってましたねぇ」
「TVで特集してたのよ。今度、東京進出するかもしれない期待の店って切り口で」
「でも、全然高級じゃないですよ。あまり期待しないほうがいいかも…」
「いいんだよ。こちらが勝手に面白がってるだけだから」
感想。
ほどほど美味しく安い!
お店の内装も楽しい(USA風)!
(イーグルスの「ホテルカルフォルニア」のアルバムジャケットが飾って合った)
因みに、日曜日は人気NO.1の「るーぱん ミックスピッツァ(ドリームサイズ)」が半額!
婿殿は、5位「みそボロネーゼ」を食べてビミョ〜!!って叫んでた。
ピッツァは辛目、和風等、種々のバリエーションがあるので3〜4種類は注文したい。
部活帰りの学生達、ファミリー、カップル、シニアの方々…等、客層は全方位。休日とあって賑やかだった。なんか、サイゼと共通するものを感じる。
「デカ盛りハンター」の予言通り、まもなく埼玉から翔んで来るかも…
東洋の計算機
思い切りアナログかつローテクの計算機。
しかし、この計算機は足し算、引き算にめっぽう強い。
現代においても、珠算チャンピオンと電卓マイスターが足し算だけでスピード勝負をやれば、拮抗したものになるのではないだろうか。
若い頃に、メインフレームの某製造工場でキーパンチャーやDES(DATA ENTRY SYSTEM)入力をするお姉さん方を見た事があるので、キーボード入力が決して遅いと思ってはいない。
この計算機が勝るであろう理由は、計算すべき数字の桁数が増えても、手(指)の最小移動範囲で算術が出来るからだ。電卓だと、"+/ー" キーを押す祭、どうしても盤上を横断するアクションが必要となる。
この計算機は、現在でも十分に実用的であり、商売の現場でも堂々と現役を保っている。
これがこの世から無くなるのは、もう少し先であろう。
今、話題になっている「ハンコ(印鑑)」の方が先にその使命を終える可能性がある。
この「優れモノ計算機」を発明したのは、当然「中国」と考えている人は多いと思う(私もそう)が、実は「欧州発祥」との説もあるそうだ。
欧州にも「アバカス(abacus)」と呼ばれる計算機がある。
その歴史は古く、「線そろばん」は古代ギリシア、ローマでは「溝そろばん」、更に以前の「土砂そろばん」になると、古代メソポタミアで3000〜4000年前から使われていたと百科事典には書いてある。
当時は、小石を珠の代りに使ったり、砂に線や記号を書いて計算していた。
日本へは1570年頃、貿易商人により長崎や堺などの港街に中国製のものが持ち込まれたらしい。1595年に出版された訳語辞典には、"Abacus"の対訳として "Soroban" の表記があるとのこと。
因みに中国ではこの計算機を「算盤」と書くらしいが発音は「スアンバン」。恐らく、これが「そろばん」の語源であろう。
私は小学4年生の頃から「そろばん」を習い始め、資格では「珠算検定2級」までは昇級したが、中学に入りバレーボールをやりたかったことを理由に塾を辞めた。
姉は検定1級まで昇級したが「もうこれ以上はいらない」と言って辞めた(1級の上には”段”がある)。姉とは1級違いであるが、実力の差は歴然。
「1級」には、おいそれとなれるものではない。私は姉には全く叶わなかった。
そろばんを覚えるメリットは、幾つかあるが「桁数の多い暗算が出来るようになる」を1番に挙げたい。
これは、頭の中に「算盤」をイメージし、実際に指を動かし頭の中の珠を弾いて計算を行う。頭の中にある「算盤」は自在に動く。計算結果は、珠の配置イメージで出せる。
上級者になると恐らく億単位(9桁以上)の計算が出来ると思う。私でも10万単位ぐらいまでは出来たんじゃないかと思っているが、勘違いの可能性もある。
さて、最後にそろばんを弾くときのウォーミングアップ法を一つ紹介する。
上の写真の珠の配置を見て欲しい。
1億2345万6789円だ。
これを9回足し算してみてほしい。そうするとある事が起きる。
答えは電卓を使えばすぐ分かる。答えは問題じゃない。
9回めの珠の動きがポイント…
これが現れると、自分の指は正しく動いている事が証明される。
マニア向けの一品
我が家の計算機をもう一つ紹介する。工業製品としては以前紹介した計算尺の対極にあるものだ。
金融電卓。
フツーの電卓に見えるが、液晶画面の下に青いボタンがいくつか配置されている。
・固定金利
・段階金利
・元金均等/固定金利
・定期預金
・外貨預金/損益
・年賦償還
・繰上返済/借換
これらの機能名を読むと、この電卓が四則演算以外に "出来ること" がおおよそ想像できる。
そう、住宅ローンの返済シミュレーションや投資回収の予測等が行えるのだ。
「そんなん、Excelで出来るじゃん」
その通り。
また、近頃はHPで住宅ローンの返済プランがシミュレーションできるサービスを提供している銀行も多い。
じゃあ、何でわざわざ「金融電卓」なんぞを購入したのか?
それは、「繰上返済」のシミュレーションをやりたかったから。
繰上返済は、何年後にいくら返済するかで、その利得は大きく変化する。これをExcelの関数で組むのはちぃ〜と骨が折れる。
また、計算式=計算結果、が正しいのかを検算するのも大層面倒だ。
だから、専用の電卓を購入した次第。
また、私が単に「電卓好き」って理由もあるが。
SHARPには、もう少し小振りでスタイリッシュな類似製品があったが、どうせ買うなら利便性を優先し、CASIO製を選択した。
これ、いかにも商用電卓っぽくて不恰好であるが、すこぶる使いやすい!
在宅勤務になってからは、仕事での計算業務は全てこれを使っている。やはり、キーが大きいこと=押しやすいこと、は重要だ。
それからもう一つ大切なこと。
この電卓は12桁表示。
個人で扱う数字ではないが、プロジェクトの売上、粗利、最終損益を計算するのに8桁では不足だ。事業部レベルでの経営数値を見る場合はなおさらである。
このマシーン「優れもん」である。
しかしながら、実は繰上返済は結果的には、
「やらなかった」
一生懸命、シミュレーションはしたのであるが、繰上返済する財力が無かった。
でも、買って正解だったと思っている。
だって、電卓、好きなんだもん…
究極のアナログ計算機
計算尺。
このアナログツールが考案されたのは、1632年のイギリス。ウィリアム・オートレッドによるとされている。
当初は円形計算尺であったとのこと。まもなく彼は、近代主流になったスライド式の直線尺を生み出したそうだ。
これが計算機として急速に普及したのは19世紀になってから。日本には1894年(明治27年)に輸入されたらしい。
1970年代に個人向け電卓が登場するまでは、研究・開発・建設工事等、様々な現場で科学技術計算用として、これを使う技術者が多かった。
小説や映画にも登場する。
最近ではジブリの「風立ちぬ」で堀越二郎が、古くは小松左京氏の大ベストセラー「日本沈没」で潜水艇の相棒・結城が計算尺を使って、現場で技術計算をするシーンが描かれたりしている。
見た通り、一見ものさし(定規)のようにも見える。
写真はHEMMI製(ヘンミ計算尺株式会社)。立派な革風のケースに入っている。
昭和の頃は、工業高校・商業高校・高専では実習用の計算ツールとして一人一台保有させていたようだ。私の姉は商業高校に通っていたので、これよりも、もう少し簡易・小規模なものを使っていたと思う。
NO.269は尺の右端中央に "Civil" と赤い字で書いてある。これは、土木工学用に作られていることを示すとのこと。
スケールとして見てみると、幾つもの種類の対数目盛が切ってあるのが分かる。
これは、各々、使われ方が異なる。
L:10底の指数・対数目盛
K:3乗根・立方根
A:2乗・平方根
B:2乗・平方根
F:不明。何だろう?
SIN/COS:使い方不明
D尺・C尺が単純な掛け算に使われるもの。
CI尺はC尺の目盛を左右反対に切ったもの。C/CI尺との組み合わせで、スライダーの動きを最小限にしたり、連続計算を行う時に使える。
例えば、a × b を求める時は、D尺をaに合わせ、C尺の "1" をaに合わせる(真ん中の尺は左右にスライドする)。そしてカーソルをC尺のb位置に合わせ、接しているD尺の値を読み取れば、それが答え。
試しに π × 2 を計算してみる。
上記の写真で説明すると、D尺を π 、C尺の "1" をD尺の π に合わせてあるので、C尺の目盛が乗数になる。例えば、C尺 "2" の所のD尺目盛を読むと"6.28〜6.29"になっている。
正解!
次に割算をやってみる。3 ÷ 5 。
D尺に被除数 "3" を合わせ、C尺の除数 "5" をD尺に合わせる。D尺の "1" の所のC尺の値が答え。
"1.67" くらいの所になっている。
このように、電卓がなくても掛け算、割り算が出来てしまうのだ。
何というミラクル !!!
現代の視点で残念(欠点)と言えば、有効数字が3桁であること、位取りは人間がやらねばならないこと(ある意味当然だが)。
しかし、ネーピアが log を発見して以来、実務面で凄まじい成果を上げてきたことは事実であろう。
残念ながら、この素晴らしきアナログツールの寿命は、実質的には1972年のカシオ計算機発売の「電卓」 により終わる。
もう、このような大きなモノサシを使わずとも、6〜8桁の四則演算、平方根、税率計算等、日常的に駆使される計算は、この文明の利器によって容易に実現されることになった。個人レベルで。
毎年、行われていた「計算尺検定」もいつしかその実施を聞かなくなった。
世の中が便利になったことは喜ばしい。
でも、今でも、この超アナログ的なツールに惹かれる。
だから、ずっと探し続け、高座渋谷のハードオフで見つけた時は、喜び勇んで即購入した。値段はよく覚えていない。2000円だったかな…。
今でも、時々触れて悦に浸っている。
400年間も使われてきた珠玉のツール。
やはり道具としての機能美と先達の叡智を感じざるを得ない。
計算尺は美しい…
街の移ろい…
私の在宅勤務は継続している。
今年の3月末からなので、およそ半年間が過ぎた勘定になる。
在宅勤務が始まった当初は、春先を迎え、セーターを脱ごうかと思っていた時期であったのに、初夏を超え夏が来て、あっと言う間に去って行った。
今はもう秋だ。
冬服を仕舞ったと思ったら、もうタンスの中から引っ張り出さないといけない季節になっている。同じ服をず〜っと着て季節を過ごしていた気がする。
本当にこんなことは生まれて初めてだ。
あまり外出もしないのでブログに書く事(ネタ)もない。
TVはほとんど見ていない。
本もあまり読んでいない。
じゃあ、一体何をしている?
・・・
分からない。無為に過ごしているのかもしれない…。
とは言え、運動もしないと太る。感染予防をしながらも積極的に外出をしないと気が滅入ってくる。
今週の日曜日は「ちょっと意味はないが外出しよう」と思い立ち、クルマを走らせた。
高座渋谷の「ハードオフ」に掘り出し物を探しに行こうと思ったのだ。そして、その帰りにお気に入りのラーメン屋に立ち寄ろうと計画していた。最近、ラーメンを食べる機会が激減しており、たまたま先日、久しぶりにあそこのラーメンを食べたら至極美味しいと再認識させられたのだった。
「もう1回、あそこのラーメン食べたい!」
これは本能である。
朝一で家を出て車を走らせた。丁度、ハードオフ開店時間の10:00に到着するように出発したのだ。
道が混雑するわけでもなく、予定通りにハードオフに到着したのだが、駐車場入り口には貼紙がしてあった。
「閉店しました」
…である。
このハードオフにはなんやかんやでお世話になっていた。
ショック…
コロナの影響もあったのかな…
この半年間で、少し…結構…街の風景は変わったと思う。
決して良い方向にでは無く。寂しい方向に…
ブックオフで探したかったのは、テスターだった。以前から、狙っているものがあった。
残念。
このブックオフでは極めて貴重な一品を購入したことがある。
就職当時、姉から譲り受けた計算尺を持っていたのだが、いつか紛失してしまっていた。それ以降、どうしても計算尺が欲しくてずっと探していた。
ヤフオクもチェックしていたが、とても高価で手が出ない。
「何でこんなに高いの?」
ずっと、不思議に思っていた。
今や、このような定規型の計算尺はレアものらしい。
失くしたことをずっと悔やんでいた。
この計算尺を見つけたときは本当に嬉しかった。
今でも大切に保管している。
いや、たまには触るよ…
帰りにラーメン屋には寄った。
美味しかった。
でも何か寂しい気持ちが拭えなかった。
街の風景が移ろうていく…
七里ヶ浜のハンバーグ
今日は、鎌倉プリンスホテル内に併設されている和食処「きよやす邸」でランチをとった。
いつも行く場所ではないが、妻が祖母の敬老祝いをやるからついて来いと言うので、私が車を走らせた次第。
鎌倉プリンスには、以前、カニ料理の「甲羅」が入っており、足を運んだことがある。しかし、今はもう無いとの事。
「そう言えば、ここでカニ食べたのいつだった?」
「う〜ん、覚えてないなぁ。」
「隣にゴルフ練習場があるのね。」
「ああ、何度か来た事がある。230ヤードくらいはあったんじゃないかな。ここは、ちょっとボール代高いよ。」
「海に向かって打てれば良いのに。」
「ああ、山に向かってだね。今度、一緒に振りに来る?」
「そうね。」
妻が「きよやす邸」をわざわざ選んだのは、期限切れ前のクーポンを持っていたかららしい。友人とランチするつもりで、以前、au(何故か)から買ったものだそうだ。
ここからは、七里ガ浜を見下ろした向こう側に、江ノ島が見える。大変、風光明媚。
たまには、このような場所でゆっくりとランチを楽しむのも良いもんだ。
この辺り、最近は、スラムダンクのお陰で外国人旅行者が大変多い。聖地巡礼に選ばれているとのこと。今年はコロナのせいで外国の方は余り見かけないが。
私は、黒毛和牛で作られた「ハンバーグステーキ・デミグラソース」とやらを食した。
さすがに、これは美味しい!
おばあちゃんも同じくハンバーグを、妻は、蕎麦肉丼をオーダーした。メニューは、これに蕎麦海鮮丼を加えた4つから選ぶルールとのこと。
お酒を含めた飲み物も1品注文できる。
私は車の運転があるのでコーラ。妻は生ビール。お酒が注文できなくて残念であったが、そのためだけにここまで江ノ電で来るのも億劫。これは仕方ない。
締めて3000円くらいのランチコースなのだと思う。この内容であれば、リーズナブルと言える。
他のテーブルの方々も同じメニューであった。
妻は、会計時に6000円分のクーポンをもらってきた。
「おばあちゃん、一人分くらいの料金しか払ってないけど、どうしたんだろう?」
「一体、どんなクーポンをauから買ったの?」
「2000円で3000円分のランチが食べられる券、2枚買ったと思ってたんだけど、何か違うね」
「元本、回収し過ぎじゃね?」
「まあ、良いか。今度、打ちっ放しに来た時に、もう一度、ここでランチしようよ。」
「そだね…。」
馬車道「菅井」
先日、私の誕生日祝いに妻が「この辺りでは一番予約が取れない」ことで有名なお店に連れて行ってくれた。
何と、このお店、ミシュランの⭐️を獲得しているとの事。
ネットで検索すると、このお店のことは幾らでも紹介されているので、食べ物の話題に疎い私が言及するのは遠慮しておく。
ただ、1年の数日間にしか予約を受けていないとの事で、まさに1年前から私の誕生日のために準備していてくれた妻に、ただ、ひたすら感謝である。
何でもないビルの1階に何でもなく看板を出しているだけなので、一見、見過ごしてしまうかもしれない。
「馬車道」からは、少しだけ東に外れている。
味は「絶品」。
実は、私は日本料理は偏食のため残すことや、妻に一品毎に譲ることが多いのだが、今回は完食。
本当に美味しゅうございました。
こんな素晴らしい会席料理は初めて。
改めて妻に感謝したい。
因みに、会計は妻が支払ったので幾らなのかは不明。怖くて聞けない…。
しかし、近所(ほぼお隣)のお寿司屋さんのコース料理が、一式12,000円って表示してあったので、この界隈はその辺が相場なんだと思う。
妻は「今月のバイト代吹っ飛んだ〜」と言っていた。
このお店、率直に、お勧めできる。
桜家もノーマル
土用ではないが、久しぶりに桜家に行ってきた。長男夫妻が運転手を買って出てくれたので妻を含め4人での外出だ。
長男の嫁さんは、桜家は初めてとのこと。
家を9時頃に出て、現場到着は11時ジャスト。既に程々の人達が行列を作っていた。
予約表に名前を記入した段階で4ページ目の先頭であった。
妻曰く「1枚で20組くらいだろうから、凡そ1時間以上はかかりそうね。」
長男夫婦には「少なくとも2時間くらいは待つ覚悟で」と言ってあるそう。2人とも仲良くベンチに座って談笑している。私達2人もそう。
今日は、たまたまであるが曇り空で直射日光が無かった。気温も昨日ほどでは無い。ラッキーだったようだ。
妻とは話していたのだが、
「いつもより待ってる人、少なく無い?」
「うん、そだね。いつももっと多い気がする。ピーク外したかなぁ?」
「土用じゃないし」
「確かに…」
案内係のおじさんがいるので、待っている間もただ座っているだけでOK。
50分程度の待ち時間で案内された。これは意外であった。もっと待つのかと覚悟していたので。
お店に入る前に、アルコールで消毒。
中に入ったら、すぐまた消毒。
今回、初めて1階の座敷に案内された。さて、2階の大広間はどんな感じなのだろか?
いつものように詰めて座ると結構「密」になる。
でも、1階の様子からして、恐らくディスタンスはとっているものと推測する。
そう思えるほど、スタッフの皆さんの配慮を感じた。各テーブル毎にアルコール噴射がおいてあるくらいだったので。
と、言う訳で「桜家」もニューノーマルOK。
安心して行って下さい。
因みに、メニューの表現が変わっていた。
鰻重:1枚、2枚ではなく、「1匹、1匹半、2匹」である。
これ、マジで「匹」だから…
私と息子は勘違いして、2枚のつもりで「2匹」を注文した。
凄かった…
でも、美味しかったです。
相当な出費だけど、年に1度くらい良いよね…
安心・安全・安定の三崎
自粛していても物事には自ずと限界はある。
今月に入ってからは少なからず、私はやりたい事はやるようになっている。
神奈川県の実情は悲惨そのもので、完全にコロナ禍の真っ只中と言っていい。
毎日、100人規模の感染者が出ている状況。
しかし、これ以上、私たちに対し国・自治体は、自衛手段として一体何をやれと言うのか。
家に籠っていても、事実、外では爆発的に感染者数は増えている。
夜の街とか、接待を伴う店とか、昼カラとか、マスコミは嬉しそうに感染源を報道しているが、実はそんな事はもはやどうでもいい状況になってしまっている。
感染はしないに越したことはない。
故に家に籠ること自体が、今回のコロナ禍に対する感染症対策についての国民の義務・責任の果たし方であるかと思っていた。
しかし、事実は違う。
そもそも、政府が「Gotoトラベル」やっといて、我々に対し「自粛」はないだろ。
もはや、この国の感染症対策・指針は支離滅裂である。
私も大人の一人として責任ある行動を取っていきたいと常々思っていたが、もう無理。
アホらしくなった。
こんな政府方針に付き合っていられない。
国民をバカにするのもいい加減にしろ!
先日、三崎に1年ぶりに行ってきた。
我が家では夏の三崎詣では恒例である。
昨年も行った「まるいち食堂」で食事をとってきた。
感染症対策は、当店を含め三崎一帯で完璧であると思う。
ディスタンスを保つ工夫はされているし、客のエスコート・注意喚起も完璧。
「うらり」についてもそう。
安心・安全が確保されていたし、万全の体制で私たちを迎えてくれる。
GoTo MISAKI! We Love MISAKI!
マグロが私たちを待っている!
この日の夕食はラーメンになりました!
感染症対策をバッチリとって、そこそこ好きなことしましょうよ…。
2020年夏の江ノ島
今年はコロナのせいで圧倒的に外出が少ない。
年明け早々から、コロナ禍が憂慮されていたが、それからあっという間に時が流れ季節が過ぎた。
もう夏も終わりに向かっている。
通常であれば、1度くらいは散歩で海に出かけているはずであるが今年は何と ”ゼロ” 。
やはりこんなのおかしい…
この連休に娘夫婦が孫を連れて遊びに来てくれた。
まあ、何とも嬉しい限り。あっという間の3日間であった。
その際、婿殿から自転車をプレゼントされた。
電動アシスト付きの新型である。
以前から話はあったのであるが、色々事情があり、このタイミングでのプレゼントになった。私にとっては全くもってありがたい話。
最近、妻がまた車で仕事に出るようになったので、当面、私の ”足” は無かった。
そこに、新鋭のチャリンコを頂いた次第。
嬉しい、嬉しい。
早速、片瀬に行って来た。
我が家から、自転車であれば40分程度の距離である。
あっという間に到着。
休日であったが、海岸はさほど人出が多いとは感じなかった。
駐車場はそれなりに混んでいたようであるが、海岸に出てみると人の混雑は大したことはない。
10分程度、砂浜で休憩し、持って来たサンドイッチを頬張り水分補給して早々に帰路に着いた。片瀬海岸の状況が確認できれば、それだけで良かった。
いつもの海がそこにはあった。
婿殿からの贈り物に感謝。
これからはいつでも、散歩感覚で海に行けるようになった。